前回のブラクロ
チャーミーパイセン、ドワーフとのハーフだった。
そして、奪われるユノの魔石と、ライアを攻撃したエルフ――。
ついに黒幕が現れます。
このページの目次
ライアの不実

ライア(あいつが裏切ったから、うちらエルフは人間に滅ぼされた。だけど嘘が見抜けるウチはわかってた。あいつは裏切ってなんかいなかったってこと)
リヒトと親しくなり、人間とエルフの分かり合える道を作ろうとした王子さま。
パトリたちは、彼らが裏切ったせいで人間の王族が襲ってきたのだと思っています。
けれど、王子は裏切っていなかった――ライアはそのことを見抜いていました。
ライア(だがそれをみんなには教えなかった。ほんの少しでも人間への復讐の情念をそいでしまいたくなかったから)
それでも、人間が憎いのはライアも同じ。
だから、王子がイイヤツだったことには目をつむり、嘘をついてまで人間に復讐をしようとしました。
どんな手を使っても、もう一度リヒトに会うべく――。
ライア(それがウチの不実――その代価がどてっぱらに風穴かよ。だとして、その穴開けてくれたこいつはいったいなんだ?)
ライア(とんだ大嘘つきがいやがった。いつからロンネの、ウチらの中に混ざってた――)
倒れこむライア。
悪魔の復活
パトリ「ライアさあああああん」
回復魔法をかけるパトリの前で、魔石を手にしたロンネは語ります。
クローバー王国の葉には、それぞれが意味があります。
その葉の五つ葉には、悪魔がやどると言われていました。
ロンネの体に宿るソレは、リヒトと王子の絆を利用したのだと言います。
ユノ「この魔力、エルフのものじゃない?」
ロンネ「冥府から望みの物をひきだす、魔石の魔法――」
陣から黒い影のようなものが現れ――。
ロンネ「おかえり――ただいま」
ロンネは倒れます。
ロンネの中にいた人物が、その黒い塊に宿り、人型を模した不気味な黒い怪物になりました。
パトリ「悪魔――」
ユノ「なんなんだ、この生物は――」

悪魔「あの日の彼と同じように、絶望の底を味わってもらいます」
黒幕
悪魔は、人間をたぶらかし、エルフを襲わせたのは自分だと明かします。
悪魔「面白いように私に騙されて、筋書き通りの復讐を――」
悪魔「ンッンッン。あなた達み~~んな、愚かですね」

パトリたちを馬鹿にするように、不気味な笑いをする悪魔。
パトリ「ふざけるなああああああああああ」
パトリの放った光剣の群れは
悪魔「戻りなさい」
悪魔の言葉を受け、パトリへと逆戻りしました。
そこを、ユノが救います。

ユノ「おいその体、ヴァンジャンス団長のだろ」
ユノはあくまで、団長を救ったのです。
言霊魔法

ユノは悪魔が下種野郎で、元凶だと理解し、攻撃します。
しかし、
悪魔「真空の壁」
攻撃は見えない壁に阻まれました。
悪魔「私の言霊魔法の前では、すべて無意味です」
ユノ(めちゃくちゃな魔法使いやがる。強くなった今だからわかっちまう。こいつには勝てねー)
ユノ「オレだけだとな」
そこへ、到着するアスタとミモザちゃん。
悪魔は口にしたことを現実に起こす言葉魔法により、パトリの体を串刺しにしていきます。
アスタは、悪魔が気持ち悪い存在だけど、知っているような気がすると思いました。
そして、そいつが元凶であると知り、ユノと共闘をすることに。
悪魔「刃の嵐」
アスタ「本物の武器が混じってる!? アンチ魔法で消せねえ」
しかし、魔法の剣と実体剣を嵐のように降らし、応戦するアスタとユノに対して
悪魔「真空の壁」
見えない圧力をかけ、押しつぶすような攻撃を仕掛けました。
悪魔「『潰れなさい』『ひさげなさい』『こぼれなさい』『かけうげなさい』」
パトリのしてきたことを、リヒトは望んでいなかった
圧倒的な力で、アスタとユノを返り討ちにしてしまう悪魔。
そんな悪魔は、パトリに対しさらに言葉攻めを仕掛けます。
かつて悪魔は、肉体を得るべく暗躍し、リヒトと王子に邪魔をされました。
なので、悪魔はパトリに目を付けたのです。
パトリは、人間への復讐のため、仲間たちの復活のため、リヒトが禁術魔法である転生魔法を発動したのだと信じていました。
しかし、悪魔は転生魔法が自分の仕業であると明かします。
悪魔「あなた達エルフの長は、人間の根絶やしなんて望んでいません」
パトリが信じて進んできた道は、リヒトの望まぬ世界と、悪魔の受肉という結果でした。
パトリ「ぼくは、リヒトさんと同じ、四つ葉に選ばれた――」
悪魔「そう。あなたは選ばれた、優秀で愚かな私のコマでしたよ」
パトリ「うああああああああああ」
信じていた行為のすべてを否定され、尊敬し愛するリヒトの意思に反することだったと知り、絶望の叫びをあげるパトリ。
悪魔「あーおかしすぎ」
エルフを、人間を、すべておもちゃの様に扱い、馬鹿にし、楽しみ、笑う悪魔。
立ち上がるアスタとユノ
ユノ「ふざけんなよ、いきなり湧いて出てメチャクチャしやがって」
アスタ「てめーみてぇなクソ野郎相手に、オレの夢は負けねえ」
そこで、再び立ち上がるアスタとユノ。
ユノの魔力が、周囲の物質を風化させていきます。
ライア(目覚めつつあるのか、彼の中のリヒトくんの子が)
瀕死の状態で思うライア。
そして、アスタからあふれ出るアンチ魔力は、周囲の魔法を打ち消していきます。
悪魔(私の魔力に共鳴しているのか、あちらの悪魔が)
ユノが実態のある刃を、アスタが魔法の刃を対処し、
「「オレの邪魔をするんなら、お前が壊れろ!!」」
2人の連携で今度こそ悪魔に一撃を与えます。
けれども。
悪魔「治りなさい」
傷すらも一瞬で直してしまう言霊魔法。
アスタ「あんなのありかよ」
悪魔の目的
悪魔はアスタのグリモワールを、私が手にするはずだったもの、と呼びます。
四つ葉のグリモワールの持ち主が深い絶望に飲まれたとき、五つ葉の黒いグリモワールが生まれます。
悪魔の目的は、
・この世に受肉すること
・悪魔の宿れる黒いグリモワールを手にすること
この二つでした。
そのためにリヒトを絶望させ、四つ葉のグリモワールを黒く染めようとしましたが失敗し、今度はパトリを使おうとしているのです。
禁術の魔法は、邪心を宿らせ闇落ちさせやすくするためのもの。
悪魔「好きに暴れなさい」
悪魔は黒く染まったパトリのグリモワールを奪い、パトリに囁きました。
ついに邪心に染まり切ったパトリは、黒く変貌していきます。
ダークエルフ化でした。
ダークエルフ

