TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第14話「白い闇 VOLT」【感想コラム】

TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第14話「白い闇 VOLT」【感想コラム】

前回、『 東京喰種:re 』第13話「そして、もう一度 Place」の最後のシーンで、雛実が捕らえられている独房に辿り着き。助けに来たよと手を差し伸べる金木研。

やっと、主役が帰ってきたんだと実感しました。

時を同じくして、雛実救出の為にコクリアに潜入した霧嶋董香・絢都は無事に雛実を助け出す事が出来るのでしょうか?それではさっそく振り返っていきましょう。

コクリア潜入!

霧嶋絢都が、天井が開いたタイミングで空から潜入します。

そして、万丈たちに 後は俺が引き受ける独房を解放していってくれ!と言い行動を開始したその頃。一足早く、雛実の居る独房へ辿り着いた金木研。

嬉しい反面、また自分の事を顧みず危険な事に身を投じる金木研に対して涙を流しながら、怒る雛実。

最初の絢都の登場シーン。

CCGから付けられている通り名「黒ラビット」というより、マスクの形状・赫子の形からして、カラス天狗って感じがして、筆者的にはすごくカッコいいと思いました。

普段のマスクも「ラビット」というより犬もしくは、狐って感じですけど。

白い死神。有馬貴将

TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第14話「白い闇 VOLT」【感想コラム】
画像引用元:©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会

金木研が無事、雛実と再会を果たしたその頃。

絢都達の前に有馬貴将が現れ戦闘に突入し、絢都が追い詰められたかの様に思った瞬間、一つの影が現れ、絢都を庇うのでした。

「こいつらは俺が守る」

絢都の前に現れたのは、あんていく店員であり、霧嶋姉弟の親的存在の四方蓮示(よも れんじ)でした。

ここから四方蓮示の回想になり、姉であるヒカリが、赤ちゃんを見せ「董香っていうの。かわいいでしょ私に似て」と四方蓮示に抱かせる。

このシーン、霧嶋董香のカワイイのはもちろんの事、今のシブい四方さんと違って若い時の顔が優しく見える印象なのが、意外でした。

そして、現在のいつも落ち着いているイメージの四方さんと違い。感情を剥きだしにしているのが新鮮に感じました。

姉をCCGに殺され感情的になり、夫である新を追い詰めた事を後悔する四方さんに、あんていくマスターの芳村が言った言葉に感動しました。それはこんな言葉でした。

『誰かを守るというのは本当に難しい』

『守りたくても失ってしまう事の方が多いかもしれない。でもね。その想いだけは尊いと思うんだよ。大切な人を守ろうとした想いだけはね。』

言葉だけじゃなく。そこには前回の話の中に出てきた、自分の嫁を殺してしまい。子供を守る為とはいえ、捨ててしまった。つまり、自分には大切な人を守れなかった。という後悔が後押しして、より一層。芳村の言葉を深いものにしている様でした。

現在の戦闘シーンに戻り、心の中で(こいつらは…俺が守る)と呟く四方さん。

姉の子供を、何があっても守る。と固い決意を持って、有馬貴将と対峙する四方さん。

いつものクールダンディも男としてカッコいいし憧れるところですが、この時の四方さんは“漢”って感じがしてとても良かったと思います。

面倒ですが…

シーンが変わり、雛実と一緒にコクリアから脱出しようと走る金木研の前に旧多二福が立塞がり、面倒ですが…立場上戦いますね~とふざけた口調で言いながら襲いかかってきました。

このふざけた感じ、まじめに金木研と戦う気が無くワザと逃がそうとしているのが、見え見えやし。って思いながら見てましたし、マジでやる気が無いなら素通りさせた方が楽なのでは?どうせ、他にCCGの人間も居ない事ですし。っていう風にも思いました。

姉弟共闘

シーンが変わりっていうか、ここから切り替わり激しいですけど。

四方さんVS有馬貴将サイドでは、絢都と董香が久しぶりに姉弟の会話をしながら、珍しく共闘し、四方さんと3人で連携しながら有馬貴将と戦っていました。

3人がかりをものともしていない様子の有馬貴将がすごかったですが。なんと言っても、このシーンの一番は、普段一緒に行動する事が無い姉弟が冷めた言い方をしながらも、息がちゃんと合っているトコロにさすが姉弟!って関心しました。

普段ケンカしたり、言葉を交わす機会が殆ど無くても、心の深い所で繋がっているのがやっぱり、親子・兄弟って素晴らしいですよね!

