『 エガオノダイカ 』は「惜しい作品!?」アニメ総括

TVアニメ『 エガオノダイカ 』第5話「分隊の一夜」リリィの過去と、現れた謎の新型機!帝国vs王国は総力戦へ【感想コラム】

タツノコプロ生誕55周年記念作品として制作された「エガオノダイカ」。
境遇も、立場も違う出会うはずのなかったユウキとステラの二人が戦場という場で紡がれる二人の成長の物語を描いている。
戦争という現実的な悲惨さと、「居場所」や「笑顔」をテーマに、ジャンル的にはロボットアニメですが、人間ドラマを主軸にしたSFストーリーといったところでしょうか。

オリジナルのロボットものということで、しかもなかなか本格的なロボットものということで、なかなか期待値の高い作品となったわけですが、12話までが放送されたということでやっていきましょう総括を!

エガオノダイカとはなんぞや!

地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」。ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。

ストーリー視点で見る「エガオノダイカ」

TVアニメ『 エガオノダイカ 』第3話「微笑みの兵士」別視点からみる戦争の現実と悲惨さ【感想コラム】

画像引用元:©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

「エガオノダイカ」のストーリーの印象はつかみはすばらしいということですね。これはマジです!

1話、2話では王国側をメインに、平和な日常を描き、ステラたち帝国側は環境面や立場的には弱者という対比的な描き方をしていました。さらに帝国側の強襲により、ステラの大事な人であるヨシュアが2話にして死ぬというかなり衝撃の展開がありました。

視聴者としては、王国側をメインに添え帝国側を敵とした視点でこのまま進むのかな…と思わせて、3話からはステラたちを主人公にした帝国サイドの話へと切り替わったこともある意味衝撃であり、W主人公としてまったく異なるストーリーが展開され、王国サイドの時は、帝国側はほぼほぼセリフを発せず極力、顔さえも見せず帝国サイドの時はその逆というのも、なかなか斬新なつくりでしたね。

それ故の弊害として、ストーリーの展開が遅くなってしまったことがあげられます。
12話の中で二つの物語が平行して進むわけですから当然といえば当然なのですが、それぞれの物語が中途半端であまり深掘りされないまま、最終回を迎えてしまった形にやはり、どうにも感情移入がしにくく、不完全燃焼感が否めなかったですね。

おそらく視聴者の大半は、早めに二人が出会ってそれぞれがお互いの国を協力して説得していく形にもっていくと予想していたんじゃないでしょうか?
なのでまさか最終回のBパートまで引っ張られるとは思っていませんでした、ある意味予想を裏切る斜めうえの展開でしたね……。

話の方向性として、1、2話の展開からそのまま鬱展開にいくのも面白いかなと思いましたが、そこはきれいにハッピーエンドで終わったことは良いポイントだと思います。

ただ、主軸であるのが「戦争の悲惨さと、戦争のリアルさ」であり、無力な王女はそれに翻弄されながらも乗り越え、成長していく部分を描きたかったんだと思いますが、王女の言う理想論を最後まで貫き、結局、王女の理想論が勝ってしまう戦争ってどうなんでしょう??

長きにわたり続けてきた戦争、何人も犠牲がでて、王女は国を追われ、どうなるんだと思ったらクラルスを止めて、全てが解決~。というのが…12話かけといてそれ!?というツッコミを入れざるを得ないのは…しょうがないかなと思う展開でしたね。
戦争のリアルさや人間ドラマをずっと描いているのに、最後の落ちはリアルから離れてしまったんですからね。

ロボットアニメ視点で見る「エガオノダイカ」

TVアニメ『 エガオノダイカ 』第2話「戦乱の真実」まさか過ぎる急展開に困惑…【感想コラム】

画像引用元:©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

メカニックデザインには「アーマード・コア」シリーズの柳瀬敬之さんと、「フルメタルパニック」シリーズの渭原敏明さんが担当しています。

テウルギアと呼ばれるロボットで、帝国、王国それぞれが騎士の甲冑をイメージしたようなフォルムをしています。

最大の特徴は、テウルギアのエンジン(果ては「エガオノダイカ」の世界では全てのエネルギー)をクラルスというもので補っていることによる独特の動力部です。

クラルスのエネルギーを推進力にするためにまるで虫の羽のようなフォルムになっているのが非常に特徴的です。

さらに、クラルスの推進力では高い飛行能力が出ずに、地面スレスレをホバーのように移動する感じも個人的にはグッドでした!
「鉄血のオルフェンズ」や「ボトムズ」、「コードギアス一期」のように、派手なドンパチでないロボット戦がまたいいんですよね。
元々、「エガオノダイカ」は戦争はロボットを使って行っているとはいえメインのテーマはあくまで人間ドラマであり、ロボットは物語のスパイスとしての役割しかないので、ロボットの戦闘はそこまで重視していませんでした。

あくまで「戦争の悲惨さや戦争の現実」を演出するためのものでしたので、もっと話数があれば、新型クラルス搭載の新型機によるドンパチロボット戦争ものという未来があったら見たいかも

「エガオノダイカ」は………

TVアニメ『 エガオノダイカ 』第12話「笑顔の代価」クラルスを止める。ユウキの思いはステラに届くのか…。【感想コラム】

画像引用元:©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

エガオノダイカは、オリジナルものかつロボットアニメもの、そしてタツノコプロによる大型企画…さらに不穏なタイトル…と放送前のハードルや期待値がわりと高い作品としての注目を集めていました。

正直に言うと、ハードルを越えるほどの作品であったかというと難しいかもしれません。

もちろん自分としては12話をきっちり、毎週楽しく観させていただいたうえで、あえて辛辣に愛ゆえに言わせていただきたい。

それでもこの作品は………(冒頭からそうですが、)上から目線で失礼します。「惜しい!!!!!!」キャラクターの深堀や、なにか一つどんでん返しがあればもっともっとすごくいい作品になったのに…と感じる作品でした。

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