TVアニメ『 グランベルム 』第7話「ミス・ルサンチマン」【感想コラム】

TVアニメ『 グランベルム 』第7話「ミス・ルサンチマン」【感想コラム】

TVアニメ『 グランベルム 』第7話「ミス・ルサンチマン」

アンナの母が何者かに襲われ入院したと聞いた新月は、彼女が入院している病院を訪れる。

容態が芳しくないと聞いた新月は行方がわからないアンナを倒す決意をする。

そして月が昇り、次の“グランベルム”が始まる。新月は、「フーゴの魔石」の凄まじい魔力に強化されたアンナに戦いを挑むのだった…。

新月の決意

寧々家で小籠包作りをする姉妹と希望の3人。「控えめに言って親友ね」なんて前回言われいていた関係の希望と寧々ですが、あのアンナの絶望的な終わりから…ちょっと希望のある始まり方で安心…。

「あんたのお姉ちゃんに渡して…お守り!」と何か“お守り”を手渡す寧々

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画像引用元:(C) ProjectGRANBELM

アンナの母親が倒れたことで、病院を訪れた新月たち。

誰かが「フーゴの魔石」奪うために…という新月に、クレアは「どうして戻ってきてくれなかたったの?新月がいなくなってから、全部おかしくなった―」

と八つ当たりのような責め方をされてしまう…。

もうすでに答えがわかっている新月。

「他の誰かがアンナを倒してくれないかとずっと願っていました」そうすれば、自分がこの手で倒すことをしなくていい…と。それでも、アンナを自分の手で倒すと決めた新月は、フーゴの魔石を手に入れたアンナでも「自分に勝つことはできない」と自信のような確信とさえ思うことをのぞかせる。

その自信の裏には、それに裏付けされた新月の驚異的な魔力の才能があった。
新月はその魔力を手に入れるのに…努力をしたがことがないのだという。「なのに…感化され、憧れられ、羨望され、嫉妬され、嫌われ…」そして「憎まれる」

そして、いよいよ次の満月の日、グランベルムが近づく。

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「今日は見ていてください…私が一人でアンナと決着をつけます」そう覚悟と決意を口にする新月。

そして満月の夜。フーゴの魔石を手にしたアンナのところにクレアが訪れる。
よくクレアはアンナの居場所わかったな…もしかして水晶が告げ口でもしたのだろうか。

「お母様が前に言ってた。世界で唯一の魔術師になれるのはマギアコナトスに愛された者だけだって…」
「お姉様は…愛されているの?」

妹にさえ心配されてしまうアンナ…。

クレアはただ昔みたく新月と自分とアンナの3人で平穏に一緒にいたいだけ…。

「何故こんなことになってしまったのか…自分でも不思議なのです。楽しいこと、やりたかったこと、将来の夢…たくさんあったのに今はもうどうでもよい。グランベルムも魔術師でさえ、どうでもよいと思う瞬間があるくらい」

それでも「エルネスタを傷付けたい」

もはやアンナを突き動かす原動力はその一点のみ。

「あの子がのたうち、苦しみ、嫌な思いに顔を歪め絶望の沼を転がり回る…私が喜びを感じるのはもうその時だけ。あの子の苦しむ姿だけが私を癒やし、幸せを感じさせてくれる」

もはやヤンデレってレベルじゃない…。狂気。ストーキングというなのライフワーク。

「とっくの昔に壊れているのですわ…私の、心は…」

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アンナはそういってクレアの前から消えるのだった…。もはや3人で一緒に手を取り合って歩む道はないのだろうか…。

そして再びグランベルムの幕はあがる

アンナの猛攻

まるで誰かの煮え滾った怒りを表現するかのようなマグマの荒れ地のフィールドに召喚された魔術師たち。
「マギアコナトスが相応しいと判断したのでしょう…今宵の戦いに」

「まるで向こうから魔力がまとわりついてくるよう……これなら…」

「もう一度言います。あなたは私には勝てません」
ついに決着の時。月も赤く大きくそびえている。

しかし、フーゴの魔石を手に入れたアンナは、これまでの比ではないような力を発揮する。
「そう!!いつもとは!!逆!!ですわ!!!」アンナの高笑いがこだまする。

水晶が割って入ろうとしたところを、満月のホワイトリリーが阻止。今回は2人の戦いだと…二人の邪魔立てはさせない。さらに前回の続きといわんばかりに久音が襲い掛かる…。
呪いをかけたのは誰!?と迫る久音に、まだわからないの?とニヤリ。水晶が久音の姉にかけた呪いの張本人としては間違いなさそうです。

