全国30万人をこえる「メルメド」こと「 メルヘン・メドヘン 」オタクの皆さまお待たせいたしました。
ついにメルヘン・メドヘンが最終回が完成ということで、こんなんレビューしないわけには行きません。
ということで、メルメド最終話「ハッピーエンドの魔法」をレビューしていきます。
「Gガンダム」もびっくりのネタバレタイトルですが、7年前の悪夢が再現され、リンが取り込まれた絶望的な状況の中、葉月たちはどうハッピーエンドに向かうのか…。
TVアニメ『 メルヘン・メドヘン 』最終話「ハッピーエンドの魔法」
アーサーが語る予言、それは仲間の犠牲による必然の勝利、でもハッピーエンドではない物語だった。原書『シンデレラ』にも参戦を止められる葉月。だがそれを認めない葉月は叫ぶ。「物語を作るのは私たち!」だから信じてと告げる葉月の魔法は、アガーテやリンを救い、強大な魔法獣フレックを止めることができるのか!?
7年前の災厄に対抗する手段は…
アーサーの予言通り、リンを犠牲にしないと止まれられないのか…。次々と立ち向かっていく世界各国のメドヘンたち。それをただ見守ることしかできない静だったが…意を決し立ち向かっていく。
しかし、メドヘンたちの攻撃は“フレック”にあたってもすぐに再生していき、キリがない。
“フレック”は自らが取り込んだ原初の魔法を使いこなすというチート級の能力を擁しており、リンの魔法を使いさらにメドヘンたちが追い込まれていく。
いずれアガーテの原初「魔弾の射手」最強の魔法「第七の魔弾」を使うという最悪のシナリオはもはや逃れられない。
その最強さ故に代償として「打った本人の最も大切にしている人も貫く」という魔法。
しかし、それさえも予言に織り込み済みだというアーサー。全てはアーサーの予言通りに進んでいく。
「アガーテはいつも一人。大事なものをつらぬかないように大事なものを作らないでいた」というアガーテ。「第七の魔弾」はアガーテ自らを貫く。
アーサーは全てを終わらせるべく「ナイツオブラウンド」を展開していく……。
「すでに存在しないものを蘇らせること。それは魔法を超えた奇跡の領域。代償でああなたは壊れてしまう」
「それでも私はいくよ。一人じゃない。受け止めてくれる人が私にはいるから」
「こんなの誰も納得してないんでしょ!」とさちが叫ぶ。
リンやアガーテを犠牲にしてまで平和を取り戻すこと、それは皆が望んだエンドではない。
その時-
消えたはずの葉月が空から降ってきたのだ。
力を貸して!と協力を求める葉月に静も協力しようと術式止めようとすると…アーサーは叫ぶ。
「メドヘンなら“物語”に準じろ!!」
「あきらめちゃダメ!物語を作るのは私たち自身!私たちが“物語”なんだ!だから“グラスハート”を信じて」
グラスハートは、葉月の思いを形にする魔法。全員の願いを叶える最強の魔法。
その願いは“フレック”に取り込まれる寸前だったリンとアガーテを助け出すのだった。
静の魔法を使い“フレック”を撃退することに成功しするのだった。
前半パート。
すごい……メルヘンメドヘンは奇跡で出来てるんだね…!恥ずかしいセリフきn…
アーサーの予言を回避した葉月の“グラスハート”。全員の願いが通じたまさに魔法を超越した奇跡のような魔法…ここまではハッピーエンドです…しかしその代償とは。
アガーテの「第七の魔弾」の対策に“大事な人をつくらかった”というのが、すごく悲しい設定ですよね…。こういうの好き…。
「私たちは大事なものを守れた」
全てを終え、葉月が目が覚めるとそこはいつものベッドの上だった。
これまでのは出来事はすべて夢物語だったのか…そう感じさせるような静寂。
「来るんでしょあんたの彼氏」
全ては本当に起きた出来事なんだと知らせてくれるチャイムの音。
約束通り、静が葉月の家にやってきたのだ。
「今年のヘクセンナハトは優勝者なしということで終わるそうです」
決勝戦は不慮の事故で今回はノーコンテストという結末に終わったようだ。
残念だったねと心配する葉月に「私たちは大事なものを守れました」という静。
検査の結果、アガーテの体はどこにも異常がなく、あらためて無事にアガーテを救うことが出来たのだ。
そんなアガーテを心配して駆け寄ってくるドイツ校のメンバーたち。
アガーテは「ありがとう。フレックの中で私を呼ぶ声が聞こえたんだ…だから私は戻って来れた」初めて“大事なもの”ができた瞬間。そう感じさせた。
一方のリンも無事なようで、入院中。
取り返しのつかないことをやってしまった自覚からか…見舞いにきたカザンを拒絶し泣き崩れてしまう…。
激戦の爪痕が残る学校を訪れた静と葉月。
「少し…付き合ってくれませんか」
そう告げる静は、ほうきで葉月をある場所へと連れていく。
そこは7年前の爪痕が残る凄惨な場所。それは草木一本さえ生えない荒れ果てた地。
「ヘクセンナハトに出れらない。そのときは悩み押しつぶされそうだった。でもそれを救ってくれたのは葉月さんでした」
「あなたに出会わなければ、取り込まれていたのは私だったのかも」
葉月はグラスハートを展開する。
「教えて、静ちゃんの本当の気持ち!」
グラスハートの光は、葉月の思いが、静の思いが小さな光となって全世界、現世もメドヘンの世界も関係なく散っていく……。
そして荒れ果てた地だったはずの場所は、青い花の咲く花畑へと変わったのだ。
静の気持ちはからっぽじゃない…これが今の静の本当の気持ちなんだと魔法で示したのだ…。
そんな様子を見ていた学会長の元に土御門巴やシンデレラが現れ、「あの子たちをよろしくね」そういって消えていった…。
「葉月さんが好きです。私とお友達になってください」
「私も静ちゃんが好き。私と友達になってください」
後半パート。
全てを終え、夢物語のような出来事は現実だった。
アガーテを救い、リンを救い、そして静の心を救った。
最高の百合エンドだ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ところで代償は!?
まあいいか……ハッピーエンドだし!!!!!!!!!!1
「 メルヘン・メドヘン 」の最終話。
“フレック”に取り込まれたリンとアガーテを救ったのは葉月の「グラスハート」だった。
それは、どんな代償があろうと仲間を救おうと願った葉月の覚悟と、全員がリンとアガーテを救いたいと願った思いの結晶が、魔法をも超越した奇跡を起こしたのだ…。
ようやく、ようやくきれいな形で終わるがことができてなによりでしたね。
調べましたが、原作だと一応代償として、葉月は原書の力を失う設定のようですね。もしかしたら描かれていないだけでアニメ版も原書の力を失っていたのかもしれません。
それでも、リンやアガーテそして、葉月と静たちのそれぞれのラストまできっちり描かれ、きっちりとタイトル通りのハッピーエンドでよかったのではないでしょうか。
1話で「お友達になって」と言ってから、それに対する対比で最終話であらためて「友達になってほしい」と言いあう。
ヘクセンナハトや母親に対する執着があった静が、「ヘクセンナハトよりも大事なものを守れた」という発言。
もうほんとね、最終話のこういうエモなのたまらんですよ。
最後まで作ってくれてありがとうメルヘンメドヘンスタッフ。