熱血アニメ列伝その38 作戦をファイナルに移行する!『 コードギアス 復活のルルーシュ 』

熱血アニメ列伝その38 作戦をファイナルに移行する!『 コードギアス 復活のルルーシュ 』

今年の冬はそんなに寒い日も多くなくて、だいぶ楽な冬でしたね。しかし、それでも寒さが和らいで春の訪れを感じ始めると心がうきうきしてきますね。

そんな今日この頃、春の訪れの予感にワクワクした気持ちを持ちつつ、今回も熱いアニメで盛り上がっていきまっしょい!

今回取り上げるのは、前にこちらの連載でも取り上げた『コードギアス 反逆のルルーシュ&R2』の続編である劇場用アニメーション『コードギアス 復活のルルーシュ』をお贈りいたします!

ただし……今回は、出来れば未見の方はこのコラムを読まないでいただきたいです。

ネタバレのレベルは、いつものこの連載と変わらないで書くつもりですが、やはり今回の『復活のルルーシュ』は、可能な限り前情報が無い状態で見て欲しいという、自分の願い(作品的にはそれはギアスと言う事になる訳ですが)があるので。

とにもかくにも、まずはいつもの通り、あらすじからいってみましょう!ナムジャララタック!!

ルルーシュは死ぬつもりだった!これは私のワガママだ!『コードギアス 復活のルルーシュ』のあらすじ

かつて、世界を「優しい世界」にする為に、その命をかけてルルーシュという少年が果たした「ゼロレクイエム」。

それによってもたらされた、争いの無い平和な日々を享受する人々。それは後年歴史家によって「奇蹟の明日」と呼ばれる安寧の日々でした。

しかし、その平和は打ち破られてしまいます。

ルルーシュの妹であり、現在は「世界人道支援機関(WHA)」の名誉顧問でもある「ナナリー・ヴィ・ブリタニア」と、それを補佐し、常にナナリーに寄り添う彼のナイトとも言える「ゼロ(その正体は、ルルーシュの幼馴染である「朽木(くるるぎ)スザク」)」。

彼らはWHAの活動の一環として、ハシュベス難民の視察をしていた際に、この世界の人型戦闘兵器である「ナイトメアフレーム(以下KMFと略称します)」の襲撃を受けてしまいます。

スザクはこれを跳ね除ける為に、自身もKMFを駆って戦闘に参加しますが、式典用にほぼ武装らしい武装もなく、戦闘用の調整をしていない機体だったこともあり、敗北。

ナナリーとスザクは賊に連れ去られてしまうのでした。

一方、ルルーシュにギアス(この世界における、一部の人間だけが持ちうる特殊な能力の総称)を授けた「魔女」と呼ばれる「C.C.(シーツー)」は、中東の小国「ジルクスタン」に来ていました。

「C.C.」がこの国に来た、目的は、とある人物の精神を復活させる為。

ここに来るまでに、「C.C.」は様々な国で、「ギアス」の力の根源である「Cの世界」の入り口となる遺跡を訪れ、そのある人物の精神を復活させるべく遺跡を調べていました。

そんな「C.C.」は、ナナリーとスザクを救出する為にジルクスタンに来ていた、かつての仲間「紅月(こうづき)カレン」らとの再会を果たします。

ジルクスタンで何が起きているのか?ナナリーとスザクが連れ去られた目的は?「C.C.」が目指すとある人物の精神の復活は果たされるのか?

人々の様々な思いが交錯する、新たな戦いがここに始まったのでした。

「彼」へのキャラクターそれぞれの思いが泣けて熱い!!

熱血アニメ列伝その38 作戦をファイナルに移行する!『 コードギアス 復活のルルーシュ 』
画像引用元:©SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design ©2006-2018 CLAMP・ST

『コードギアス 復活のルルーシュ』のあらすじ、いつも以上に情報量が極端に少ないものになりましたが、いかがだったでしょうか?

