TVアニメ『 グランベルム 』第9話「ノクターン、染め上げて」【感想コラム】

TVアニメ『 グランベルム 』第9話「ノクターン、染め上げて」【感想コラム】

TVアニメ『 グランベルム 』第9話「ノクターン、染め上げて」

寧々は魔力の異常な計測値について調べるうちに、その中心に満月がいることを突き止める。
一方、九音は姉の四翠の事を考えていたところ、寝っているはずの姉からメッセージが届く。
呼び出し場所に向かうと、そこにいたのは、姉に呪いをかけた張本人の水晶だった…。  

TVアニメ『 グランベルム 』第9話「ノクターン、染め上げて」【感想コラム】
画像引用元:(C) ProjectGRANBELM

精霊との対話

魔力反応を調べるうち、満月を中心として異常なまでの魔力係数を発見した寧々。「まさか…」となにかに感づきます

一方で呪いの元凶が水晶であることを突き止め、姉・四翠との過去を思い出していた九音は一人でグランベルムを戦う決意を固めていた。そんな九音が心配な満月たちだが連絡が取れず、新月とともに次なるグランベルムに備える日々を送る。

これまではイメージすることを重要視してきた満月だが、今回はわずかに意思があるという精霊との意思疎通を図るトレーニングに挑戦する。

「糸を手繰ってその先にある魔力をよびよせる」しかし満月はその精霊との対話を試みようとすればするほど、例の白い巨大な月を想起してしまう。

TVアニメ『 グランベルム 』第9話「ノクターン、染め上げて」【感想コラム】
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前回のアンナとの死闘を終えた新月は、次回のグランベルムには参加できない。その事実は余計に満月を焦らせる。

九音は、グランベルムを前に再度、水晶との接触を図っていた。それは姉がいったとある言葉の真意を確かめるため。

「お願い…私を食べて…」四翠は自ら水晶に食べられることを望んでいるだという…。

「じゃあ聞いてみるといい…この中にいる魂に…」

その吸い込まれるような瞳に九音はますます惑わされていく。

「あなたが重荷だった…あなたの面倒を見ることにつかれてしまったの…」まるで本当に魂が自らの体の中にいるかのようにそっ

と九音に語りかけていく。

「魔術師よ…マギアコナトスが選んだプリンセプスの魔術師足り得る少女よその傷を…これから負う全ての傷を抱き締めることでしか――魔術師は生まれない 」

本当のこと

何度も何度も精霊との対話を試みる満月だが、やはりうまくいかない。「思い出しちゃうんだよね…なんにもない真っ白なところ」

「何もない人が…私の支えになったりなんかしない」 

今度は、新月のために、新月を守りたい…という一心で対話を試みる 。
その思いに応えるように精霊の召喚に成功する「満月が呼び寄せた、召喚精霊…オルカ」

その夜、寧々姉妹たちが新月に接触を図る。
魔術師たちが次々と動き始めた夜…グランベルムの幕は再び上がるのだった。

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今回のステージは何も見えない深い深い水中のような場所。前回のダメージはやはり重く、ほとんどアルマノクスを動かすことができない。

そんな二人の前に……何者かが現れる。新月をかばうように自分が行くという満月に、新月は「私が行きます!」となにかにおびえるように動かないアルマノクスを無理やり動かし、先陣を切り始める。

ほとんど見えない視界の中で、水晶が新月に襲い掛かる。魔力が不安定で満月との通信も途絶える。九音が助けに入るも、どこから仕掛けてくるかわからない水晶の攻撃に新月は苦戦を強いられる。

満月も新月を追おうとするが、水晶の精霊にはばまれてしまう。

なにかがおかしいことに気付いた九音。魔力を解き放つと視界が晴れていく。そこはいつものマギアコナトスの見守る場所だった。水晶は味方同士で攻撃し合うように罠を仕掛けていたのだ。

「3対1だもん、このくらいは許してくれないと。あ、でも実質は2対1か…」  

水晶を見つけるとまるでなにかに焦るように攻撃を続ける九音。「分かっちゃうからねぇ…本当のあなたのことが…何もないってことが…」

「でしょ?新月」

まるで新月がなにかをつかんでいるかのような口ぶりで水晶は語りかける。本当のこととは一体…。

「いいわよ…おいで私があなたの鏡になってあげる」

それでも新月は動こうとせず、満月を止め、かばい続ける

「なにを知っているの?」

「新月エルネスタ…頑張って押さえないと全部バラしちゃうよ」

水晶は、さらに巨大な精霊・這い寄る者、メデューサを召喚するのだった。 

新たな人形

九音も負けじと精霊をだし水晶に応戦を図る。しかし…。

「ボロボロじゃない、心が…そんな揺れた心じゃ…失格」水晶の言葉にどんどんと追いつめられていく九音。そして満月もまた、新月の様子と水晶の言葉に心が揺れていた

考えちゃだめだ…と、迷いを振り払うように満月は精霊・オルカを呼び寄せる。

水晶の執拗な精神攻撃に最早限界の九音…だったが…すんでのところでかつて姉から託された刀が懐から零れ落ちると、九音は全てを思い出したように、姉・四翠の奏でるピアノの音が頭に響いてくる。

トランザム全開!!

水晶の精神攻撃を乗り切った九音の逆襲が始まる。圧倒的スピードで水晶を寄せ付けない九音。

「分からないの?お姉ちゃんがなんで食べられたか…食べてと願ったか。あなたは騙されたの…お姉ちゃんに!」

「お姉ちゃんは…わざと食べられたの…あなたを倒すために!」 

衝撃の事実。 九音の猛攻、猛攻、猛攻。覚醒した雪月梅花の力で水晶を倒した…かにみえた…。

「どう?綺麗なお人形さんでしょ」 

そこには新たな姿となった水晶のアルマノクスが現れたのだった。
九音を助けるために満月が特攻を仕掛ける。
しかし、逆に水晶の一太刀が満月を貫く。

満月の断末魔が夜空にこだまするのだった。 

水晶の下衆さたまらない

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 はぁ…水晶の悪役っぷりが凄まじい……実力がある上にいろいろな魔術師の精神を破壊してくるのがなかなかヒール感がビンビンでいいですねえ…ああいうザ・悪役というキャラクター嫌いじゃないです。

さて、今回のサブタイトル「ノクターン」とはピアノのための、夜の情緒を表す叙情的な楽曲。らしいです。これはまさしく姉・四翠と九音との精神的な繋がりを指すピアノのことですね。

今回は九音の雪月梅花、覚醒回でした。

物悲しげなピアノをバックとした戦闘シーンもなかなか乙なシーンでしたが、実際問題、四翠の「食べられる」とはどういった真意があったのでしょうか。おそらくは比喩表現だとは思いますが…水晶を逆に利用するためになにか仕掛けたのは間違いないでしょうが…。もうちょい九音姉妹の過去が知りたいですね。

そして寧々が付きとめた満月の正体…とは!cパートでは本当の人形のような異形の姿に変えれてしまった満月ですが…。はたまた水晶の幻覚攻撃なのか…。

ああめちゃくちゃ先が気になる!!

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