キャラクターデザイン・なもり×原案・タカヒロによるスパイ×女子高生のオリジナルアニメとして製作された「 RELEASE THE SPYCE 」
王道的な展開に、よく見ると散らばっている伏線描写。
「ゆるゆり」でおなじみのなもり氏の可愛らしいキャラクターデザインの絵と、スパイアイテム全開や、激しいアクションシーンというギャップが新しい化学反応を生み出したと思えるくらいの仕上がりの1話となりました。
TVアニメ「 RELEASE THE SPYCE 」EPISODE:001 ゴールデンスピリッツ
源モモは空崎市に住む平凡な女子高生。ある日、事件に巻き込まれた彼女はツキカゲの存在を知る。ツキカゲは平和を守るために裏で活動している私設情報機関……いわゆるスパイだった。そこには憧れの存在である先輩・半蔵門雪の姿も――。
タイトルについて
まずはタイトルについて。『RELEASE THE SPYCE』で、まあ直訳すると「香辛料を放つ」とかですが、「ツキカゲ」のメンバーたちは力を開放するときに使用するアイテムがいろいろな種類のスパイスなのですが、現時点で考えるなら「スパイスで力を解き放つ」的なニュアンスだと思います。
が、香辛料という意味だと「spice」なので「SPYCE」はいわゆる造語なんですよね。
おそらくはスパイと掛けたダブルミーニングという予想はできますが、OPでもあるように「スパイ」と「スパイス」というワードがこの作品のキモになりそうな予感がします…。
オープニングから雰囲気抜群
まずは、オープニングアバンから。「正義の組織」であるツキカゲの5人が潜入任務している場面を偶然にモモが目撃してしまうシーンからスタート。
まずね…まず劇伴がめちゃくちゃかっこいい!!!
スタイリッシュなシーンにあっていて、すげーかっこいいんすねよね。まず映像と音楽で引きこまれますよね。
そんで、ツキカゲのメンバーの素性や能力、彼女たちの目的などはこの時点ではまだまだ謎に包まれているんですが、なんとなくそれぞれの特性だったり強化アイテムがあるとか断片的な情報だけががなんとなーくわかる感じが、なんだなんだ??と視聴者は混乱とワクワクを感じます。
友達
夢かな?と思うような光景を目撃した夜から一夜。
源モモはこの春から高校二年生になった、地元の商店街を愛する言わば”普通の女子高生”。警察官だった父親を慕い、自分もなにか出来ないかと思いますが、いつも勇気が出ずになにも出来ずにいました。
新しい学年になり、クラスでも友達が出来ずにいたところをとある女子生徒から話しかけられます。
八千代命さん、石川五恵ですが、まあ言わずもがな「ツキカゲ」のメンバーたちです。
「ツキカゲ」を目撃されたことについて近づいてきたのですが…これは口封じ!?
そんな、モモが憧れるのが先輩である半蔵門雪、強くて凛としていて頭もよくて、まさに憧れの存在。
こちらも言わずもがな「ツキカゲ」のメンバーであることは明白なのですが…。
3人が来たのはカレー屋。
女子高生3人で放課後カレー屋とかどうなんでしょうか…。
迫るピンチ
なんだかんだと、友達が出来たモモ。「ツキカゲ」のメンバーが近づいてきた目的はハッキリしませんが、危害を加える様子はなさそう。
モモにはちょっとした特技?があり、モモはよく鼻が利き、匂いを嗅いだだけでカレーの”スパイス”までいい当ててみせます。
そして、もうひとつが「舐めると、体調や感情まで読み取れる」という、もはや特技というか、一種の”能力”。メイの首筋をぺろりの舐めて、見事メイが寝不足であることを言い当ててみせます。いや、よく他人の首筋舐めれるな…。
さらに、視力もずば抜けて良く、「ツキカゲ」の潜入捜査にも気づくことが出来たわけです。
―帰り道。
商店街に泥棒が現れ、正義心から捕まえようとするものの、どうしても体がすくんでしまうモモ。治安悪いのかこのへん…。
『私もお父さんみたいになれたらって…でも今のひったくり見て固まっちゃってこんなのでできるのかなって…』
今ひとつ勇気がでないモモ…。
夜、泥棒を捕まえた知り合いの婦警からの連絡が来ないことに”イヤな予感”がすると匂いを頼りに、隣町まで来るモモですが、その嫌な予感は的中してしまいます。
その婦警・歩さんが、見るからに悪そうな奴らに捕まっている場面を目撃してしまったモモ…。
いつもいつも、すんでのところで勇気がでないモモですが、(ダメだ、ここでまた固まってちゃダメだ!)
