TVアニメ「 Fairy gone フェアリーゴーン 」第12話『無力な兵隊』
公都ハプシュタットでの戦いは陽動作戦で、ディーゼの真の狙いは皇帝と首相ゴルバーンのいる首都ロンダキアだった。リスカーが手練れの傭兵集団を率いてロンダキアを急襲し、統一軍は壊滅的な打撃を受ける。
マーリヤ、セルジュ、クラーラ、そして妖精武器〝ヴェロスティール〟を手にしたフリーはリスカーを追い、宮殿へと突入する。
再び、相見えるリスカーとフリー

全てを欺き、まさかの正面から突破してきたヴィーヴィー・リスカー。
現状を見かねたか、ゴルバーン自らが出陣することに…。一方のフリーたちは左門を攻めていて、遅れをとったものの正門に到着。
正門を突破したリスカ―は次々に兵士を殺し、宮殿に侵入してくる。
大剣型の妖精武器・ガドファックスで人を薙ぎ払い、統一軍兵士を、「意思無き者」と呼び、愚かだと見下し次々と討ち倒していくのだった。
「本物の妖精兵は大げさでもなんでもなく…一騎当千だと思え…」
圧倒的力と、結託された兵力で少数精鋭ながら誰も止めることができない…。
「先輩も、統一戦争を経験してる本物でしょ?」
「あぁ…リスカーは俺が止める」
シュヴァルツとウルフランたちは元レドラッド王侯貴族のクリストフ・ラーンから聞いた、秘密の地下通路を辿って皇帝の元へと向かっていた。
24年前。過去の大戦で、現・首相のゴルバーンがまだ兵士だった頃。皇帝の勅命を理由に隣国ティムーンに進軍を開始した行動と、その後サイダルの騎士だったガーラン・バトルが、レドラッド国の管理下にあった帝都マズリッドより、ゼスキア皇帝を連れ去った事件で、皇帝を操っていたレドラッド国とその片棒を担いでいたアイネデルン国の二国が実質的な覇権を握っていた…が、それをゴルバーンが覆したのだという。
しかしゴルバーンは、統一後も簒奪を恐れたゴルバーンが、皇帝の座につかず常に中心で居続けていたことを笑うのだった…。
ゴルバーンの部隊がついに援軍として到着してからはリスカーたちは一度、部屋に引いたリスカー。
「この状況を楽しまれますか」というソフィーに対して…
「無論だ」
妖精、そして妖精武器を使い再びリスカーは兵士たちを次々と攻撃していく。
「戦え、己の価値を証明しろ。己の死に場所は己が決めるのだ」
次々と出来上がる死体…血みどろの戦場。マーリヤはなぜここまでして戦うのか…戦うのは怖いのだと考えはじめるのだった。
「でも…逃げるのはいやだ!」
いよいよ最終決戦…。ヴェロスティールを帯びたフリーが飛び込み、リスカーとの一騎打ちに持ち込む。
「力を貸してくれとはいわねぇ…見てろ!!」
「待ちかねたぞ」
前半パート。
これぞれ妖精兵という本物の力で、次々と兵士たちを制圧していくリスカー。
ただただ戦闘を楽しみ、戦うことをやめた兵士を見下し、自分に向かってくる兵士だけに対等な目を向ける。まさに純粋な戦闘狂っぷりを発揮するリスカー。
そして、その状況でくじけそうな心を仲間に支えられ、立ち向かう姿勢を見せるマーリヤの成長が描かれていました。
終戦を告げる朝日

近接戦闘でリスカーと一対一で互角に渡り合うフリー。
「もう戦乱の時代じゃない!!お呼びじゃないんだよ!!」
「いかなる時代だろうと…俺は不変だ」
ここで二曲目の挿入歌!!最終回っぽくて熱い!!!!!!
妖精を使い、ついにリスカーに一太刀入れたフリーに対して、「まるでジェットを彷彿とさせる」と、自分と対等に戦える人物に狂気を感じる笑みを浮かべる。
武器と武器がぶつかるときの重厚感。
妖精同士の壮大感あるぶつかり合い。
それを彩る挿入歌。
フリーたちは…決して一人ではない。
「目的はお前とサシでやって勝つことじゃねえ」
マーリヤの妖精が、リスカーの妖精に攻撃を仕掛け動きを止め、セルジュの妖精で打ち抜く。
「ドロテアは任務を遂行する!」
左手を打ち抜かれてもまだ圧倒的力を誇示するリスカー。
「血が滾る…戦いはこうでなくては」
あと一歩のところまでリスカーを追いつめるドロテアメンバー…だが…、リスカーたちは突如として撤退を始める。
オズの仇をとるべく、リスカーを逃がすまいと奔走するマーリヤは完全に周りが見えなくなってしまう。
一方で宮殿の秘密通路を進んでいたシュヴァルツはついに皇帝のところにたどり着く、いよいよ謀反を起こそうと…思ったそのときウルフランがいないことに気付く。

そしてそこに現れたのは…レイ・ドーン。そう、ウルフランはシュバルツではなく、本当はレイ・ドーンと繋がっていたのだった。
レイは、妖精武器を使ってシュバルツを殺害。
シュバルツはレイがなぜそれほどまでに権力と力を持ちながらも、ゴルバーンに従うのかが理解できなかった。
「私はお前が嫌いだった…浅はかで正直すぎる…」
周りが見えなくなったマーリヤはそれでもリスカーを追いかけようと暴走気味になってしまったところをフリーは諭す。
俺たちは復讐がしたいんじゃない…任務を遂行するんだと…。
「俺たちは戦って…勝ったんだ…」
朝日が昇るとともにフリーたちの戦いは終わりを告げた。
勝ったとはいいがたい爪痕を残し、マーリヤはドロテアのエンブレムを思わず掴むのだった。
最高の盛り上がりと、2クール目に残る謎

はぁあああああああああ。
いいですね。これぞ1クール目の盛り上がりと言わんばかりの要素が詰め込まれていましたね。
最大の見どころだったフリーとリスカーの一対一での勝負は、リスカーの狂気っぷりとそれを裏付ける、リスカーの心情にもふれていました。
なにより、自分と互角に立ち向かえるだけの相手だけを求めていたようなあの狂気の笑顔がボスっぽくて最高でしたね…。
そしてなにより、一人孤独に戦う強さと、仲間と共に戦う強さ、という対比がしっかり描かれていましたね。
2クール目でももう一勝負ありそうなので楽しみですね。しかし、序盤は妖精同士のドンパチがメインでしたが、終盤はすっかり妖精武器でのドンパチがメインになりました。どっちもおもしろいんですがね。
次に、ウルフランの裏切り。まさかでした。
そしてウルフランが力を貸していたというレイ・ドーンの真意とは…。結局レイの親書の中身ってなんだったんでしょう。
このあたりが2クール目でまたまた肝になってきそうですね。2クール目は10月から!待ち遠しいです。
Fairy gone フェアリーゴーン の各話をチェック!
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