これ以上は、かなりのネタバレになってしまうので、劇場アニメという2時間程度の作品だと、どうしてもこんな本当に物語の触りだけになってしまう事をお許し下さい。

筆者は、今回このコラムを書く為に、何とか時間を捻出して2回ほど見に行きました。ソフトと違って、台詞の書き出しとかが出来ないのもあって、なかなかコラムの執筆までには難しいものがありましたが……。

それでも、この映画一本で示された「ルルーシュの復活」という、内容に関して、非常に熱いものを心に感じました。

何より、そのルルーシュに対する各キャラクターのそれぞれの思いの発露が、物凄く心に響いて。不覚にも、何回か劇場内で目から汗が大量に噴出すほどでございました(筆者、あすかさんはかなり良く泣きます)。

特にカレンの……彼女の色々な単純ではない、その心情の発露は、見ていて胸が苦しくなるほどの思いを感じましたね。

KMFの戦闘シーン、ギアス持ち同士の頭脳戦、かなりの劣勢を覆す知略のプロセス等々……(通常のこのコラムで描かれているような)熱い部分は多々あるものの、個人的には一番熱いと感じたのは、前述の人々の「彼」への思いの数々でした。

それにしても、今回敵のギアス使いの一人に、とある漫画の主人公のとある能力を思い出したのは、自分だけでしょうか?

「彼を敵に回した際に、こういう対処法しか無いんだろうなあ」

と言うのを色々と夢想出来たのは楽しかったですね。んー、何というか……またしても……と言うか……(察して!)。

後、「彼」が『反逆』の頃と、色々な意味で違っているところも、個人的にはとても熱いものを感じました。

どちらかというと、この方が彼の本来の姿なんだろうな、というところもひっそりと思いつつ。R2の初期につまらない理由でその頭脳を無駄遣いしているような、彼の飄々としたところ。

あんな彼の姿が

「俺だけではナナリーを救えない……お前達の力が必要なんだ!」

という台詞にも良く表れているようにも思えましたね。こういう、作中で物凄く「無理をしている」状態だったキャラクターが、その心の良い部分を発してくれるパターンって、ひそかに物凄く好物なので。

今回の劇場版は、そんな「彼」の姿が見られただけでも、物凄く意味のある映画でありました。

谷口監督の思いも熱い!視聴は是非劇場で!!

熱血アニメ列伝その38 作戦をファイナルに移行する!『 コードギアス 復活のルルーシュ 』
画像引用元:©SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design ©2006-2018 CLAMP・ST

今回の『復活のルルーシュ』は、『反逆のルルーシュ』の総監督であった「谷口悟郎」さんの「ルルーシュというキャラクターに対してけじめをつけたい」という思いが制作の原動力になった部分も多々あるようです。

この『復活のルルーシュ』の為に、総編集篇三部作をわざわざ作り、テレビ版と世界線が違う設定の物語を再構築させて。

「彼」の生存の可能性に対する諸々の憶測に対する答えを、ちゃんと公式が出した事も、多少の驚きと共に、作品への情熱が感じられて、たまりませんよね。

そして、以前『反逆のルルーシュ』のコラムにおいても、自分が書いた「ギアス世界の広がりを感じる」と言った言葉は、割と谷口監督の中にもあるようで。

この『復活のルルーシュ』は、その広がりの一端である事から、今後の「ギアス世界」の作品の何らかの展開は、期待したいところですね。

ところで、今回の『復活のルルーシュ』に先行して、『スーパーロボット大戦X』というゲームの中で、ルルーシュは(勿論今回の劇場版とは違う意味、形で)復活を果たしている訳ですが。

これはあくまでゲームの中の「If」な設定であって、実際の作品とは意味合いが違うのは重々承知しているものの。

根っこの部分では「ルルーシュというキャラクターの再生」として、同じものを感じました。

何と言うか、数学の難問を違うやり方でアプローチしているものの、正解は一緒になる、みたいなモノが、ゲームの展開と今回の劇場版の間にはあるようにも思えました。

今回のコラム、なかなかネタバレをいつも以上に気にして書いたので、若干内容が薄い部分があって、いつも読んでいる方々には少し申し訳なく思います。

が、この(筆者自ら薄いと自認する)内容の今回のコラムでも、実際に作品を見た前と後では、思うところが変わるとも思いますので、是非、実際の作品をご覧下さると筆者としては嬉しく思います。

このコラムが掲載される頃は、まだ上映中のところも多いかと思いますので、出来れば劇場に足を運んでいただいて、「彼の復活」をその目に焼き付けて欲しいところです。

もしかしたら、今回は例外中の例外的に、少し日時が経ってから、より内容に突っ込んだ形のコラムを書くかもしれません。

連載とは違う形で発表するかもしれませんが、あれ、どこかから「とりあえず連載もうちょっと更新頻度上げやがれ」って声が聞こえる気がするぞ……?

あまり期待せずに、うっすらこの辺も期待してくださると幸いです。

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