ついに決意を固め、勇気を出し助けに向かいます……が。案の定逆に捕まってしまうモモ。
そこに颯爽と現れたのは、憧れの半蔵門雪、そして「ツキカゲ」のメンバーだった。
ツキカゲの正体
『キメるぞ』
それぞれの”スパイス”を使って、身体能力を強化するメンバーたち。
その場をあっさりと鎮圧するものの、残党に逃げられてしまいそのままモモもメンバーと拉致同行することに。
『あなたは八千代命に推薦されたの』
そう、モモが敢えて一緒に連れていかれたのは、メイがツキカゲメンバーとして推薦したから。
そして、ここで『ツキカゲ』の正体がいろいろと明かされていきます。ツキカゲは、戦国時代からある悪を蹴散らす正義の組織であり、戦っている相手はこの街にも根を張っている世界規模の犯罪組織”モウリョウ”であり、警察も“いろいろ”あって協力的になっている…らしいのだ。
ここからは戦闘用の特殊車を使用した激しいカーチェイスへ。
自信がないのは当たり前
『あの…なんで私をスカウトするんですか?』
『舌や鼻がすごくいいじゃん。』
モモはなぜ自分が、ツキカゲのメンバーに推薦されたのかを疑問に思います。確かにちょっと特殊なところはあるけれど、警察官に憧れるだけのただの女の子ですからね。
ツキカゲは元来、師匠と弟子という所謂、「バディ制度」的なものをとっており、半蔵門雪の弟子の枠をモモにやってほしいと頼まれますが…『わ…私は守りたいけど…自信がないよ』と答えるモモ。
「できるよ、女子高生は無敵!!」
メイはツキカゲのムードメーカーポジションなのが伝わるこのセリフが個人的に1話の中で一番の名セリフですね!「カワイイは正義!」並の名言だと思います!
『自分は半蔵門先輩のように武術道場の跡取りとかそういうのじゃないですしツキカゲでやっていけそうには…』
『初めに自信がないのは当たり前のことよ。』
「積み上げた努力とその成果だけが自信につながる…。あとは一握りの”スパイス”」
半蔵門先輩マジでイケメンすぎる…。はじめた時は誰しもが初心者ですからね、それに初めから自信家なやつほど信用はできないです。
『私はまだ何もしてない…』
「私はこの街が好きで守りたいと…そう思います。」
「ツキカゲやらせてください」
あと少し勇気の出なかった、ただの少女にちょっとしたスパイスが加えられ、晴れてツキカゲのメンバーとなったのでした。
いきなりの裏切り!?
そしてCパート。一転してツキカゲの追うモウリョウのメンバーたちの会話シーンへ。
その中で…。
「ツキカゲがモウリョウに寝返りたいと接触してきたようです」
さてさてさて…1話にしていきなりの衝撃の展開。果して裏切りものとは…。
…という気になる展開で終わった「リリスパ」。
オリジナルアニメで女子高生×スパイもの、と聞くと「プリンセス・プリンシパル」を思い出しますね、あの作品もファンタジー要素のあるスパイアクションと散らばれた伏線とラストのどんでん返しが魅力の作品でした。
リリスパは和な感じのくノ一がテーマのスパイものです、1話の展開としては非常に王道というか主人公がツキカゲのメンバーになるまでを描くのですが、細かいところまでみるといろいろな伏線や謎が隠されている作品かなという印象ですね。
ここからどう展開されていくのか、そしてモモの能力はどう活かされ行くのか楽しみです!
RELEASE THE SPYCEの各話も是非チェックして下さい!
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:001『ゴールデンスピリッツ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:002『第1の挑戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:003『モウリョウ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:004『Never Say Never Together 』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:005『Phantom・Protocol』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:006『友情の報酬』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:007『初芽より愛をこめて』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:008『N機関情報』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:009『ディスティニー・サークル』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:010『ソラサキ応答無し 』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:011『ゲッカコウ作戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:012『ツキカゲは永遠に』
- “なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括