TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第7話「神鳥の聖人」【感想コラム】

TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第7話「神鳥の聖人」【感想コラム】

原作の21巻が2月末に発売されました!WEB版では明かされなかった謎も書籍ではいくつか明らかになりましたが、新たな謎が増えたりもしています。それでも、WEB版の展開からするとそろそろ終盤に差し掛かる頃合いなので続きが楽しみ!

TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第7話「神鳥の聖人」のあらすじ

緊急で除草剤を大量に必要としている村があると聞いて、急ぎ行商に向かう尚文たち。その村は魔物化した植物に飲み込まれ、住民たちは避難を余儀なくされていた。人間にも寄生する恐ろしい植物だが、どうやらこの事態の原因を作ったのは元康のようで……。

植物の魔物の恐怖

前衛2人、タンク1人の尚文たち盾の勇者パーティ。魔法使いがいないものの、フィーロの風魔法がかなり強力なので問題ないのかもしれません。尚文は魔法を覚えたことで、防御・回復・支援を一手に引き受けることが出来るようになりました。ゲームだと、仲間にいるだけで有難い役どころですね…

アクセサリー商から急ぎで除草剤を大量に必要としている村があると言われ、木箱に満載して向かう尚文たち。除草剤のような薬品が、急ぎでしかも大量というのはあまり聞いたことがないのもあって疑問に思いますが、考えている最中にフィーロが何か見つけたようです。

ラフタリアも御者台から周囲を見回しますが、地面に太い植物のつるが這いまわっており、行く手に見える高い柵の中にも伸びている様子をみて納得しました。これはもう、植物によるバイオテロと言っていい状態ではないでしょうか。

高い柵によって周囲を囲んでいる避難場所に着くと、植物で埋め尽くされるところだったと礼を言われます。火で焼けばよかったのでは?とラフタリアが疑問を述べると、取れる手段はすべて取った上に、冒険者を集めたあとだと言われました。しかも、この植物は魔物化までしているらしく襲ってくるとか…なにそれ怖い。

村に来た冒険者たちは、レベル上げをすると言って植物に覆われてしまった村の方へ行ってしまったそうで、尚文はフィーロに冒険者たちを回収してくるように言います。素早く行って戻ってきたフィーロによると、毒とか酸とか吐いてくるのがいたらしく…植物が酸吐くとかどうなってんだよ!?フィーロは毒舌吐いてますが、もふもふで可愛いのに口が悪い。

TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第7話「神鳥の聖人」【感想コラム】
画像引用元:(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

神鳥の聖人と呼ばれている人物だと気づかれた尚文は、病人を診てくれないかと頼み込まれました。患者たちが寝かされているテントの中に入ると、なんと植物に寄生されているのが分かりますが、尚文が治療薬を飲ませて除草剤を体にかけることで薬の効果を上げると助けられる様子。治療を終えた尚文は面倒ごとに巻き込まれる前に去りたがりますが、村長たちに頭を下げられてしまいます。

こうなっては仕方なく、植物が異常繁殖した経緯を聞くことに。この村は少し前まで飢饉に見舞われていたそうなのですが、ここを訪れて話を聞いた元康のパーティは近くの遺跡に封印されていた“奇跡の種子”と呼ばれる植物の種子を手に入れて来てくれたのだと。

ここまで聞いて、尚文はこの前訪れた洞窟に安置されていた宝箱のことを思い出しました。『この種子が世に出ないことを切に願う。人々が飢えに困らぬようにという願いは最悪の形で現れるであろう』という古代語の注釈がそばにあったアレです。この様子で行くと、元康たちは全くの善意で行動したものの、注釈(というか取扱説明書)に目を通さなかったのでしょう。全ての植物が、地面にまいて水をやるだけでスクスク育つってわけではないのに…

育ちが早く、多くの実を付けた植物に村人たちは最初は喜んだものの、成長しすぎて村ごと飲み込まれてしまったというわけ。対策を調べていると、村に伝わる伝承の中に錬金術師が作ったものの封印したという種のことがあり、しかも一時期この辺りはその植物によって支配されていたとあったらしい。ここまで聞いて尚文は、元康の持って来た種のことをだれも疑わなかったのかとツッコみます。が、勇者が持って来たものだから、と安全を疑わなかったのだと予想すれば、どうやらその通りみたいで…

魔物の討伐費と治療費を前金で全額支払うという村長に、尚文は「元康のバカの尻拭いは腹立たしいが、貰った分の仕事はする」と告げてラフタリアとフィーロを伴って村へ向かいました。口は悪いものの、依頼された仕事に対する態度は誠実なんですよね。困っている人に頼まれると断れない、尚文の優しいところです。

難儀な仕事とごほうび

TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第7話「神鳥の聖人」【感想コラム】
画像引用元:(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

村の中心部に立つ巨木が大本と考えられますが、一輪咲いた花の中心にある目玉をフィーロが潰しても即座に再生してしまいました。そこで尚文はラフタリアに除草剤を目玉に直接かけるように指示、フィーロの背中に乗って突撃しますが微妙に仲の悪い2人はいまひとつ連携が取れません。

ラフタリアが太い根に除草剤をかけても、やはり即座に再生されてしまう様子を見た尚文は対策を考えますが、自分が使えば除草剤でも効果が上がることを確認していたため、接近して除草剤をかけるとみるみるうちに枯れていきます。“薬効果上昇”のスキルというと地味に聞こえますが、ここまで劇的だとどれだけ効果が上がっているのか調べてみたくなりますね。

