TVアニメ「 RELEASE THE SPYCE 」EPISODE:012『ツキカゲは永遠に』
各々が迎える、それぞれの結末――。
「もてる力の全てで戦いなさい!!」
「花火が終わる頃にはこの街に住む者の魂も散っている」
花火大会とともに起動するゲッカコウと、それを止めるべくとにかく制御室へ急ぐ弟子チーム。徐々にまかれていくゲッカコウの散布薬は街の人たちを確実にむしばんでいく。
ゲッカコウでの攻防は傾斜のついた外壁や高い場所が舞台になっていて、そこを縦横無尽にアイテムを駆使したり、時には五恵ちゃんがぶん投げたり、まあいつもよりスパイっぽいアクションが繰り広げらたこの場面!
髪のなびく感じや重力感があってとても最終回っぽくて素晴らしいので必見です。
外壁にはモウリョウの戦闘用ロボがびっしりと埋め尽くされており、なかなか近づけない。
「たった3人で挑もうとは…」
無駄な努力とあざ笑う天道。
「無駄じゃない!もっともっとたぎる」
確かに動いているのは弟子チーム…でも師匠との思いを受け継いだモモたちは決して3人ではない!
それでも、次から次へと湧いてくる敵…ここまでのなのか………。
爆発と共に現れる制服姿のカトリーヌと百虎!!!!
「死すら偽造してこそスパイ」
あああああああああああああもう最高すぎる!!
そして流れるOPのイントロがくっそ熱い!!!!
さらに同じタイミングで、モウリョウ関係者たちのパーティー会場で突然人が倒れ始める。
「お前の仕業だろ?」
「あれ?もう気づいちゃってました」
サラッとメイは二重スパイであることを告白!
「毒を飲まされたことを忘れたか」
1話から警戒していた様子を見せていた天堂は、仲間に入れたときにメイにきっちりゼリーを飲ませていました。
「メイちゃんには解毒剤を飲ませましたよ」
さらにサラッと現れる初芽ちゃん!!! 初芽ちゃんスパイとか疑ってごめん。
「生きてるって信じてました!!」
その事実に、五恵もがぜんと戦闘力が増す!!
「師匠ダブルスパイだったんですか!?」
そしてここからすべての答え合わせ。
2年前の大規模交戦でモウリョウの規模の大きさに気づいたメイとカトリーヌ。モウリョウを倒すには二重スパイしかいない、とカトリーヌと二人だけで計画していていました。二重スパイ役は初芽はガラではなく、師匠を失って精神的ダメージのでかい雪には任せられない。ということで、二重スパイ役を引き受けたメイは、敵を欺くには味方からと全てをツキカゲメンバーに話ていませんでした。
まあこの辺はだいたい読めてたのでよし!!!
カトリーヌと協力し、初芽のダミーの死体を用意しギリギリですり替え、雪に関しては、マジで斬られちゃったからヒヤヒヤしたという誤算だったとか…。視聴者もヒヤヒヤもんでしたね。
「みんな無事だった!!!」
そう!!これでツキカゲメンバー全員集合!みんな…みんな無事だった!!
しかし!!!!
止めたはずのゲッカコウが再起動準備に入る…。止めるにはゲッカコウを大きな爆発物で破壊するしかない…阻止される前に天道を倒さなくてはならない……敵が多すぎて対処が出来ない………
行けるのは…モモのみ!!!
「モモチいけます!!」
「もてる力の全てで戦いなさい!!」
「滾ります!!!」
魂は誰にも消せない

さあ…始まる最終決戦。激しく火花をちらせる両者、天堂の仕込み暗器、剣術、精神攻撃にも動じないモモ。師匠から教えてもらった全てをぶつけるモモ。文字通りの総力戦。
刀身を発明品で消し去り、太刀筋を読ませない。
「「魂は誰にも消せない!!!!!!」」
相手の弱点と隙をつき、全てを断ち切る一閃が振り下ろされる。
「いっけぇぇ!」
ゲッカコウに向かって落とされる爆弾は、再起動の前になんとか落とすことができた。
打ちあがった最後の花火は決着の合図。
全てが終わった。
「私が小娘一人に…」
「「一人じゃない!!」
モモの中には師匠の魂が、そして師匠の中にも師匠の魂がある、決してモモ1人ではない受け継いだ力で、モウリョウを断ち切った。
街の人達も正気を取り戻し、ツキカゲのミッションは完了した。
最後のミッション