雛実、怖ぇー。

TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第14話「白い闇 VOLT」【感想コラム】
画像引用元:©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会

またまた、金木研VS旧多二福サイドに変わり、辛い辛い辛い。佐々木准特等の顔が見れなくなるのが。って言いながらも、金木研に攻撃する旧多二福。

親指アタック。と言いながら攻撃を仕掛けてくる旧多二福の背後から、雛実の赫子が旧多二福の腹を勢い良く貫くのでした。

コイツマジでイイ性格してるよなぁ。とか、演技ウゼェとか思いながら見ていると、いきなり禍々しい感じの赫子が旧多二福の胴体を貫いたのでびっくりしましたが、そういえばこんなイカツイ感じの形してたっけ?って思いながら。意外と雛実が一番こわいかもと思いました。

普段大人しい子がキレたりすると、普通より恐怖を感じますよねー。

金木。後でね

四方さんVS有馬貴将サイド。叔父&甥・姪で、有馬貴将と激戦を繰り広げている四方さんでしたが、IXAとナルカミの二刀流を扱う有馬貴将の前には歯が立たず。

次こそ守るぞ!俺は!と自身を奮い立たせるも、斬りつけられ万事休すかと思われたその時、目の前に現れたのは金木研でした。

戦場を離脱し、雛実に合流しようとする董香が一言、金木。後でねって言った時は、

有馬貴将と全力でぶつかり、死ぬ覚悟をしている金木研に「金木。後でね」なんて言ってしまうと、心優しい金木の重りというか、足枷になってしまうと思わんのか?と疑問を持ってしまいました。

いつも傍には。

董香達を守る為に戦う金木研に有馬貴将が、梟の赫胞から造ったクインケを使いより攻撃の手を強くし。一方的にズタズタにされ、意識が無くなると精神空間で。董香達も逃げた筈だし。役目充分とあきらめる金木研の前に、親友・ヒデが現れ、君が居ないと寂しい。と涙する金木研に、

『聴こえるまで言ってやる。かっこ悪くても生きろ』

と諭すヒデ。めちゃめちゃカッコイイです。

普段はお調子者キャラのヒデですが、金木研が【半喰種】になり、絶望した時。ピンチになった時。そこにはいつもヒデの存在がありました。

久しぶりにヒデが出て来ましたねー。

お調子者キャラのヒデですが、人の事を見ていない様でしっかり見ている。さりげなく金木研の道標となっている存在感とてもカッコいいですよね。

旧多、お前もか。

金木研が立ち上がり、有馬貴将と戦っている裏では旧多二福と喰種化したエトが戦っていました。

壁まで追い詰められた旧多二福が平和的解決しましょ。と言いながら見せた顔は隻眼の喰種の顔でした。

ここのシーンは、曲者だけに何かあると思っていたので、そんなに驚く事は無かったですが、ふざけまくっている旧多二福がすこし鬱陶しく思いました。

敗北感

金木研が有馬貴将のクインケを砕き、ついに決着か?と思ったその時。折れたクインケで金木研の腹を刺す有馬貴将に、勝負は…もうついている。と言う金木研に対して、俺を…殺す気もないか。と言う有馬貴将。

18年捜査官をやってきて、初めて打つ手が無い。と言う有馬貴将がもう一度、金木研に最後にもう一度聞く。本当にとどめを刺す気はないんだな?と聞き、気持ちが変わらない事を確認すると、何と手に持ったクインケの残骸で自決するのでした。

相手を殺すか、自分が死ぬか。みたいな極論を持ちながら生きていく。って苦しくないんですかね?責任感・使命感とかであれば、大事ですけど、そんな感じじゃなくて、ただ自分を追い詰めている様にしか見えないんですよね。筆者としては。皆さんはこういう決着の着き方。どう思いましたか?

TVアニメ『 東京喰種:re 』第14話「白い闇 VOLT」の感想

TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第14話「白い闇 VOLT」【感想コラム】
画像引用元:©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会

今回も、前回に続いて家族愛みたいな話でしたね。

普通、こういうのって人間側が家族愛を叫び、化け物がそれを蹂躙すると思うのですが、東京喰種シリーズでは、化け物が家族愛・友情を語り。人間であるはずのCCGの実力者・上層部が非道な事をする。(キジマ・旧多二福とか。)筆者は時々、どっちが良いモン?みたいな感覚になります。

それにしても、生ける伝説:有馬貴将が30分のストーリーで自決したのは、天地がひっくり返る程の衝撃でした。

まして、赫子もクインケも使えるほど強い金木研相手に645回。俺がお前に致命傷を与える事ができた回数だ。とか、同時にそれを見過ごした回数でもある。って言っていたのに、ヒデの言葉に奮い立った金木研に敗北感を感じるのは、「ヒデって何者?凄くない?」て考えざるを得ないという感じでした。

それとは真逆に。時々出て来る旧多二福のオフザケが、なんじゃこれ?って感じでした。(笑)

そして、一番最初に出番終了。のはずの神代リゼさんも、結構出番多いですねー。

次回からはしばらく流島編です。

それでは次回、第15話「クロスゲーム」をお楽しみに。

文章:あそしえいつAM

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