トマトみたいな実が大量になっているのですが、植えられる状態の種が出来ているのを放置するわけにもいかず手作業でつんでいく途中、種を盾に入れてみると“バイオプラントシールド”というのが出て“植物改造”のスキルを手に入れました。試しに3つほど種を地面に投げてみると、一瞬で育って枯れます。しかし、ラフタリアに「今倒したばかりなんですから、危険なことしないでください」と怒られました。まあ、これは尚文が悪い。

彼が盾の勇者だと知った上で村人たちから感謝されますが、尚文はそっけなく対応し馬車の中で休みます。盾の能力を解放するには、一定時間その盾にしておく必要があるのですけれど、“マンドラゴラシールド”のスキルで“植物解析”を手に入れた尚文はバイオプラントの種を解析。“植物改造”を使って繁殖力と変異性を低下させ、その分だけ生産力と成長力を伸ばし、品質向上を付与した種を試作します。

そして植えてみると、一般的な野菜程度に成長が留まり、たくさんの瑞々しい実を付けました。フィーロが美味しそうというのだから、多分味もいいはず。この新しい種をバイオプラントの実と交換し、アクセサリー商のところで両方売りに出しました。フィーロはご飯が減ると思っているのか、微妙な顔ですが…

そのついでに、近場の温泉街の宿までの運送の仕事を受けて向かいます。こちらの世界にも温泉街というものがあることに興味深そうな尚文ですが、フィーロとラフタリアが温泉にはいってみたそうなのもあって、この日はここに泊まることにしました。昨日の仕事が面倒だったのもあり、疲れをとるのにはちょうどいいこともあるでしょうね。喜んだフィーロは尚文に抱き着いて「ごしゅじんさま~!好きー!」と言いますが、ラフタリアは頬を膨らませます。尚文の取り合い…なのは間違いないのですが、一般的なハーレム展開とは系統が違う気がする…

ラフタリアとフィーロが仲良くなったのは?

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画像引用元:(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

ラフタリアの入浴シーンという視聴者サービス!服を着ているとあんまり気になりませんが、かなり胸が大きいです…あんな小さかった女の子がここまで育つのか…

温泉に建てられた像の下に効能が書かれた看板があるのに気づいて、内容を読んでみると…なんと恋愛成就の効能があるとか!?この温泉に一緒に入った男女は永遠に結ばれる。と、恋する女の子には劇的なことが書いてありました。

思わず真っ赤になって色々考えるラフタリアですが、外見は大人でも実年齢は10歳くらいなので内容がほほえましい。ちゅーしても子供は出来ないから…大丈夫だから…

そんなことを考えていると、尚文がフィーロと一緒にやってきた様子。泳ぐのをとがめたり、髪を梳いてあげているのを聞いている限り、完全にお父さんですがラフタリアにとってはやきもちの対象なのでした。

フィーロに尚文を取られてしまうという危機感に駆られるラフタリアは、母が父からプレゼントをもらったという話を思い出します。そのうえ、この辺りで採れる“ラチウム”という珍しい鉱石が恋愛成就のおまじないグッズだといううわさ話を耳にしていたため、夜中にひとりで山に向かいました。妄想に走りそうになったところで、背後にフィーロがいてびっくりします。

フィーロが言うには、ガゴッコという鳥の卵が珍しくておいしいという話を聞いたんだとか。ガゴッコがラチウムを集める習性があるため、くしくも同じ鳥の巣を探しに来たことになりますが、フィーロが食い気だけで動いていると思った矢先、なんとフィーロはガゴッコの卵を尚文に持っていけば、なでなでしてくれてつがいになってくれると思っていることが発覚します。…つがいの意味、ちゃんと分かってるのか怪しい気がしますが。

調子に乗って岩場から足を踏み外したフィーロの手をつかんだものの、結局2人とも下に落ちてしまいました。何かの上に落ちたので怪我はしなかったのですが、それが巨大な猪だったので慌てて逃げ出します。元に戻ったフィーロの背中に乗って逃げ切れたため、2人は助け合えたことで笑顔を向けあいました。

明け方になってガゴッコの巣を見つけ、ラチウムと卵を狙いますがガゴッコの鳴き声で先ほどの猪が来て巣と卵を潰し、ラチウムも飛んでってしまいます。怒ったラフタリアとフィーロの気迫に押される猪でしたが、時すでに遅し。

夜が明けて温泉街に戻ってきたラフタリアとフィーロですが、さっきの白い猪をお土産に持って帰ってきたところ…なんとこの猪、街のお祭りの儀式で供物として使われる大事な獲物だったことが分かりました。高値で買い取ってもらえたので、ラフタリアとフィーロは相談して金属細工に使う彫金用のハンマーを尚文にプレゼントします。

子ども扱いされることは不満ですが、いつかきっと女の子として見てもらえるように頑張ろうと心に誓う2人でした。

題名 盾の勇者の成り上がり
原作 アネコユサギ(原作者)、弥南せいら(小説挿絵)
監督 阿保孝雄
キャラクターデザイン
総作画監督
諏訪真弘
シリーズ構成 小柳啓伍
出演 岩谷尚文・石川界人
ラフタリア・瀬戸麻沙美
フィーロ・日高里菜
公式サイト http://shieldhero-anime.jp/

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