アニメ制作会社・トリガーが教える、「制作進行」の仕事からみるアニメ業界の裏側!

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書) 新書 – 2014/5/23

私たちが普段何気なく見ているアニメですが、具体的にどんな人がどのような仕事をして出来上がるのか、制作の流れを知っている人は案外少ないのではないでしょうか。

そこでご紹介したいのがこの本!「プロメア」、「リトルウィッチアカデミア」などの人気作を手掛けた有名制作会社「トリガー」のアニメプロデューサー・舛本和也さんによる著書「アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本」です。この本を読んでアニメ制作の裏側を勉強してみませんか?

そもそも制作進行ってなに?

この本はアニメをつくるための色々な役職のなかでも「制作進行」という仕事から、アニメ制作の様子をわかりやすく伝えています。

制作進行といえば、アニメ業界を舞台したお仕事アニメ「SHIROBAKO」のヒロイン・宮森あおいが、制作進行担当だったことでも注目されました。実際に放送されているどのアニメのテロップにも制作進行担当者の名前が掲載されているので、ぜひチェックしてみて下さい。

アニメの仕事といえばアニメの画を描くアニメーターさんというイメージが強いかもしれませんが、実は直接画を描かなくても(描けなくても)アニメの仕事はできるのです。

その代表的なものが制作進行です。仕事内容としてはアニメ作りにかかわるすべてのスタッフの仕事ぶりや制作スケジュール・予算の管理などを担当する、とても大切な役職です。

アニメ制作の流れを疑似体験できるためになる内容!

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書) 新書 – 2014/5/23

この本はアニメ制作のほぼ全てにかかわる制作進行の立場から、フローチャートやアニメの資料集などをもとに、アニメ制作の流れを理解・疑似体験できる内容になっています。

アニメ制作のはじめから終わりまでの流れ、レイアウトや原画作業など各セクションでの詳しい仕事内容などが、制作進行の視点から詳しく説明されています。

この本はすでにアニメ業界で仕事をしている、新人さん向けの仕事実務書としても読めます。そのため一部少し言葉が難しい部分もありますが、初心者の方は大体の流れだけでも押さえておけば十分勉強になると思いますよ。

また本を読んでみると、アニメ制作の現場ではたくさんの人が時間と手間をかけてお仕事されていることが分かります。アニメ制作の大変さと魅力がよく分かります。またそこには制作進行の存在が必要で、すごい仕事なんだなと感心しました。

桝本流・仕事術に学べ! ただ仕事をこなすだけじゃ、いいアニメは作れない!

制作進行は基本的に一人で、たくさんの仕事を覚えてそれをスムーズに進めなければいけません。内容的には営業・事務・経理などすべての仕事を一人でこなすような感覚で、とにかくやることが多くて忙しいです。

しかし桝本さんは制作進行の表面的な仕事をなんとかこなしているだけでは、いいアニメを作るには不十分だと述べられています。桝本さんは通常の仕事だけでなく、目には見えない大切な仕事のことを「暗黙の実務」と呼んでおり、その仕事の必要性を説明されています。

ではその「暗黙の実務」の具体例の一部ですが、思いやりや他人の価値観の理解など、アニメ業界特有の仕事術ではなく、どのような仕事にも共通するものです。もっと詳しい内容は実際に本を読んでいただきたいと思います。

特にアニメ制作のようにチームで仕事をすることが多い社会人の方や、これから仕事を始める学生さんにもおススメの内容だと思います。

未来の名作の制作進行はあなた?

アニメには興味があるけど、自分はイラストが描けないからアニメの仕事は出来ないと思い込んでいる、そこのあなた!アニメの仕事には画が描けなくても出来る仕事が、案外たくさんあります。

もちろん大変な部分もあるそうですが、制作進行はアニメ制作の縁の下の力持ちです。この本を読んだ方が制作進行の仕事に興味をもって、実際に制作進行になって未来の名作を作ってくれるとうれしいですね!

書籍情報「アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本」 著・舛本和也 星海社新書

「 リトルウィッチアカデミア 」 アッコ に教わる自己啓発