パトリ「魔光魔法 断罪の光剣」
黒い光の剣が、アスタとユノを襲います。
ユノ「黒い光、なんてスピードだ」
アスタ「なんつー量と威力」
自我をなくし、ダークエルフとして闇に染まり、格段に強くなったパトリ。
悪魔はアスタたちの相手をパトリに任せ、上へ向かいます。
悪魔(なぜか五つ葉のグリモワールを使える魔力のない欠陥品も、ここで終わりですね。ンッンッン、早くその体を奪わないと、もろとも死んでしまいますよ)
残されたアスタとユノに、襲い掛かるパトリ。
パトリは黒い光の剣を手にし、ブラック化したアスタの剣技を上回ります。
ユノの魔法も当たらず、圧倒的なスピードと魔力で次々攻撃を仕掛けるパトリ。
怪物じみた動きをするパトリは、悪魔に負けず劣らずの不気味感があります。
アスタ「どいてくれ! アンタも人間を許せないんだろうし、オレもアンタを許せねー」
アスタ「でも、きっと、分かり合えたはずだろ! だからどいてくれえええ!!」
けれどパトリは聞く耳を持たず、黒い魔力をさらに放つのでした。
https://twitter.com/iam_rinmi/status/1209416118126800896
https://twitter.com/setta_kobayasi/status/1209412540276465664
原作に初めて悪魔が登場した日、夢にしっかり出てきましたよ、あのまっくろ野郎。あの登場の仕方とか見た目とか、ちょっとだけトラウマになってるんだからね!今日の夢にも出てきそうなんだからね!!!!!#アニメ #ブラクロ #テレビ東京
— ブラッククローバー_アニメ「公認関係者」 (@bclover_PR2) December 24, 2019
https://twitter.com/keimei_563/status/1209310823186747392
というわけで、黒幕の悪魔登場です。
・リヒトと王子(初代魔法帝)は分かり合い、人とエルフの共存できる道を望んだ
・人間の王族がエルフを裏切り、魔力を奪って殺した(それは悪魔がそそのかしたせい)
・パトリは禁術である転生魔法でみんなを復活させ、復讐する
・それがリヒトが望んだことだと思っていた(しかし禁術を実行したのも悪魔だった)
・しかし、リヒトは人間の根絶やしを望んでいなかった
・悪魔が黒いグリモワールと肉体を手にするべく仕組んだ罠だった
・リヒトの闇落ち作戦に失敗した悪魔は、パトリに目を付けた
・悪魔の計画通りに復讐を進め、魔石を集めたパトリ
・そして悪魔は復活し、真実を知って絶望したパトリは黒いグリモワールをつくってしまう
ということですね。
なお、リヒトのグリモワールはアスタが持っています。
アスタのグリモワールも黒い五つ葉なので、悪魔が奪えなかっただけで、絶望による黒化は済んでしまっているのです。
しかし、アスタの持つグリモワールに宿っている悪魔のことは、今回の黒幕である悪魔もよく知りません。
ここもポイントです。
年明けからは、さらに話が動きますのでお楽しみに!