メイの突然の裏切りと師匠たちを失い、焦燥しきってしまう弟子たち。
モウリョウに捕まり意気消沈とする弟子チーム。
それでも、師匠の思い、ツキカゲの意思は死んではいない。
絶対にあきらめてはいけないと教わったモモは、逆転の方法を考える。
モモたちは、モウリョウの思惑をとめることができるのか。
TVアニメ「 RELEASE THE SPYCE 」EPISODE:011『ゲッカコウ作戦』
スパイスを解き放て――。
動く弟子チームたち
メイの裏切りによりツキカゲは半壊。楓や弟子たちは、まだメイが内通者だということは受けれいれられない。
そんな、メイはモウリョウとの繋がりは、第一話の工場での侵入でのことだった。
その際にモウリョウとのパイプを確保し、ようやく文鳥の女と繋がることができたのだと言う。
3人は拘束され最早、抵抗することさえできない。文鳥の女の手下の女科学者に拷問ロボでの拷問を指示し、その場を去っていくメイと文鳥の女。
ここでこれまでの経緯や、「レッツゴー九天サイエンス!」と発言していたり、なにより「楓は傷つけないでおくから…」と、なんだか妙に…メイは説明口調な感じに伝えているのが気になりますねぇ。
2人が出ていき絶望する弟子たち…
「”師匠”と叫ぶ暇があるなら頭を働かせて」
それでもモモの心は折れない。
雪の言葉を思い出す。
(ダメだ泣いてるだけなんて、私やります師匠!)
マッドサイエンティストな女科学者に可愛いCVの拷問ロボが登場し、万事休すか…いや、モモだけは諦めてはいない。
五恵の拘束具が緩んでいることに気づいたモモは、必死に敵の目をそらし時間を稼ぐことで、見事このピンチを乗り越えてみせる。
拘束のとけたツキカゲたちに抵抗できるわけもなく、下っ端君はゲッカコウの正体が洗脳薬の散布するための装置だとばらしてしまう。
やるべき事はただ一つ「ゲッカコウ」を止めること。
しかし、楓の心の傷は大きく立ち直れない様子…。師匠に裏切られ、ツキカゲは壊滅。なんでそんなに平気で居られるのと悪態をつく。
「平気なわけないよ!泣きたいよ!でも師匠はそんなこと教えてない!!」
ずいぶん心強くなりましたね、師匠の教えが生かされ、最初の頃のモモはもういません。
例え師匠がいなくても、師匠の教えは心の中に残っている。立ち止まることは教えてもらっていない。
その言葉にようやく楓の目が覚める。
まずは武器の調達や準備のために、一度ツキカゲのアジトへと戻る一向。爆破されたwasabiは見るも無惨な状況だったが、地下基地は無事に機能しており、武器もゲット!いざ向かうは、「九天サイエンス」。
ツキカゲ総力戦

8月18日 xデー。
いよいよ決戦の場へと向かう途中に見慣れた車がやってくる。
そこに登場したのは、雪師匠!!!
やっぱり生きてたーーー!!!よかった…。
派手に噴き出た血は、序盤で登場した初芽の秘密道具!なんとか致命傷は避けたものの、無理に動くことはできない状態。
さぁ、ここにきていろんな伏線回収しにきました。
ちなみにこの道具は、五恵ちゃんが暴走したときもブン投げてた道具でもあります。
「私 師匠と長穂さんの魂と一緒に戦います!」
モモちゃん、泣かせに来ますね。もう雪も安心して勇退ができるのではないでしょうか。
そして、いよいよ始まるゲッカコウ作戦と、それを阻止しようとするツキカゲチーム。
『目標は散布装置の破壊。リミットは18時。ツキカゲミッションスタート!』
先陣を切るのは、シノビたち。
いいですね、なんかこう総力戦!!って感じがして。
混乱に乗じて、潜入に成功した弟子チームたちに一番最初に待ち構えていたのはテレジア。もちろん相対するのは師匠の意思を受け継いだ五恵。
そして次に立ちはだかるのは裏切りのメイ。それには楓が応戦する。
「弟子との対戦は、刺激的だね」
「今の私は一味違う」
激しく戦いあう両者。
ツキカゲの動向はさすがに把握している文鳥の女こと天道。
しかし、本人が手を下すでもなく、私たちの勝ちは揺るがん…と相変わらず余裕そうな表情。それでも本人はなにかを気にしている様子です。
テレジアと戦っている五恵ですが、正直戦闘においては心配がなさそうですが、どうテレジアを説得させていくのでしょうか。
今までの銃を捨て、格闘戦に特化した武器で、横綱ぱーんち!!!
