前回のブラクロ
・「白夜の魔眼」アジトにてVSライア戦
・アネゴレオンの強さ炸裂
そして、いよいよリヒトが動きます。
このページの目次
ヘンリーとゴーシュ

「白夜の魔眼」を追い払った「黒の暴牛」留守番メンバーたち。
マリー人形を探すゴーシュと、新メンバー・ヘンリーのやり取りがアニオリで補完。
すっかりツッコミが板についたゴーシュと、ツッコまれつつも嬉しそうなヘンリー。
ゴードンも声が聞き取りやすくなっていますし、暴牛メンバーの仲が深まっています。
※ここ重要
ヤミ団長イライラ

一方、「金色の夜明け」アジトではヤミ団長がヴァンジャンス団長を待っていました。
しかし、いくら待ってもやってこないヴァンジャンス団長に、ヤミ団長はイライラ。
ヤミ団長が来ているのは、「金色の夜明け」副団長のランギルスがフィンラルを重症にしたことに対するお詫びをされるためです。
ヤミ「本来ならそっちの団長がワビにくるべきなんじゃねーか」
と、威圧感を出すヤミ団長に、「金色の夜明け」モブ団員たちはビクビク。
けれど、彼らはヴァンジャンス団長を慕っているので、言います。
ヴァンジャンス団長は考えもないし無礼を働く人ではない、と。
ヤミ団長もヴァンジャンス団長のことを信頼しているので、おとなしなく待つことにします。
ヤミ「んなことは知ってるよ、バカヤロウ」
魔法帝ユリウスとヴァンジャンスンス団長
そのヴァンジャンス団長ですが。
1人、高いところからクローバー王国を見下ろす魔法帝ユリウス・ノヴァクロノ。
ヴァンジャンス団長は、魔法帝ユリウスのもとに現れました。
ユリウス「話があるだなんて珍しいね」

ヴァンジャンス団長は顔にある痣のような傷のせいで、人々から疎まれていました。
そんなヴァンジャンス団長を気にかけ、魔法騎士に迎え入れてくれたユリウス。
ヴァンジャンス団長はユリウスに感謝し、そして尊敬しています。
「だから私は魔法騎士団団長の地位まで上り詰め、自分のマナが導いた優秀な団員を選び、金色の夜明けをつくりました」
「最強の団をつくることが、魔法帝となったユリウスさまへの恩返しだと」
けれど、ヴァンジャンス団長は続けます。
「そしてそれは、私のもう一人の大切な人のためでもあった」
「ユリウス様と出会う前から、ずっと一緒にいた友人」
けれど、ユリウスとその友人は別の道を行く。
2人とも大事だからこそ、その先は2人で決めてもらいたい。
すると、ヴァンジャンス団長の姿がリヒトに代わります。
リヒトとヴァンジャンス
リヒト「ありがとう。私の唯一の人間の友ウィリアム」
ユリウス「そうであっては、ほしくなかったね」
そう、ヴァンジャンス団長と「白夜の魔眼」党首リヒトは一つの体を二つの魂で共有していたのです。
ヴァンジャンス団長とリヒトは別人であり、ヤミ団長が思ったように、ヴァンジャンス団長はリヒトではありません。
なんらかの原因により、エルフであるリヒトの魂がヴァンジャンス団長の中に生まれたのです。
ヴァンジャンス団長が体をリヒトに受け渡し、「白夜の魔眼」として活動することは、尊敬するユリウスの意思に反すること。
けれど、ヴァンジャンス団長はリヒトのことも友人だと想っていたから、彼なりに苦悩したのでしょう。
その結果、リヒトをユリウスに会わせることにしたのです。
ヴァンジャンス団長の顔の傷は、彼の母親の一族が受けた呪いです。
エルフであるリヒトの顔には傷がありません。

リヒト「私は人間が嫌いだ。だがウィリアム、彼だけは違った」
同じ体を共有し、虐げられてきたヴァンジャンス団長だからこそ、リヒトの気持ちも理解できました。
そして、人間に仲間を滅ぼされ人間を憎むこのリヒトにも、信用できる人間の友がいたのです。
それでも関係のない今の人間たち全員への復讐を果たそうとするのは、それほどリヒトの憎しみが深いから。
リヒトは復讐のため、最後の魔石を待つユリウスを倒そうとします。
ヴァンジャンスのためにも
ユリウス「ウィリアム。君は優しい人間だ」
ユリウスは自分とリヒト、双方を大切に想うからこその決断をしたヴァンジャンス団長のことを想います。
ユリウス「彼を止めるのは、君が大切に想ってくれている私の役目だ」

ユリウス「君が応援してくれている私が勝つよ」
ユリウスはヴァンジャンス団長の気持ちを受け入れ、憎しみを抱くリヒトを殺すのではなく、リヒトを止めるために戦います。
ユリウスもまた優しい男です。
時間魔法
こうして、激突する魔法帝ユリウスと「白夜の魔眼」党首リヒト。
全魔法の中でも最速の光魔法と、それを予見し回避する時間魔法。
マナゾーン クロノスタシス先見(グリゴラ)
周囲のマナを操るマナゾーンと時間魔法の合わせ技により、時の流れる速度を変えたり、未来のマナの流れを読むことで予知することができる。
それがユリウスです。
空を飛び、光速で攻撃を繰り出すリヒト。
同じく空を飛びすべての攻撃をかわすユリウス。
けれど、いくら先読みができても回避速度は上がらない。
リヒトの攻撃がついにユリウスをかすめました。

リヒト「傷を負ったのは久しぶりかな?」
ユリウスは誰もが平等に暮らせる国のため、魔法帝として多くの人の未来も奪っています。
そんな彼には、奪った時のストックがありました。
ユリウスは受けたダメージを瞬時に回復させます。
そして、ついにリヒトの速度をも上回りました。
というわけで、ついにトップ同士が激突。
ここで今回のポイント。
・ヴァンジャンス団長とリヒトは別人
・体は同じで、魂は別々
・エルフはなんらかの事情で、人間たちに滅ぼされ人間、とくに王族を憎んでいる
・リヒト、ライア、ヴェット、ファナにはエルフとしての記憶がある
・ヴァンジャンス団長は魔法帝のためだけではなく、リヒトのためにも「金色の夜明け」をつくった
・ヴァンジャンス団長の中にリヒトがいることを、フエゴレオンも知っている
今回の魔法帝ユリウスVSリヒトのエピソードは、原作16巻に収録されています。
ユリウスVSリヒト。
この戦いの結末は?
次週は絶対に見逃せない回です。