タツノコプロ制作の本格ロボットアニメ「 エガオノダイカ 」。前回は、ソレイユ王国とユウキ姫さまのこと…そして、実は隣国との戦火は激しさを増しており、それを知らないのはユウキだけという状況の真実が明らかになりました。
果たして、ヨシュアたち騎士団は隣国からの侵略に対抗することができるのか…。
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TVアニメ『 エガオノダイカ 』第2話 戦乱の真実
王国の平和は破られようとしていた。国境に押し寄せる帝国軍を食い止めるため、騎士団総長ハロルドは旗艦空母「エクセスアルカ」で前線に向かう。搭乗クルーの中にはヨシュアの姿があった。
前線の苛酷さに圧倒されるヨシュア。だが代々王家に仕えてきた誇りが、ユウキの笑顔を守りたい一心が、初出撃した彼の心を奮い立たせる。「父さん。見ててくれ……必ず俺、あなたを超えてみせます…!」
ヨシュアの過去と守る理由
冒頭シーン。ヨシュアとユウキの過去の出会い。
ヨシュアは代々、王家の盾となり国家を守ってきたイングラム家の跡取りであった。
父も母も失い、ソレイユ宮で暮らすようになったヨシュア。幼いころから宮殿に仕え、ユウキを守ることだけを使命としてきました。
「俺はこの笑顔を守り抜くと誓った」
そして、物語は現代の激しい戦火のシーンへ。
戦争の舞台となっている、国境付近のウィスター州北部は国土防衛の最重要地域。帝国側から陸路で大軍を動かせる侵攻路はここしかない。
「ここを突破されれば、戦火一気に王国内へ広がる。正念場だぞ」
逆を言えば、このウィスターでの攻防次第では戦況が黒にも白にもなる大事な戦局。
ヨシュアとユウキの出会いのシーンと、ソレイユ王国の置かれている現状がわかるシーンです。ヨシュアは元々王家を守るための家系で、両親を失ったことで余計に自分が王家を守るんだという思いが強くなっているわけです。そして、ソレイユとグランディーガとの戦争は、事態はかなり深刻なようで下手すれば一気に侵攻されかねないほどの状況だったわけです。

OP考察
第一話にはなかったOP映像が第二話からはあります。
OPシーンでは終始、ユウキと相手国であるグランディーナ帝国のもう一つの主人公であるステラとのシーンが中心でした。この二つの国が笑顔で和平を結ぶまでの道程が今後は展開されることを示唆しているのでしょうか。
そして歌詞の内容ですが「新世界を創るのは 連綿と咲く笑顔の花 辛苦なくらい 想いなんて胸に隠して 現実は残酷でも 涙を代価にして いつか僕ら太陽に向かう花になれる」
うーん、暗い……けど、その中にも希望がある…!という歌詞でしょうか。
パッと見ると、「新世界を創る笑顔の花」=ユウキを指すのでしょうかだとすると、「涙を代価にして」の部分は、きっと姫さまが涙を流す展開があることを指しているわけですかね…?
王国側の切り札
実はギリギリの戦争が行われているなんて微塵も思っていないユウキは、健気にヨシュアの帰りを待っています。ユウキは騎士団がグランディーガと会合を行っていると思っているわけで、ヨシュアが向こうの騎士団を怒らせてしまっているのでは…?なんて心配も尽きません。
しかし、侍女のレイラは…
「グランディーガ帝国には私たちとは違い、騎士道は存在しません。よって騎士団も存在しません」
「軍のエリートたちが人民を支配する軍事政権国家…それが、私たちとこの星を二分する勢力――グランディーガ帝国です」
なんだか…恨みでもこもったような、友好を築こうとしている隣国を批判するような過激な発言ですね。まるで会合なんて通用しない、野蛮な国家であると言わんばかりですが…。
そして、再びの戦闘シーンへ。
ヨシュアやユニたちの活躍もあってか戦火は上々な様子でしたが、相手は量産機でこちらの力量を図るかのようにまだ奥の手を残している。
「こちらもまだ奥の手は見せちゃいない」 と、お互いがまだ探るような第一戦は幕を閉じたのでした。
探り合いの戦闘とは言え、本人たちにとっては死闘。一時の休息、ヨシュアはユウキから託された人形を手に思いを馳せているとそこにユニが現れる。
「姫様にはまだ隠してるの?本当は戦争が始まっていること」
「王女はあくまで平和のシンボル、彼女の笑顔を守ることが家臣の務め」
なるほど、戦乱の真実を知らないのは姫さまだけど国家ぐるみで姫さまを守っている感じなんですかね。
新型のクラルスを持ち帰ることに成功していたユニたちですが、以前からの戦闘で戦力は徐々に削られて、今や3割ほどの戦力しかないというのが現状なようで。
不利なことには変わりはない…ならばと、ヨシュアはある提案をする。
「今こそ切り札を出すべきではないかと」
新型クラルス
ユニたちの持ちかえった、新型クラルス。それは、従来機にはない航空推進力を生み出すほどの高出力なエネルギーを保有するものでした。
しかし、今この星では航空限界に達するとエネルギーを生まなくなり航空運用をするのは不可能だということ、逆に言えば制空権を支配することで、戦況的不利を優位にすることができる。
そういう意味では「切り札」。高出力が出るものの安定性に欠けるのと量産ができないが今の現状というところ。
このロボットのエネルギー設定、非常に面白いですよね。
「鉄血のオルフェンズ」でも地上戦が主で飛ぶ機体は少なかったんですが、それでも面白くて迫力ある戦闘シーンが良かったのですが、この「エガオノダイカ」でも地上スレスレを滑空する戦闘シーンが主で、空中ドンパチがないんですよね。
「エウレカセブン」ばりの空中戦も嫌いじゃないですが、このロボット戦も面白いです。
戦争は決して遊びではありません
ユウキと連絡を取るヨシュアのシーン。この星では“ひまわり”が育たない環境で、ユウキの母親は頑張って育てようとしてたけど咲かないなぁ…なんてたわいもない会話。
「ヨシュアなんだか少し大人っぽくなった?」とユウキ。死線をくぐり抜けてきたヨシュアが少し頼りになる大人にでも見えているのでしょうか。
ただ待つことしかできないユウキは、ヨシュアの帰りを待ちつつ、ゲームをしている。
「この前の模擬戦、面白かったー!私、意外とああいうの向いてるみたいですね!またやってもいいですか?チェスよりテウルギアを使う方が面白いし!」
「戦争は決して遊びではありません」
「わかってますってあたりまえでしょ」
もちろん、戦争の恐ろしさも、今現実に起きていることも、何も知らない姫さまだからこその何気ない一言ですが……。少し心が痛いですね。
そして、この“ひまわり”ですが、OPジャケットをみていただくとわかりますが、満開のひまわり畑のビジュアルになっています!
このひまわりも今後はポイントになるのかも…?
新型クラルスを巡る攻防?