街に平和が訪れ、ゲッカコウも謎の組織によるテロとして片付けられ、ツキカゲは本当にいるのかもねと囁かれはじめた。
それぞれの師弟の未来も紡がれる。
Wasabiも復活し、そこにはみんなとカレーを食べるテレジアの姿もありました。
「おいしい…ありがとう初芽」
あらゆるしがらみから解放されたテレジアは本当の笑顔を見せることができたのでした。
wスパイとして活躍したメイは、楓とともにアパートで過ごす。
「フーの手料理が食べたいな~」なんて調子はいつもの通り。でも、楓もなんだかんだいつもの日常が一番うれしい。
そして、雪とモモ。訪れたはのいつかの誓いをした、海の見える場所。
「私はツキカゲは卒業しようと思うの…ころあいね…」
「前にいったことを覚えてる?私は記憶を消すほうを選ぼうと思うの」
突然告がれる師匠の思い。
「私からの最後のミッションよ…記憶消去弾、私にそれを打ちなさい」
「こ…これ撃ったら師匠は忘れちゃうってことですよね?ツキカゲのこと私のこと…」
「胸を張って師匠になりなさい」
「い…嫌です師匠!」
辛い選択。自らの手で自らの師匠の記憶を、これまでの思いでを全て消す。
「あなたの弱点はそこよ…一人で歩めるのに頼りすぎるとこ」
これまでは過保護気味に支えてきた雪は、ここまでの戦いで確かに感じてきたモモの強さ、成長。あえてここで突き放すのが師匠としての愛情。サポートではなく、記憶を消すことを選ぶ。
「私たちは弟子離れ師匠離れしなくちゃいけないところにきたの」
「私の師匠と私の魂もそこに受け継いだあなたとともにあるわ。言葉を返すわ、モモこそ自慢の弟子よ」
うれしいはずの言葉なのにモモの目からは涙が止まらない。ひとしきり泣いた後、全ての覚悟を決めたモモ。
今までありがとうございました…。
引かれたトリガー。
そして九か月後。
すっかりと師匠の顔つきをしているモモの姿と、かつてのモモのように自信のなさげな謎の少女が一人…。
わかればあれば出会いもある。
謎の少女は言う。
「私なんかがその…ツキカゲなんて自信がありません…」
「初めに自信がないのは当たり前のことだよ」
「積み上げた努力とその成果が自信につながるんだから」
1話のオマージュとかほんと大好きです………。
そしてさらに月日は流れる。モモと新たな弟子が歩いていると…。そこには一般人となった雪の姿が…すれ違いざまその顔には笑みが…。
そんな雪から受け継いだ魂を持ち、モモたちの新たなツキカゲの物語が始まる。
「ツキカゲ、ミッションスタート!」
オーソドックスなラスト。だがそれがいい

まずは、いいアニメに出会えたと僕は心の底から言いたいです。
いろいろと展開が読めた部分もありつつ、そんなラストになるかあと思う部分もありつつ…。欲を言えばもうちょいひねりが欲しかった気もするけど…描きたかったメインの軸はモモの成長と交代劇なのでオーソドックスな終わり方に異論はないですし、よいラストでしたね。
でもラストの畳み掛けるバトル描写と展開は熱かったですね。
師匠の師匠から受け継がれた魂が、弟子へと受け継がれていく。最終的にはハッピーエンドに綺麗に収まったことがこの作品の全てであったと思います。
そしてちょいちょい残された気になる謎もありますね!
まずはやはり気になる、雪の記憶があるのかないのか…。このちょっと結末を濁した感じと、視聴者に答えを決めさせる感じがわりと好きですね。
もう一つが天道の存在。モモが斬ったとはいえ、天道はそのままゲッカコウの下へと落下していったので生死がわかりません!。しかも、リリスパは死んだと思っていたら実はほぼ生きていたというパターンが多く、もしかしたら天道が生きているのかも…?
わりと続編やれますよ~的なものを撒いてはいますけどどうなのかな?まずは4月からリリースのゲームに期待ですかね…?
RELEASE THE SPYCEの各話も是非チェックして下さい!
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:001『ゴールデンスピリッツ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:002『第1の挑戦』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:003『モウリョウ』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:004『Never Say Never Together 』
- TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」EPISODE:005『Phantom・Protocol』
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- “なもり絵”のスパイたちの本格アクション『 RELEASE THE SPYCE 』総括