TVアニメ「 あんさんぶるスターズ! 」第十一話『エレメント~後編~』【感想コラム】

TVアニメ「 あんさんぶるスターズ! 」第十一話『エレメント~後編~』【感想コラム】

革命家から皇帝に

天祥院英智が作ったユニット、fine(フィーネ)は夢ノ咲学院のアイドルとして絶大な人気を得ていました。学院前に英智とつむぎが現れると、ファンの女の子たちの黄色い声援が響きます。fineがここまで人気になったのは”観客がアイドルを採点するドリフェス制度”を採用した英智の力だとつむぎは言います。

英智は「民主的に五奇人を崩していく。あいまいなアイドルの強さを数値化したら人はそれをなんとなく信じるもの」と答えますが、生徒が気づいていないだけで実はその数値さえ英智が仕組んだものでした。時系列では、あんずが入学する約半年前のことであり、「大志を抱いた革命家」が「孤独な皇帝」になるまでのストーリーです。

学院の変化

それまで荒れて落ちぶれていた学院は、活気に満ち溢れる学院へと変化していました。努力をすれば誰でもスポットライトを浴びられる、という希望が生徒の心に芽生えたのです。しかしその希望は『五奇人』を悪者にすることで輝いていたものでした。かつての学院のトップだったValkyrieのポスターには、ひどい暴言が落書きがされています。

ある教室では、表向きはfineのまとめ役であるつむぎが明日のライブのため、乱凪砂と巴日和の所在地を確認します。凪砂は奈良の古墳へ、日和は英智から貰ったお金でファンと遊び歩いているようです。帰ってくるよう手配を進めるつむぎは、好き勝手な行動をする2人の扱いにも慣れたものです。全てを裏で動かしている英智は、安全圏から口だけ出していてひどいと思うかと問いかけます。

その問いにつむぎは、万が一fineに何かあっても自分を一回切り捨てればダメージが無効化できる、だから正しいことだと穏やかに答えます。どんな重たい話題も、何でもないことのように明るく話すつむぎを英智は不思議だと感じていました。話しながら窓の外を見ていた英智は、朔間零が歩いているのを見つけ厳しい表情になります。

英智と零

噴水近くの掲示板を見ている零の元へ、つむぎが嬉しそうに走り寄ります。イギリス帰りだという零は、大活躍しているつむぎを褒めたあと隙を見計らって背後から急に抱き着きます。fineは学院の頂点だから、もうちょっと警戒しろと忠告した零。その後雰囲気を変え、つむぎをくすぐりにかかります。大笑いするつむぎとじゃれつきながらも、零は真面目なトーンで「嫌なことがありすぎてもう傷つく部分が残ってねえのか。」と質問します。

つむぎが少し返事に困っていると、英智が現れ零にそれは暴力行為だと警告します。あからさまに態度を変えた零は「気安く話しかけてんじゃねーぞ、根暗野郎。神にでもなったつもりか。」と発言し、英智は「それを阻む資格も力もあったのに行動を怠ったのは君の罪だ」と言います。英智は『五奇人』を作っただけだと言いますが、学院にいないようにするため世界中の姉妹校の問題を仕込み、解決させるために零を頻繁に海外に飛ばしていたのです。

もちろん零は気づいていました。英智は零に向かってこう告げます。

英智「君は人を愛したからこそ背負ったものの重みで圧死する。愛に切り刻まれ、愛で毒殺されるんだ。英雄君。」

一方の零は英智に「呪い」の言葉をかけます。

TVアニメ「 あんさんぶるスターズ! 」第十一話『エレメント~後編~』【感想コラム】

画像引用元:(c)Happy Elements K.K/あんスタ!アニメ製作委員会

零「お前、とっくの昔にこっち側だよ。お前はさ、---。」

零と対峙した英智は真っ蒼になり、零が完全に去ったあと倒れてしまいます。保健室に運ばれ眠る英智を見て、英智君ゲージがあるのにどうして倒れたのかと心配するつむぎ。通信を切っているのでは、と答えた佐賀美先生は「明日のライブはやめたほうがいい。」と出場を止めます。明日のライブは英智がいつも以上に執着しているとつむぎは明かします。

夏目の怒り

今日は大丈夫と一人返され廊下を歩くつむぎは、資料室の扉が開いているのを見つけ中に入ります。夏目がいるかもしれないと思いつき、『秘密の部屋』へ入ったつむぎでしたが、なんと顔の真横に分厚い本が飛んできました。投げたのは部屋の主、夏目で当たらなかったことに舌打ちをしひどく怒っている様子です。

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画像引用元:(c)Happy Elements K.K/あんスタ!アニメ製作委員会

よく顔を見せられたものだと怒りをあらわにする夏目は、久しぶりに話せると楽しそうなつむぎを敵視しています。五奇人なんて呼ばれると反吐が出る、と夏目が言うと、そう呼ぶのをやめてもらいましょうかと提案するつむぎ。その提案がさらに夏目を苛立たせます。

夏目「何も感じてないの。君の前にいる僕は君が突き刺した刃物で血まみれになってるんだけど。」

驚いたつむぎは夏目の体を確認したあと、どこも傷ついてないじゃないですかと笑みを見せます。fineは五奇人をライブで負かしたしただけでなく人生を台無しにされた人だっていると激怒する夏目に、Valkyrieの音響トラブルはfineのシンパがやったことと弁明するつむぎ。知ってて止めなかったのなら罪を犯したのと一緒だと訴えても、英智のやり方を信じているつむぎは冷静に、革命には誰かの犠牲が必要だと話します。