軽く数百倍の魔力が集まっているというアンナは圧倒的な力で新月を圧倒…………いやこれはどうみてもフラグ。

「それだけの魔力を使っているということはそれだけ反動も大きいということ」

両の腕が弾き飛ばさされるアークナイトグリス。

「今日は……本気です」今までは甘かったと…今度こそ確実に倒すという意思表示。

そして、新月はついにアンナの魔石をその手で砕いてみせるのだった……。
例えどんな魔石を持とうとも、結局は使いこなす側の人間の問題。所詮は………。。

ついにアンナを倒した……と思った矢先。

強大な魔力とプレッシャーが新月を襲う。

「これから!!これから!!これからですわよ!!」

「絶望の沼に転がりまわる時間ですわ…このアークナイトレナータの力で」
ジーグァンロンがシングァンロンになったように、アークナイトグリスも覚醒しアークナイトレナータとなったのだ。

決着

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このグランベルムの勝者を見届けたいと、寧々から預かった“お守り”という名の通信機器で寧々と連絡を取る満月。

そんな中、アンナと新月の戦いはいよいよ最終局面を迎えようとしていた。

覚醒したアルマノクスとフーゴの魔石で徐々に追いつめていくアンナは、相反する二つの魔力を特性を駆使して新月を仕留めにかかる。

ファンネルような分身まで使いだすチートぷり。新月もここまでか……。

「私に精霊を使わせたのです…胸をはってください」

なんだこれ………。魔力を際限なく使用するフーゴの魔石を上回るさらなる力を発現した新月。
しかし、アンナはそれさえも上回る力で新月に対峙…しかしその目からは魔力の反動か…血を流しながらも復讐に燃える。

アンナは新月を追いつめたと…油断したその時。

精霊の分身を再構築し、スキをつくり…新月の一太刀がアンナを討った

実際には精霊の再構築ではなく、アンナの温度を操る魔力を利用し蜃気楼を創りその虚像で一瞬のスキをつくったという…どこまでも冷静で、全てが上回る新月に完膚なきまでにされたアンナ…。それでも負けは認められない。

「いい加減、自分を許してあげてください。私と違い愛してくれる人がいるんです。あなたは悲観する必要はない。前を見てください

魔術師やそんなものにとらわれる必要はない。そんものがなくても幸せな日々を送れるんだと…。

アンナは新月に握手を求める。

しかし、それは和解のための握手ではなかった。

アンナの最後の抵抗。

四肢のちぎれたアルマノクスで新月を滅多打ちにいたぶっていく。

新月は虚ろな目で願う。

「どうして私が魔力に愛されてしまったのか…マギアコナトスに…。私はこんなに嫌っているのに」

下手に魔力があるせいで「感化され、憧れられ、羨望され、嫉妬され、嫌われ…」そして「憎まれ」てきた新月。

新月を倒すことが自分の生きる意味だったと泣きながら訴えるアンナ、それがすごく幸せだと。すごく狂気。

そして、本当の本当の決着の時がつく。それはあまりにも一瞬。新月が一つ指を動かしたとき…フーゴの魔石は儚くも崩れ去り…アンナはグランベルムから離脱した。

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皮肉にも、幼少のころ新月に魔術師になるように勧めたのはアンナだった…。

アンナの狂気、圧倒的な表現力。そして新月は一体何者なのか

アンナvs新月の最終ラウンド……。いやーー日笠陽子さんの演技がエグイ!!!この一点でしょうよ。どんどんとどんどんと壊れていくアンナの狂気、執着心を、あれだけ演じれるのは日笠さんだけでしょうよ。

戦闘面の映像演出とか迫力もすさまじかったんですが…いやーアンナの壊れっぷりが本当にすさまじいですね。
アンナ自身、前回の自身に魔力がないと知った時点でもう後戻りができないと悟ったのでしょう。新月を追いつめた瞬間の恍惚の表情は…もう。

そして、新月の圧倒的な強さの秘密とは!? 自身が望まないほどの強さを誇る新月は、なぜあそこまでマギアコナトスに愛されているのか…新月とは一体何者なのか…。今後はそこに迫っていくのではないでしょうか…。

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