TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第二十一話「錆びた強者と開かない扉」【感想コラム】

TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第二十一話「錆びた強者と開かない扉」【感想コラム】

TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第21話「錆びた強者と開かない扉」

TVアニメ『 Fairy gone フェアリーゴーン 』第二十一話「錆びた強者と開かない扉」【感想コラム】
画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会

教団が狙う最後の素材──〝妖精憑き〟。
彼らがそれをひとりでも手にすれば、かつて、古代トゥパール王国を滅ぼしたほどの力を持つ〝神獣〟が甦るという。 そして〝妖精憑き〟であるマーリヤ、レイ・ドーン、ヴェロニカの三人は、教団の陰謀によりロンダキアへと誘導されつつあった。

マーリヤの決意

突如、現れたウルフラン。明らかにマーリヤを狙い攻撃をしかけてくる。

激しい攻撃の最中、ウルフランの妖精の声が流れてくる…「あなたも戦いたくない…」

「あなたの中から妖精器官を消してしまえば…あなたもあなたの妖精もきっとまだ救える…」

倒すのではなく、守る力、救う力、それがマーリヤの考え…たとえそれが敵であっても。

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画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会

フリーがやってきて、逃げていくウルフラン。

「私はもう自分の運命から……逃げない」

そう心から誓うマーリヤたち…。しかし、事態はさらなる激動へと巻き込まれていく。

首相・ゴルバーンが暗殺されたのだ。

犯人は断定できないが…犯行は妖精をつかったもので、また望んでもいない人殺しの道具に使わされた妖精に苦虫をかみつぶすマーリヤ。

敵にマーリヤの存在を知られてしまった以上、任務から外すという局長に対して自ら囮になると言い出すマーリヤ。当然周りは止める。

それでも「私には仲間が…みんながいる」と信頼を置くマーリヤに、マーリヤは俺たちが守るとフリーたちも頭を下げる。

首相が亡くなり、レイ・ドーンが動き始める。

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画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会

統一政庁を訪れたレイ・ドーンは、カルオー公を取り下げてでも統一陛下に会いたいというのだ。

レイ・ドーンが動き始めたことで近くにヴェロニカもいると感じたマーリヤ。その思い通り、ヴェロニカはまだレイ・ドーンをねらっていた。

一方のマルコサイド。

首相・ゴルバーン殺しの犯人こそ…グリフ。そして狙いはレイ・ドーンとヴェロニカをおびき出すことにあった。

教団の考えは、人が人を殺してきた過ちの歴史を正すこと。ただしそれは人に対して痛みを伴うことになっても…。

そして教団の次なる狙いは……。

妖精か人間か

レイ・ドーンが妖精憑きである以上、狙われる人物。ゆえにドロテアももちろん警戒は怠らない。

レイは統一陛下から直々に首相代行に任命され、意図せずに大変な地位を得る。

そんな中で、監獄内で暴動が起きたという知らせが入る。暴動が起きた監獄内では次々と犯罪者たちが避難を始め、収容されていたアクセルも外に逃げるが……そこをウルフランにつかまってしまう。

ウルフランはアクセルに「あの男に会わせろ」と脅迫めいたことをアクセルに告げるが…あの男とは。

一方でレイはマーリヤを呼び出し、いきなり妖精で襲撃!! さらに「妖精の声になど耳をかたむけるな…ここは人間の世界…妖精は人間の道具に過ぎない」マーリヤと真逆の信念を告げ始める。

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画像引用元:(C) 2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会

そして、レイの口から語られるスーナ襲撃の理由。それは妖精憑きの力を持つ者の苦しみを味わうのは自分だけでいいという、苦しみの解放を目的に妖精もろとも燃やしたのだという。

「私は…妖精憑きであるからこそ人の声も妖精の声も聞かなければいけない」妖精も人間も救う、それこそがマーリヤの使命なのだと、レイと対峙しあらためて思う。

 

ヴェロニカを捜すマーリヤたちはチマがにおいを辿り……ようやくヴェロニカのもとに追い付く。壁を隔てた向こうにいるヴェロニカとマーリヤ。近いようで遠い。

ヴェロニカは妖精が苦しんでいることは人間が原因だと思っている………だからこそ人間を殺すしかない。マーリヤはまたヴェロニカを止めることができなかった

誰が主体の世界なのか

またまたまた物語がぐるっと動きはじめた回となりました。

レイ・ドーンが動き始め、首相代行になったことで、レイの理想とする「人間主体の世界」に作り替えようと動き始めています。

そして教団は、人間のために人間を滅することで「人間主体の世界」を創ろうとしています。

そしてヴェロニカは、妖精のために人間を滅するいわば、「妖精主体の世界」を創ろうとしています。まあ目的はちょっと違いますが。

マーリヤは妖精も人間も救う「平等の世界」を理想としているわけです。

このあたりの大人たちのエゴや理想、現実、いろいろなものが絡まり始めてきました。果して結末はどんな世界が待っているのか。

そしてヴェロニカとマーリヤの遠いようで近い関係性を表した、壁を隔てたあの演出はちょっと面白いな~と感じたり、心の距離感を表した演出は見返すといろいろ発見できそうですね。

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Fairy gone フェアリーゴーン アニメ情報

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