みなさんは2017春オリジナルアニメ『 月がきれい 』という作品をご存知でしょうか?
この作品は思春期真っ只中の中学3年生の恋愛特有の感情描写がこれでもかってくらい丁寧に描かれています。その気持ち分かるーと共感ポイントが随所にあり、初々しい気持ちを思い出したいという方や純愛が見たいという方にもオススメですよ!
ファンタジー要素もドタバタ日常系とも違う。リアルな日常だけど強い個性を持っていて面白い!淡い気持ちに共感しつつも、見終わった頃には…感動します!
そんな『 月がきれい 』についてご紹介したいと思います。
「 月がきれい 」のあらすじ
中学3年なって安曇小太郎と水野 茜は同じクラスになるのですが、クラスでよく見かける程度、文芸部部長の小太郎、陸上部の茜と部活も別々。
あまり接点のない2人を繋いだのは運動会の用具係で一緒に作業することが続き、どこかぎこちない会話を交わし、お互いに意識し始めるところから初々しいくも純愛青春物語が始まります。
タイトル『 月がきれい 』に込められた想い
「月がきれい」というタイトルは恋愛とは関係なさそうに思いませんか?
実は伝えたいメッセージが込められています。それは日本の小説家としても有名な夏目漱石さんがI love youを「月がきれいですね、とでもしておきなさい」と言ったという逸話が元になっていると思われます。
つまり、月がきれい=I love youという想いが込められているというわけですよ。
筆者はそうだったのかーって感じなんですけど、このタイトルがしっくりくる内容になっております。
1つ、1つの恋愛模様が丁寧で素晴らしすぎる
この作品のすごい!と思うところは、非日常の青春恋愛の魔法、ハーレム、ド派手なアクションもドタバタ系でもありません。
また、登場人物にツンデレやヤンデレのような属性もなく、平凡な中学生なんです。
なのに、面白い!そう感じるのには理由があります。
それは心情描写がリアルな初々しさに溢れていて、見ている方も恥ずかしいなと感じるくらい感情移入しやすいところだと思います。
例えば、安曇小太郎と水野 茜は付き合ってからも、お互いの返信を今か今かと心待ちにしていたり、付き合っているけどクラスでは隠してウワサになると恥ずかしいから内緒。
かといって、2人だけになるとドキドキして何を話せばいいのか分からず、ぎこちない会話になってしまう。不器用で純粋な2人の真面目な恋愛を応援したくなってくるじゃないですか!
近くて遠い心の距離が変化していくのですが、そこがまたいいんです。
呼び方一つとっても、水野は髪の毛が跳ねていたという理由で、小太郎を「跳ねてる君」とあだ名で呼ぶところから始まって、「安曇くん」から「小太郎」にステップアップしていきます。回を重ねるほど親密に…
きわめつけは、SNSでのやり取りが「どうも」「うん」とかよそよそしい雰囲気から気付けは日頃の悩みや内面的な内容へと変わってき、今まで言い出せなかったことも共有できる関係へ着実に深まっていきます。
そうなるまでの恋愛模様をしっかり丁寧に描いているので、ただ好きなだけじゃない。心と心で繋がっていくと感じることが出来ます。
リアルな青春を描くからこそ「 月がきれい 」は他にはない魅力がある
青春は恋愛だけじゃ語り尽くせないと言わんばかりに、もう1つの要素として、夢を追いかける姿、進学先について親とケンカなど、思春期の中学生をありままを見事に描き切っています。
それこそ、うわぁーこんな青春送りたい!もう一度戻れるなら戻りたい!と悶えるような時間と感動をありがとう。と言いたくなるような最高の作品だと思います。
是非、純愛を見たい方にオススメですよ!
文章:あそしえいつYH