今まで明かされて来なかった雪の過去。
なぜ雪はあそこまで弟子である、モモを気に掛けるのかけるのか。
今まで物語のスピードが遅いとか言ってごめんなさい。
まさしく物語が大きく動き出す分岐点となる第9話となりました。
TVアニメ「 RELEASE THE SPYCE 」EPISODE:009『ディスティニー・サークル』
ツキカゲとは何か、その系譜――。
師匠と弟子の早朝デート

公式サイトの番組あらすじがシンプルすぎる………。
沖縄から帰還し、ニライカナイの根絶には成功したが未だにモウリョウのしっぽが見えずに焦る雪。
ソラサキにまかれた謎の薬物の特定にもいたらずドローンで散布する様子を写したカメラ映像とにらめっこを続ける日々。
そんな根を詰めて躍起になる雪のひざ元に座り、優しくモモのところにいってあげな…と諭してくるメイちゃん…。天性の人懐っこさですね。
「ユッキーはまずモモちのところに行くのが先じゃない?ここはメイが代わるからさ」
師匠として、前回の沖縄遠征では思わず手をあえてしまい、それ以来モモも雪もお互いに気まずい雰囲気になっていましたが…。
部屋でまだ落ち込むは、何かに気づいたようにクローゼットを開けると、そこには雪の姿が!
これが当たり前の光景になっているのが、やはりなんともシュール…。
『今日はモモと出かけようと思って』
『えっ?』
『沖縄では言い過ぎてしまったから』
師匠なりの気遣いに、モモはすっかりと舞い上がってしまいます。
しかし、時間は午前五時半…。うどん職人並みの朝の早さですが、二人は一体どこに向かうのでしょうか。
向かった先は、朝市!
かなり渋いおデートなチョイスですね…。
『師匠といればどこだって楽しいですよ!』
はぁ…かわいい…モモちゃん天使……。
気の抜き過ぎはダメよ……と優しくご飯粒をとってあげる師匠。
素晴らしい百合カップルデートだ…男なんか最初からいらなかったんです…!
真顔でナチュラルにやっちゃうところが雪の魅力の一つなのかもしれません。
その後は、観覧車で二人きりで撮影…。本格的なラブラブデートですね。
モウリョウとの激しい戦いが多かったので、なんとなく心安らぐ日常回。
女子高生はこれくらいやらないと不自然でしょと、あくまで、女子高生の前に自分はスパイだからという部分を主張するあたりは雪という感じですが。
そして、海の見える場所に来た二人…。
横浜の大桟橋だここ!
『モモあの建物の残骸を知ってる?』
その海辺から見えるのは崩れた建物。
『2年前爆発事故があった所ですよね』
『もともとモウリョウの基地だったのよ』
いきなりぶっこんでくる新事実!!!!!!!
『ここに来たのは昔話をしようと思ったから。モモあなたには知っておいてほしいの私の師匠の話を』
そして語られる…過去の真実。雪の師匠。モモの師匠の師匠のお話へ。
雪の過去