「私は師匠と一緒に戦っている。思いは同じだから」
「師匠なら全部許すと思うから。私もそうするよ、師匠の弟子だから」
テレジアが素直になれないのは、モウリョウとしてツキカゲと敵対し初芽たちに対して罪悪感のようなものをもっていたから…。テレジアは五恵の言葉で少し心が浄化されたようでした。
「私そっちに行ってもいいのかな…」
しかし…そんなテレジアの前に現れたのは天道。
「よくないなぁ敵に感化されるとは」
「失敗作め。己の選択を後悔しながら死ね」
あえなく手首を切られていくテレジア…彼女の安否は……。
楓と激しく戦いを繰り広げているメイだが、最後まで戦い続けることなく爆炎と共に退散してしまう。
派手な爆発だったか楓はなんとか無事。「むちゃくちゃだわ。でも…」なにかに気づいた様子な楓ちゃん…果たして…。
「それよりゲッカコウはどうやって起動するんです?教えてくださいよ」
と…天道のもとにきたメイはここでもなんだか妙に探るように聞き出そうする…ふーむ。
そして、ついに作動してしまうゲッカコウ。
九天サイエンス自体はただの避難シェルターであり、おとりだったのだ。
始まるカウントダウン。
モモはゲッカコウを止めることができるのか!?
もしかしてメイちゃんって……

とりあえず、拷問部屋から脱走できたのガバガバ警備すぎるしなんで気づかないんだよ!!!という野暮なツッコミはしないで置きましょう。きっとモウリョウもゲッカコウ作戦で忙しかったしね…………。
しかし、気になるのポイントがメイの動向ですね。
弟子チームが捕まっている間に、妙に説明口調に状況を喋ったり、あえて楓は傷つけないおくと発言したり、執拗に探るようにゲッカコウについて聞き出そうとしたり、楓との戦いのときはあえて爆発で逃げたりとかね、そもそも拘束具が外れてたのも実はメイがこっそりと触っている描写があるんですよね。
メイが二重スパイなら拷問部屋から逃げた弟子たちがさすがに簡単に逃げられたにも一役買っていたり?
やっぱり二重スパイ説が濃厚なような気もしないでもないですが、そこはまあ次週まで楽しみにとっておきましょう。
今回の第11話は、そうした風呂敷を徐々にたたみにいっているのと同時に弟子たちの成長をメインに描いた回でもありました。
今までも独断で動くことはありましたが、きちんと状況を把握し自分の力量を図ったうえで、できる最大限の範囲で行動を起こします。
なによりも雪に依存しっぱなしだったモモが、雪がいなくなったという事実を受け止めたうえで、それでも私はやるんだ!という、きっちりと師匠の思いを自分が受け継ぐんだ!!!という強い意志を感じさせる回でした。
モモが師匠から教えてもらったバイクで激走するシーンとかも、これまでの教えを全て出し切っている!という感じがたまらなくいいですね。五恵もきっちりと初芽の意思を受け継いでいますし。
そして、安否のわかっていない白虎、そしてテレジアですが…最終回でモモたちの弟子になったりして……とか予想してみます。次回はいよいよ最終回!!
RELEASE THE SPYCEの各話も是非チェックして下さい!
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:001『ゴールデンスピリッツ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:002『第1の挑戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:003『モウリョウ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:004『Never Say Never Together 』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:005『Phantom・Protocol』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:006『友情の報酬』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:007『初芽より愛をこめて』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:008『N機関情報』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:009『ディスティニー・サークル』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:010『ソラサキ応答無し 』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:011『ゲッカコウ作戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:012『ツキカゲは永遠に』
- “なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括