2019年もあと少しとなり、来年は遂に2020年です。この2010年代が終わろうとするタイミングで、色々なアニメが生まれたこの10年間を振り返ってみようという企画です。
各年の有名・話題アニメから、筆者のお気に入りのアニメまで独断と偏見で代表的な作品をご紹介したいと思います。今回は2014年度の作品です。
2014年の主な出来事
4月 小保方氏によるSTAP細胞論文に、不正発覚
消費税が8%に引き上げ
9月 テニス・錦織圭選手が、全米オープン準優勝
2014年の新語・流行語大賞 「ダメよ~ダメダメ」 日本エレキテル連合
ご注文はうさぎですか?
1期放送後もOVA制作や劇場上映など、ますます盛り上がっている人気作。2020年には3期の放送も決定しており、来年以降も「ごちうさ」の勢いは止まりそうにありません。
「木組みの家と石畳の町」に引っ越してきたココアと、下宿先の喫茶店の娘・チノを中心にした、かわいい女の子たちの日常や触れ合いを描きます。ココアと同年代のリゼ・千夜・シャロたちと、チノのクラスメイトのマヤとメグ(チマメ隊)のやり取りは、とにかくかわいいの一言です。
またごちうさでは「心がぴょんぴょんする~」というフレーズも有名ですが、これは1期のOPテーマ「Daydream café」の歌詞が元ネタです。その他キャラクターソングなども多く展開されていますので、気になった方はチェックしてみて下さい。
公式サイト:https://gochiusa.com/ova2/
©Koi・芳文社/ご注文は製作委員会ですか??
月刊少女野崎くん
この作品でOPテーマ「君じゃなきゃダメみたい」を担当したのは、人気アニソンシンガー・オーイシマサヨシさん。この作品をきっかけにオーイシさんを知った方も多いのでは?
ヒロイン・佐倉千代が好きなのは、クラスメイトの野崎くん。千代が勇気を出して告白するも、野崎くんからはファンだと勘違いされ、気持ちが正しく伝わりません。というのも野崎くんは、男の子なのに実は人気少女漫画家だったのです!
この作品は、声優さんが先に声の収録をする「プレスコ」と呼ばれる手法で制作され、声優さんの演技力が光るアニメになっています。特にヒロイン・千代を演じた小澤亜李さんは、この作品をきっかけにブレイク。他の作品にも数多く出演されるようになりました。
公式サイト:http://www.nozakikun.tv/
©椿いづみ/スクウェアエニックス・「月刊少女野崎くん」製作委員会
たまこラブストーリー
2013年に放送されたオリジナルアニメ「たまこまーけっと」の続編にあたる、劇場版です。TVシリーズでは、たまこたちの変わらない日常を描いていたのに対して、本作ではたまこたちの変わっていく日常がテーマになっています。
たまこの幼馴染・もち蔵は、高校卒業が迫っていることもあり、ついに好きだったたまこに告白します。しかしたまこは自分の恋愛感情が分からず、パニックになり、もち蔵のことを避けてしまいます。ピュアすぎる二人の恋愛模様が、素敵な作品です。
また、たまこの友人・みどりやかんなたちの成長、たまこの母親のエピソードなども感動的です。TVシリーズを見ていなくても楽しめる内容なので、気軽に見られると思いますよ。
公式サイト:http://tamakolovestory.com/
©京都アニメーション/うさぎ山商店街
ピンポン
2002年に公開された実写版の評価も高い作品ですが、アニメ版も見応えのある内容になっています。監督・脚本は名作を多数手がける、鬼才・湯浅政明さんです。
子供の頃から卓球が得意で、お調子者のペコ。無口で笑わないが、実力派のスマイル。卓球強豪校のエース・ドラゴンに、中国からの留学生・チャイナなどなど。人間臭くて、共感できるキャラクターによる、掛け合いや試合シーンが魅力的な作品です。
また「少し泣く」、「おまえ誰より卓球好きじゃんよ!!」(Byアクマ)など、名シーンや名言もたくさんあります。胸に響く熱いラリーの応酬を、ぜひ体感してもらいたいです。
公式サイト:https://www.pingpong-anime.tv/
©松本大洋/小学館 ©松本大洋・小学館/アニメ「ピンポン」製作委員会
SHIROBAKO
P.A.WORKS制作による「働く女の子シリーズ」第2弾。アニメ業界を舞台に、5人の女の子がそれぞれの夢を叶えるために、色々なトラブルを乗り越えながら、懸命に頑張るお話です。また2020年春には、新作劇場版が公開予定です。
これまであまり知られていなかった、アニメ業界を舞台にした異色の作品です。タイトルの「SHIROBAKO」とは、業界用語で、アニメ制作会社が納品する白い箱に入ったビデオテープのこと。現在はテープではなくディスクですが、慣習的に使われている言葉です。
この作品はアニメ業界の裏側を知ることができますし、純粋に社会人の仕事あるあるとして見ることもできます。また、アニメのOP・EDのテロップに流れる、クリエーターの皆さんへの感謝の気持ちが強くなると思いますよ。
公式サイト:http://shirobako-anime.com/
©「SHIROBAKO」製作委員会
バラエティー豊かな作品が多数登場!
2014年は、かわいい系、恋愛もの、お仕事アニメにスポーツものなど、全体的にバランスよくバラエティー豊かな良作が目立ちました。アニメの幅の広さを感じさせる年でした。
他のシリーズ・2010年代のアニメを振り返るコラムをお見逃しなく!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2010年編] 10年代アニメのはじまり
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2011年編] 大震災を超えて
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2012年編] アニメが私たちの世界を変える!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2013年編] アニメが社会現象に!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2014年編] バラエティー豊かな作品続々
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2015年編] 6つ子ニートが旋風を巻き起こす!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2016年編] 劇場版作品が次々話題に
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2017年編] フレンズたちが大騒ぎ!!
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2018年編] 記録的大豊作の年
- シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2019年編] そして次の時代へ