武家の生まれで、生まれた時から厳しい環境に身を置いて心身を鍛えることに費やしてきた雪。友達と呼べる存在は初芽だけ。
そんな生活を続けている中で、雪の後の師匠になる人物。藤林長穂 が訪ねてきます。
『我が師になるというのならばあなたの腕前を見せていただきたく』
さすが、武家育ちの雪さん。少年漫画みたいな展開がお好きなようで、突然現れた人を試すような発言をします。
そして、まさかの丸腰でいつでもどうぞと言い放つ長穂。それに向かっていった雪はあっけなく圧倒されてしまう。
「動きがまったく見えなかった…強さの秘密を知りたい」
と、強さの秘密を教えてもらうために連れてこられたのは、海が見渡せる埠頭。
そこはまさしく今現在、モモと雪がいる場所。
『半蔵門はこの街のことをどう思う?』
「どうって…普通です。」
『私はこの街が大好きなんだよね。孤児院から引き取られてここに来てから楽しいことばっかりで。特にここの眺め最高』
『街が好きだから強いと?』
『うん』
圧倒的な強さの原動力は街にある。
『ツキカゲはずっと昔からこの街を守っていた。そして後世に技術と知識と財力とあるものを受け継いでいった』
『それが魂よ。街を、皆を守ろうとする正義の魂。これがあるから私は強い』
『雪 私の思いを継いでくれないかな?』
『分かりました。やってみます師匠!』
『熱い返事だ。いいね 心たぎってるね』
これが雪の原点であり、すべて。この街を守るため、雪は師匠についていくことを決意する。
そこから雪は、少しぐうたらだけど、とても頼りがいのある師匠の元で確実にスパイとしての経験を積んでいく。
スパイになるために、あらゆることをして師匠の教えを守ろとした。
街を好きになることが強さの秘密なんだと言われ、好きになろうとするうちに本当にソラサキという街が好きになっていった雪。
過酷な任務を遂行していきながらも、楽しい日々を過ごしていた。
そんなある時。
モウリョウは各国の衛星がジャックし、重要な機関に衛星を落とすというかなり大規模な作戦を実行しはじめる。
かなりの電撃作戦ゆえにツキカゲの対応も間に合わず、本体である風の塔を叩くことで精いっぱいという状況になってしまう。
ここからスパイスをキメて、ツキカゲとモウリョウの総力戦の体をなしていくのでした。
最期
ツキカゲの制圧で、基地を放棄することを決めたモウリョウ。
基地内に残るデータだけは死守するため、文鳥の女こと天道がツキカゲの前に立ちはだかる。
再度、スパイスをキメ直す雪と長穂だったが、相手も怪しい薬物をキメて互角な勝負に持ち込まれる。
師匠が押し込まれはじめたことに危機感を抱いた雪は、師匠を守るために…飛び出す。
その際に、目を負傷してしまう。
そして、戦闘人形の爆発を利用するモウリョウに、長穂は雪をかばうように負傷してしまう。
負傷した長穂に天道は追撃をお見舞いする。
致命傷の一撃を喰らった長穂はもう動けない。
モウリョウに顔を割られてしまうわけにはいかない長穂は。
自ら命を絶つ。
泣き叫ぶ雪を抱えてツキカゲはなんとか脱出をはかるのだった。
魂の継承

風の塔は崩壊し、モウリョウの作戦は失敗した。
しかし、文鳥の女こと天道は死んでおらず、ソラサキの地でひそかに息をひそめていた
『さしあたりはモウリョウが昔使っていたスパイスの技術を復活させよう。あれは薬物投与より効果的とみた』
おっと…2年以上前はスパイスをモウリョウの技術だったということですか。これが意味することは…?
その後2年は、モウリョウは活動していなかったが2年がたち再びモウリョウが動きだし今に至る…というわけですね。
『私 沖縄で師匠があれだけ怒った意味が分かりました。いつも近くで私を見てくれている意味も』
『もう二度と身内を失うような思いは嫌なの』
常に近くに過保護なくらいモモのそばにいる雪の真意には、そういった過去の出来事があったから。
あの日沖縄で雪が手をあげてしまったのは、軽率に動いた自分と姿を重ねてしまったから。
『熱い鼓動が伝わる…師匠 長穂さんここにいますよ』
『長穂さんの街への思いは師匠を通して私も感じることができる。私も師匠の弟子としてこの魂、受け継いでいきます』
雪の胸に手を当て、モモはあらためて雪にそう誓ったのでした。
あらためてモモと雪はカメラの画像解析に勤しむと、モモはあることに気付く。
どのカメラでもまったく真正面からの顔が映らない逆に怪しい存在の女性がいるのである、横顔からその女の顔を解析すると…。
かつて、長穂を屠り基地と共に死んだと思われていたあの女であった。
ついに…ついにモウリョウの手がかりを手に入れたツキカゲ。ここから全面対決がははじまる。
ここからクライマックスか
ツキカゲの壮絶な過去。
雪の思いと、モモの覚悟。
そして、ついに判明したモウリョウの親玉の存在。
まさにリリスパの物語がようやく加速し始めて来たかな?と思わせてくれるような回でした。
ここから一気にクライマックスに向かっていく感じですが、頼む誰もこれ以上死なないでくれ!!!それだけは切に願いますね。
RELEASE THE SPYCEの各話も是非チェックして下さい!
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:001『ゴールデンスピリッツ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:002『第1の挑戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:003『モウリョウ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:004『Never Say Never Together 』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:005『Phantom・Protocol』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:006『友情の報酬』
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- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:008『N機関情報』
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- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:011『ゲッカコウ作戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:012『ツキカゲは永遠に』
- “なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括