レイラとイザナは、このような会話をしています。
「帝国の領土は広大だ。しかしその大所帯を養っていく資源に乏しい。攻め入ってくるのは目に見えていた。それに対抗する為、新型クラルスの開発を急がせて居たのだが」
「帝国側は私たちが新型クラルスを完成させるのを待っていた…それを奪う為、このタイミングで侵攻を」
「我が国の土壌も年々作物の収穫量が落ちて来ている。軍備のみではなく…民を将来飢えさせぬ為に、新型クラルスは必要だったのだ」
ソレイユ、グランディーガともに資源や食料の確保が難しくなっており、お互いに戦争を仕掛けた理由は領土の拡大とともに相手国の資源の確保…というわけでしょうか。
そして、始まる戦闘第二幕。
物量で勝る帝国側は、王国側の疲弊を待ちじわりじわりと来ようとする、ならばと王国側はいっきに戦況をひっくり返そうと画策します。狭い峡谷へと誘い込み、単機ずつを相手の軍団を一網打尽にします。
第二幕の舞台は狭い谷底での死闘。ロボアニにありがちなステージですね。
しかし……ここに来てまさかの裏切り者がでます!裏切り者はジラールでした…。
「例え裏切り者の汚名を着ようとも、町民をこれ以上脅威にさらすわけには…」
と、街をこれ以上、焦土にするわけにはいかない、帝国側はこれまで以上に本気であり新型クラルスたった3基ではどうしようもないと…。
「甘いな…平和に浸りきったその考えでは何も守れない!」
一喝。まさにその通り、これは遊びではなく戦争。おそらく帝国側に裏切ったところでこの街の戦争は終わらないでしょう。
……それでも、戦況は変わらなかった…。じわりじわりと押され始める…。
一旦引き、籠城戦に切り替えようと逃げる最中で、洞窟に仕掛けたはずの爆弾が作動しない事態が起きます。
「俺がやる!退避しろ!」
「気合と!根性ぉぉぉ!!」
直接、起爆するため敵前特攻を仕掛けるヨシュア!!
……激しい攻撃を受けるヨシュア…お腹には破片が痛々しく刺さり、死を覚悟したその時、現れたのはユニ。少し前まではいがみ合っていた二人が共闘を見せるとは…感慨深い。
「死に損なったか…ま、ヒーローって柄じゃないもんな。」
真実
そして、全てが終わり、ソレイユ王国に騎士団の空母が帰還した。
「私ヨシュアに話したいことがあって。端末また繋がらないし。」
そして知らされた本当のこと。
「5日間の籠城戦の後、国境地帯の町グラッドが…敵の手に落ちました」
戦火の真実。
騎士団の敗北。
敵の手に堕ちた街。
………ヨシュアの死。
この世のなにも知らなかったお姫様の断末魔だけが夜の宮殿に響き渡った。
投降したジラールは帝国側に引き取られていった。
そこには、帝国側の兵士・ステラの存在があった。
今後の展開は!?

おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい嘘だろぉぉ!?
だって、生き延びてたじゃん??
「死に損なったな……」とか言ってたじゃん??
ユニと会話してたじゃん???そんな早くフラグ回収する????
まさかの超展開ですよ……。おもしれぇわこれ……。
これが「笑顔の代価」ですか…。ユウキは戦争で幼馴染を失うという結果で国の本当の状況を知るわけですが、ここからユウキはどう行動していくのかが今後の見どころですよ…。
隣国と笑顔で寄り添うと言っていたユウキは、幼馴染を失いそれでも笑顔で寄り添っていく平和的な未来を描くことができるのか。ネットだと「復讐劇」が始まるぞなんて言ってる方も多いけど、そんな「盾の勇者の成り上がり」的展開はどうでしょうか…。まあOPを見る限りそれは薄そうですけども。
あとはジラールが帝国側に行ったことで、今後なにかのキーになりそうなキャラクターな気がするなぁ~。とにもかくにも3話が見たい!!
エガオノダイカ のその他のエピソードはこちら
- TVアニメ『エガオノダイカ』第1話「ソレイユの少女」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第2話「戦乱の真実」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第3話「微笑みの兵士」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第4話「希望の選択」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第5話「分隊の一夜」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第6話「運命の岐路」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第7話「王宮のひまわり」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第8話「最後の伝言」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第9話「暁の挽歌」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第10話「魂の発火」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第11話 「二人の決意」
- TVアニメ『エガオノダイカ』第12話「笑顔の代価」
- 『 エガオノダイカ 』は「惜しい作品!?」アニメ総括