TVアニメ「 あんさんぶるスターズ! 」第十話『エレメント~前編~』【感想コラム】

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」第十話『エレメント~前編~』【感想コラム】

今回の「 あんさんぶるスターズ! 」は、つむぎと英智の過去。

『DDD』のステージで再びトリスタとしてパフォーマンスをするスバル、真、真緒。一人講堂をあとにし、いまだ迷う北斗の前に現れたのは、fineの一員であり演劇部の部長でもある日々樹渉でした。会話をする北斗と渉。その様子を屋上から、魔法使いユニット「Switch(スウィッチ)」の青葉つむぎ、逆先夏目、春川宙の3人が眺めていました。

渉が乗っていた気球に大はしゃぎする宙の横で、北斗がfineに移籍したことを話す夏目とつむぎですが、2人の天祥院英智に対する意見は違うようです。今はスウィッチに所属しているつむぎですが、かつてはfineの一人として英智とユニットを組んでいた過去があったのです。「英智君は元気でしょうか。」と懐かしそうに呟くつむぎ。今回は一年前のつむぎと英智のストーリーです。英智が抱えていた切実な思い、純粋に英智の力になろうとしたつむぎの過去とは?

地に落ちかけの学院

今とは何もかもが違った一年前の夢ノ咲学院は、校内も荒れており芸能業界からの評判も地に落ちかけた状態でした。優しく気の弱そうなつむぎは、蔵書リストを受け取りに生徒会室に出向きますが、入り口で口論する蓮巳敬人と英智の姿を目撃してしまいます。リストを受け取ったつむぎに蔵書整理を任せてしまうことを申し訳なさそうに謝る蓮巳。

穏やかに快く引き受けたつむぎに、英智は手伝いを申し出ます。さっきの口論は、英智の祖父がそろそろご臨終しそうだからと幼馴染で寺の息子である蓮巳に葬儀の相談をしていたことから、学院の今後の話になり始まったものだと言います。芸能界における学院の評判は地に落ちかけているとした話したうえで、その原因を紐解けばただ一つの結論にたどり着くと英智がつむぎに説明します。

そこへ「つむぎじゃねーか」と声をかけてきたのは学院のスターである朔間零でした。ニューヨークの姉妹校から今帰ってきたところで明日からは上海に行くという零は、世界中で活動をしています。最近の学院のことに疎くなってしまったから今度ゆっくり聞かせてくれよ、とつむぎとたわいもない会話をする零。零が去ったあと、君は朔間零とも仲が良いんだったねと言う英智の言葉に、恐れ多いとつむぎは謙遜します。

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『五奇人』を作り出す

図書室で蔵書整理を始めたつむぎと英智は、学院のことについて話します。英智は、今は原因より学院をかえることが肝心だとし、蓮巳と共有している構想を明かします。その構想とは、学院の有名人3人を徹底的に祭り上げるというもので、日本神話の三貴子になぞらえて『三奇人』と名付けました。メンバーはアマテラスに日々樹渉、スサノオに深海奏汰、ツクヨミに朔間零です。

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」第十話『エレメント~前編~』【感想コラム】

イメージぴったりだと楽しそうなつむぎですが、それが問題でもあると英智は言い、ぴったり過ぎる彼らにほころびが生じる隙を作りたいと言います。それを聞いたつむぎは人数を増やすことを提案し、同じことを考えていたという英智は『五奇人』にすることを決めます。登場人物が増えれば一人一人の威厳は失われると考えた英智は、知り合いが多いつむぎに残りの2人を推薦するよう頼みます。

つむぎがその場で提案した一人は、斎宮宗でした。残る一人を考え始めたその時、アラームが鳴ります。

英智の憧れ

アラームの正体は、英智の腕についているバンド『英智君ゲージ』でした。主治医につけられた英智君ゲージは、体を動かすとゲージが減っていき体力が0に近くなると家の者が迎えに来る仕組みです。さすが大財閥の御曹司、愛されてますねというつむぎですが、英智は貴重な後継ぎと言うだけだと冷静に返します。帰ることになった英智は、蔵書が特定の分野だけ欠損していることを指摘します。

英智「ひょっとしたら”秘密の部屋”でもあるかもしれないよ。」

その言葉に考え込むつむぎ。去り際には「五奇人の候補を考えておいて」と言い残しますが、それらの言葉はつむぎが夏目を選ぶよう仕向けられたものでした。校門に向かう英智は、屋上で台本を読む渉を見つけます。きれいだ、と思っていると、気づいた渉が微笑み手を振ってきます。