つむぎ「世界中の誰が英智君に石を投げても、”友達”として立ちふさがります。」

英智と渉

倒れた英智は、保健室のベッドの上で涙を浮かべながら、「死にたくない…」と何度も心の中でつぶやいていました。そこへ突然明日のライブの敵であり、憧れの『五奇人・日々樹渉』が現れます。いまいち自分の役回りが分からなかったから聞きに来たという渉。どうして僕に?と聞く英智に、「こんなに出来の悪い脚本でも誰が主役かくらい読み取れる」と答える渉も、全て裏で操っているのは英智だとお見通しです。

TVアニメ「 あんさんぶるスターズ! 」第十一話『エレメント~後編~』【感想コラム】

画像引用元:(c)Happy Elements K.K/あんスタ!アニメ製作委員会

誇り高く完璧な演者の渉は台本の通り悪役を受け、最後にアドリブで壊す真似はしないと思っていたからこそ出番を最後にしていたのです。ふと英智は気弱になり、「でも君が負けるところなんて…」と言いかけますが、その言葉の続きは渉の指が止めます。アイドルならその言葉はしまっちゃいなさい、とほほ笑む渉は、次に英智が顔を上げるといなくなっていました。

敗北のライブ前

一人ステージを眺める渉に、「師匠」と声をかけたのは夏目でした。夏目は、fineに負けるつもりの渉に「五奇人がfineに勝利する筋書き」を用意したと言います。徹夜して、嫌いな人物に頭を下げてまで完成させた、ハッピーエンドにたどり着く台本を渡そうとします。しかし渉はそれをそっと下げさせ、零の名を呼びます。こっそり様子を見ていた零は、俺としては夏目に一票くれてやりたい、と本心を告げます。

2人に対し、お礼をいう渉。渉の望みも、結末も、全てわかっている零は喚く夏目をお姫さま抱っこで退場させます。最後に渉は「本当にあなたたちを愛していました」とそっと呟くのでした。

ステージ袖で

司会者が今日のライブ参加ユニットを発表します。fineのときは大歓声が、日々樹渉のユニットのときにはブーイングの嵐が響きます。ステージ袖で準備が完了しているのは渉と英智のみです。fineはビジネスライクで関係も破綻寸前の状態、それでも契約書を結んだから今日のステージには絶対立ってもらうと言う英智。そんな英智に、あなた友達いないでしょうと渉は核心を突きます。渉は、英智がめぐり合わせてくれたおかげで、自分には『五奇人』と言う友ができたと感謝を述べます。夏目、零、奏汰、宗の4人は渉のライブを見届けに来ていました。

そこへ契約書を持ったつむぎがやってきて、この契約だと自分も今回のライブでお役御免になると困惑しています。質問の意味が分からない、とした英智は、僕以外のfineは今日限り、もう無理しなくていいと切り捨てます。俺がそばにいたのは契約書を交わしていたからじゃないんですよ、と必死なつむぎの言葉にも、報酬を期待して友達でいてくれたんでしょ?と返す英智。

純粋に友達としてそばにいたつむぎ、報酬を期待してそばにいてくれたと考える英智。決定的な認識の差に愕然としたつむぎの表情は、一気に暗くなります。『五奇人・日々樹渉』を倒し感動のフィナーレを迎える、それがこの物語の終着です。心の整理がつかないまま、つむぎはステージへ。

画像引用元:(c)Happy Elements K.K/あんスタ!アニメ製作委員会

「敗北する準備はいいですね?謎の怪人ホッケーマスクくん。」渉が声をかけたのは、仮面をつけた北斗でした。渉は北斗と組んで台本通り悪役に徹します。

英智は、自分ががここまでこれたのはつむぎがさりげなく支えてくれていたからなんだと気づきます。精一杯の笑顔で、でもつらそうな顔でつむぎは歌い踊ります。ここで、あの時零の放った「呪い」の言葉が英智の脳に重く響くのです。

零「お前、とっくの昔にこっち側だよ。お前はさ、”かけがえのない親友になるかもしれなかった連中を、踏みにじって殺しちまったんだ。”」

『ーかわいそうにー』

時は流れ現在

こうして英智の改革は終わり、今も皇帝として学院の頂点に君臨しています。過去を思い出していたつむぎは、夏目と宙を見て、同じ過ちは繰り返さないと心に誓います。しかし再び北斗と渉を見て、もう少し彼らの物語を見届ける必要があると思うのでした。

渉が指を鳴らすと、バラが出てきました。そのバラもいつの間にか手紙に変わっています。渉がラブレターだと言ったことで、北斗は破ろうとしますが差出人がおばあちゃんだと気づきます。『DDD』でラビッツと対戦していたトリスタも無事に勝利し、無事決勝戦へとコマを進めます。

学院の歴史

エレメントでは、学院の歴史や過去の人間関係が判明しました。つむぎと英智の交わらなかった”友達”という関係性に、切なく思った人も多いのではないでしょうか。新たに学院の改革に挑むトリスタの、決勝戦の行方は?

あんさんぶるスターズ! の各話を振り返りチェック!


あんさんぶるスターズ! アニメ情報

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