とうとう運命の回がやってきました。
魔法帝ユリウスVSリヒト、決着。
動揺する魔法騎士たち
ユリウスとリヒトの戦いに気づいた側近のマルクスは、リヒトの侵入に動揺しつつも、冷静に対処しようとします。
戦闘タイプではないマルクスは、万が一に備え各団長へメッセージを飛ばします。
フエゴレオンが目覚めずアネゴレオンも不在の「紅蓮の獅子王」メンバーは慌てますが、そこはレオポルドがまとめます。
そして、ヤミ団長。

ヤミ「まさかな。勘違いであってくれ」
ヤミ団長はすぐさま箒で出撃。
特殊なグリモワール
王城ではリヒトの光魔法が炸裂していました。
光速の鞭が外壁を斬り飛ばし、嵐のように放たれる光剣やビームが外壁を爆破していきます。
ユリウスはそのすべてを回避、あるいは加速させリヒトに返します。
リヒト(なんなんだ、この男の強さは!? ただの人間なのに、この男はいったい――)

ユリウスはヴァンジャンスの体を持つリヒトを、殺さずにとらえようとしていました。
つまり、まだそれだけの余裕があるということ。
そんなユリウスのグリモワールは、はるか上空。表紙のない唯一無二の特殊なグリモワールです。
特殊なユリウスは自分が何者で、何をなすべきか考えてきました。
ユリウス「問い続け、実績を積んできた」
ユリウス「そしてここにたどり着いたとき、思ったよ」
「私が歩んできた道のりが私だ」
「私は魔法帝だ」
かっこよすぎる(´;ω;`)
実績。実力。想い。人望。
あらゆるものを持ち、国と国民のために積み重ねてきたユリウスの言葉だからこそ、かっこよく重いんですね。
ことわり

対するリヒトたちは、人間への復讐のため、魔石を使って理(ことわり)に反するようなとんでもないことをしようとしています。
そんなリヒトの前に現れたユリウスは。
リヒト(世界が、運命が僕たちを止めるために用意した存在)
リヒト(理の最後の砦!)
理(ことわり)の最後の砦!!
だからこそ、倒さなければならない。
リヒトはすでに止まれず、蓄えてきた膨大な魔力を解放します。
ユリウスの見つけた道
リヒト「ならば護ってみせろ」

リヒト「封印魔法、解除」
それは、クローバー王国全域の空を覆う、おびただしい数の光剣。
リヒト「貴様ら人間どもに罰を」
リヒト「貴方一人は殺せなくても、貴方以外は殺せる」
まるでこの世の終わりの光景におびえる国民たち。
リヒト「裁きを受けろ、人間」

光魔法 審判の矢
ユリウスはずっと疑問を感じていました。
魔力のないものが苦しみ、魔力の高い者が上に立つ世の中に。
魔法騎士団に入り、自分の使命を探し続けていたユリウスは、ある日ザラに出会いました。
魔力が少なく下民だけれど、地位に目がくらむほかの魔法騎士とは違い、努力し工夫し国民たちのために戦うザラ。
ユリウスはそんな彼のような魔法騎士になろうと思いましたが、ザラはクズな味方に殺されてしまいました。
ザラが馬鹿にされ、生まれ持った階級で人生が決定する。
そんな世界を変えるべく、実績を積み力と地位を手にすることにしたユリウス。
そして現在。ユリウスが信じて認めたヤミ団長が、アスタが、少しずつ世界を変えていきます。
魔法帝ユリウス
魔法は、人間はもっと自由で、可能性は無限大のはず。
だからこそ、今すべてを終わらせるわけにはいかない。
世界のため、国民たちのため、変わり始めた今を護るため、ユリウスは覚悟を決めます。

ユリウス(今終わらせるわけにはいかない。魔法帝として!)
時間反転魔法 クロノアナスタシス
※この魔法はカルテットナイツにも出ています。
ユリウスは降り注ぐ無数の光剣を停止させ、消滅させました。
しかし、同時にユリウスは動けませんでした。
国民を護るために魔法を使ったから、見えていたはずのリヒトの攻撃を対処できず。
リヒト「避けることはできなかった。お前は魔法帝だから」
リヒトの剣で体を貫かれ、倒れるユリウス。
リヒト「魔法帝であること。それがお前の唯一の弱点だ」
そこへ到着するヤミ団長。
ヤミ団長はヴァンジャンスの仮面を見つけ、剣を抜きます。

ヤミ「どういうことだ! ヴァンジャンス!!」
ついに倒れてしまった魔法帝。魔法帝とヤミ団長、ヴァンジャンス団長の関係を描いたアニオリ回も、すべてはこの回のため。
重要回なので、前回今回とバトルシーンの作画もすごかったですね。
あと、アニオリの補完でザラのシーンがあったのもよかったです。
彼の存在と生き方が今のクローバー王国を作るきっかけになったのです。
衝撃的な展開ですが、ここからさらに転々と話が動きます。