“今はまだこんなに遠い。だけど僕はいつか必ずこの距離を、高低差を埋めて見せる。会いに行くよ、君に。どんな手を使っても。”心の中で渉への想いを語る英智の目からは強い意志が感じ取れます。

地下書庫での再会

つむぎが「秘密の部屋」について相談したのは零でした。零は、秘密の部屋というより「地下書庫」だと言い、場所を説明してカギをくれます。どうしてカギをくれるのか尋ねるつむぎに「なんとなく」と答えた零は、「誰かのために動いてばっかいるな。お前やればできる子なんだからな」と言い残し上海へ旅立ちました。

カギをもらったつむぎは地下書庫へたどり着きます。すると広い地下書庫にある扉から、怪しげなピンク色の煙が噴き出してきました。意を決してつむぎが扉を開けると、中には怪しげな薬品をもって呪文を唱える生徒の姿がありました。生徒の名は逆先夏目といい、つむぎのことを知っていました。

厄介払いしたい夏目は”魔法の言葉”をかけますが、なぜかつむぎには効きません。「夢ノ咲学院の魔術師、逆先夏目。対価を支払えばあらゆる悩みを払拭しよう。」そう自己紹介した夏目をじっと見つめるつむぎは、夏目が小さいころ女装していたことを思い出します。夏目が女の子のふりをさせられていた幼少期に、2人はつむぎの母が経営するダンス教室で出会っていたのです。

つむぎは親が自己破産、離婚、再婚といろいろあったと話し、再会を素直に喜んで”夏目ちゃん”と呼びます。しかしそう呼ばれた夏目は激怒し、脅しをかけます。古き良き錬金術や魔術を愛するという夏目に部屋を追い出されても、また仲良くなりたいと笑うつむぎ。あまり関わらないほうがいいという忠告にも、笑顔でわかってなさそうな返事を返します。

そのころ演劇部の部室の前を通りかかった英智は、渉と北斗が口論している声を聞きます。あなたには演技の才能が全くない、入部を認めないと北斗に対して厳しく言い放つ渉。しかしその言葉をポジティブに変換してしまい話が通じない北斗。渉が嘆きつつ、部屋を覗く英智に気づき声をかけます。すぐに退散した英智ですが、渉への想いは強いものでした。

英智「日々樹君、君の心に僕と言う存在を刻み込んでみせるよ。その道筋はもう見えている。」

fineの結成

そんな英智の元へ、「五奇人にふさわしい五人目が見つかった」とつむぎが報告しにやってきます。夏目の名をあげるつむぎに、すんなりと許可を出す英智。すべてが計画通りに進むなか、つむぎにアイドルユニットの人選も手伝ってほしいと頼みます。学院では、雑誌をみて五奇人に憧れる生徒、逆に反発する生徒に二分化され、学院はこの話題で持ちきりです。

英智君の目論見通りですね、と嬉しそうなつむぎは一方で、本当にこれでよかったのか、五奇人の存在が学院を良くする方向に進んでいないとも思っていました。そんな疑問にこれから変わると英智は答え、ユニットについては乱凪砂と巴日和の2人とすでに契約をしたと明かします。実力的には何の問題もないが扱いづらそうだと言うつむぎは、契約があってもまとめるのは大変そうだと英智を気遣います。

助けてくれるメンバーをもう一人選んである、と切り出した英智はつむぎをユニットのまとめ役にスカウトします。そして、学院が地に落ちた原因は才能のあるものは目立つが、そうでないものは埋もれてしまう学院のシステムにあると説明します。五奇人のような天才でなくとも同じように、否それより輝けることを証明したい、システムを根本から変え、五奇人を倒す。英智の熱意を聞き、君が必要だと言われたつむぎは、「英智君の夢に一枚噛ませてもらいます。」とユニットに入ることを決心します。「僕たちで学院に革命を起こそう」、つむぎと英智は握手を交わしました。

TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」第十話『エレメント~前編~』【感想コラム】

英智とつむぎの革命

前編では英智とつむぎの関係は、仲の良い友人であり仲間のように思えます。2人の革命、五奇人との対決、なぜ今は違うユニットなのか。後編の展開に大注目です。

あんさんぶるスターズ! の各話を振り返りチェック!


あんさんぶるスターズ! アニメ情報

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