2019年もあと少しとなり、来年は遂に2020年です。この2010年代が終わろうとするタイミングで、色々なアニメが生まれたこの10年間を振り返ってみようという企画です。
各年の有名・話題アニメから、筆者のお気に入りのアニメまで独断と偏見で代表的な作品をご紹介したいと思います。今回は第1回、2010年度の作品です。
2010年の主な出来事
2月 バンクーバーオリンピック フィギュアスケート 浅田真央選手らメダル獲得
5月 けいおん!楽曲がオリコンで上位独占
6月 小惑星探査機「はやぶさ」帰還
8月 チリ鉱山で作業員が地下に閉じ込められるも、33人全員奇跡の生還
2010年の新語・流行語大賞 「ゲゲゲの~」 武良布枝さん(『ゲゲゲの女房』著者)
刀語(かたながたり)
原作は「物語シリーズ」の西尾維新先生によるライトノベル。2010年の1月から12月の一年間にわたって毎月1話ずつが放送されるという、これまでのアニメになかった斬新な放送スケジュールが話題になりました。
主人公で刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主である鑢七花(やすりしちか)と奇策士・とがめが、完成形変体刀と呼ばれる12本の刀を集める旅に出る物語です。
七花ととがめの関係性はもちろん、毎回特徴的な能力をもつ刀と、刀の持ち主との出会いや戦いが見どころの作品です。作品を全部見終わった後は、大河ドラマを見たような充実感になるはずです。
刀語 コンプリート DVD-BOX (全12話, 660分) カタナガタリ 西尾維新 アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]
[kanren postid=”31521″]公式サイト:https://www.katanagatari.com/
©西尾維新・講談社 / 「刀語」製作委員会
WORKING!!
キャラクターデザインを担当したのは、「ソードアート・オンライン」シリーズなどでも有名な足立慎吾さんです。2010年に1期が放送後、15年までに計3期が放送される人気アニメになりました。
ファミリーレストラン「ワグナリア」でアルバイトをしている主人公・小鳥遊宗太や種島ぽぷらたち、キャラが強い職場メンバーによる、お仕事コメディ作品です。
メンバーは極度の男性恐怖症のまひる、腰に日本刀を差して接客する八千代、不愛想だけど優しい性格の潤などなど。バイト先での日常や、恋愛模様なども描かれています。また中毒性の高いOPテーマにも注目です。
[kanren postid=”968″]公式サイト:https://www.wagnaria.com/
高津カリノ/スクウェアエニックス・「WORKING!!」製作委員会
©高津カリノ/スクウェアエニックス・「WORKING!!2」製作委員会
©高津カリノ/スクウェアエニックス・「WORKING!!3」製作委員会
©Karino Takatsu/SQUARE ENIX
四畳半神話大系
「きみと、波にのれたら」など数々の作品を発表している奇才・湯浅政明監督作品。テレビアニメとしてはじめて、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞した評価の高いアニメです。
大学三年生の「私」がパラレルワールドでもう一度大学生活をやり直して、バラ色のキャンパスライフを目指すというお話です。舞台となる京都の街並みを、独特の背景美術で表現しています。
基本的に一話完結形式で物語は進みます。毎回「私」が色々なサークルに入ったりするループ的な展開が続きますが、終盤になってその繰り返しの意味が分かります。ラストのカタルシスは感動的です。今、人生や進路に悩んでいる方に見てもらいたいです。
[kanren postid=”10551″]公式サイト:https://yojouhan.noitamina.tv/
©四畳半主義者の会
イヴの時間 劇場版
もともとはWEB上で公開された1話15分ほどのショートアニメでしたが、大きな反響があり、劇場版アニメとして再編集されたのが本作です。
人間型ロボットが当たり前のように社会に普及した未来が舞台です。タイトルにあるイヴの時間とは、「人間とロボットを区別しない」ルールがある不思議な喫茶店のことです。
このお店で描かれる人間とロボットの物語はほっこりするお話もありつつ、人間とロボットの共存についてなど、考えさせられる部分も多いです。
今AIなどの技術が、私たちの生活を大きく変えようとしています。まだ見ていない人は、今見るべき作品かなと思います。
[kanren postid=”516″]公式サイト:http://studio-rikka.com/timeofeve/
©2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.
東のエデン 劇場版II -Paradise Lost-
もともとは2009年に放送された神山健治監督によるオリジナルアニメで、その後劇場版2作が公開され完結しました。本作は劇場版第2作です。
100億円が入った万能携帯電話を使って、この国をよくするために12人の「セレソン」と呼ばれるプレイヤーたちが戦いを繰り広げる、心理戦サスペンス・アクション作品です。
劇場版第2作では記憶を失っていた主人公・滝沢朗の過去が描かれ、セレソンゲームも決着、そしてゲームを仕掛けた黒幕の正体が明かされます。
放送当時の日本社会の空気感がよく表現されていて、社会的なメッセージも強い作品です。
[kanren postid=”741″]
https://juiz.jp/
(C)東のエデン製作委員会
最近だと思ってたけど、忘れてることも多い!
筆者も2010年はまだ最近のことだと思っていたのですが、まとめているうちに結構忘れていることも多くて驚きました。ここで紹介しきれなかったアニメの方が圧倒的に多いので、この記事をきっかけに、みなさんも過去の作品を調べたり見たりしてほしいです。
他のシリーズ・2010年代のアニメを振り返るコラムをお見逃しなく!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2010年編] 10年代アニメのはじまり
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2011年編] 大震災を超えて
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2012年編] アニメが私たちの世界を変える!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2013年編] アニメが社会現象に!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2014年編] バラエティー豊かな作品続々
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2015年編] 6つ子ニートが旋風を巻き起こす!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2016年編] 劇場版作品が次々話題に
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2017年編] フレンズたちが大騒ぎ!!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2018年編] 記録的大豊作の年
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2019年編] そして次の時代へ