2015年から2期にわたってテレビアニメ化され、社会現象にもなった「おそ松さん」の新作劇場版が3月15日より公開です。今回の劇場版では成人してもニートでどうしようもない六つ子たちの、青春時代を描いた作品になっています。
そこで今回は「おそ松さん」の魅力を、テレビシリーズをもとにお伝えしたいと思います。
六つ子が全員ニートという設定だけ知っていれば大体楽しめる!
そもそも「おそ松さん」は「おそ松くん」のタイトルで過去に2度アニメ化されています。そして原作者の赤塚不二夫先生生誕80周年を記念し、六つ子が大人になったという設定で、3度目のアニメ化作品「おそ松さん」として2015年に放送されました。
ただ過去の「おそ松くん」を見ていないと今回の「おそ松さん」が分からないということはありません。特に若い視聴者は「おそ松くん」は知らないけれど、「おそ松さん」から知ってファンになったという方がほとんどだと思いますので、心配ないと思います。
過去のアニメの六つ子たちは、みんな同じ顔で性格も同じという設定でした。しかし「おそ松さん」では性格の違いがはっきりしており、さらに成人してもニートという設定も加わっています。
そのため「おそ松さん」は個性豊かな六つ子が成人したけど全員ニートでだらしない生活をしている、という設定さえ理解していれば、それだけでほぼほぼ楽しめます。ぶっとんだ設定ではありますが、これだけ押さえておけばOKというのは気軽ではないでしょうか。
六つ子を演じる豪華声優陣がすごすぎる!
本作の人気の秘密は、なんといっても豪華声優陣の共演だと思います。
長男・おそ松役を櫻井孝宏さん、次男・カラ松役を中村悠一さん、三男・チョロ松役を神谷浩史さん、四男・一松役を福山潤さん、五男・十四松役を小野大輔さん、末っ子・トド松役を入野自由さんが演じています。
今の男性声優界ビッグ6といっても過言ではない、豪華すぎるキャスティングです。よく6人のお仕事のスケジュールが合ったなと感心します。豪華声優陣による、六つ子たちの個性際立つ弾けたお芝居は、この作品の大きな見どころだと思います。
また六つ子の周囲のキャラクターを演じる役者さんも人気声優さんばかりです。例えばイヤミ役の鈴村健一さん、トト子役の遠藤綾さんなど、脇を固める声優さんにも注目です。
笑いあり、涙あり、バラエティに富んだエピソードが面白い!
テレビシリーズの「おそ松さん」は毎回一話完結のうえ、一話のなかに独立したショートストーリーがあるオムニバス形式になっています。笑い話から下ネタ、ホラー系、泣ける話まで色々なレパートリーがあって、毎回楽しく見られます。
テレビシリーズで特に人気が高かったエピソードは、1期5話の「カラ松事変/エスパーニャンコ」、9話の「恋する十四松」、2期18話の「イヤミはひとり風の中(この話数は例外的に一本で30分の放送)」などではないでしょうか。
どれもキャラクターの個性が分かる、お当番回ともいえるお話です。テレビシリーズはどの話数、どのエピソードから見ても基本的に問題ありませんので、劇場版を見る前の準備として、気軽に気になる回を見てみるのもいいと思います。
劇場版はロングストーリーです!
今回の劇場版はテレビシリーズのようなショートアニメ形式ではなく、一本の長編作品として描かれていると監督・関係者の方が語られています。おそ松たちの青春時代が物語ということで、過去の「おそ松くん」と現在の「おそ松さん」をつなぐ作品になっています。
テレビシリーズとは少しテイストが違う部分もあるようですが、六つ子たちがメインのお話という点では変わりません。また「おそ松さん」をまだ見ていない人もテレビシリーズで予習しておくと、青春時代と今の六つ子たちのギャップが分かってより楽しめると思います。今からでも間に合う「おそ松」さん、劇場で動く六つ子たちに期待です!