「素敵な出会いがありますように」
朝の通学路、女子高生の谷みなみがパンを咥えて走ります。
しかし、男子とぶつかって恋が芽生えるわけではありません。
みなみだけでなく、女の子達の恋のお相手はパンなのです！
『パンでpeace』において、恋しいパンを巡って起きている、静かな女の戦いを追いかけてみたいと思います。
パンでつながる･･･友情･･･？
パンをくれた深川ふゆみに思わず「付き合ってください」と告白したみなみだったが、「わたしにはもう心に決めた人（逢沢ゆう）がいるの」とあっさり断られる。
「パン作りは子作り･･･子供は３人がいいわよねぇ」
･･･そんなやり取りを放置プレイにして、パンにパクつくみなみであった。
本当の目的はパンのようで･･･。
パンは護身用･･･になってるのか？
「ちっちゃくてかわいい」と、女子にもみくちゃにされているのは佐倉のあ。
いつも背中に背負っている、フランスパンの事を訊かれて、
「これは武器！触ると怪我するんだから！」
触られまくった後のセリフでした。
その後も「かわいい」と、もみくちゃにされる、のあちゃんです。
ふゆみちゃんのおうちはパン屋さんだった
「うわー、パン食べ放題だねえ」
「パン好きが集まっているところに現れた、パン屋の一人娘！」
もうたかる気満々ですな。
「みなみは仲間になりたそうにこちらを見ている」･･･のでした。
購買部で数量限定で売られているという幻のパン
幻のパン、チャバタパンを求めて命を懸けた戦いに挑む。
戦いに敗れ、兵どもが夢のあと。
しかし、のあちゃんだけはちゃっかりゲットして帰還。
のあちゃんが差し出した幻のパンをパクリ！
と、最初に口にしたのは、戦いに参加もせず、ただ傍観していただけのゆうちゃんでした。
風邪で寝込んでいる、のあちゃんをお見舞い
お見舞いとして持ってきたはずのイチゴパンを、病人の目の前で、みんなで美味しそうにむしゃむしゃ食べ始めた。
しかもイチゴとパンの黄金比がどうこう語りだす。
のあちゃんを元気付けるためですか･･･そうですか･･･。
羨ましそうに眺めることしかできない病人のあちゃんの、心の声が聞こえてきそうですな。
パンがモテモテの世界
パン屋『ふわふゆベーカリー』の2階が集合場所。
寝袋はチョココロネ。
手土産にイチゴパン。
学園祭の模擬店は当然のように喫茶店。
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『パンでpeace』はパン尽くしの女子高生の日常を描いた作品です。
パンを巡って、ドロドロした女の戦いを垣間見せることもあります。
感想を一言で表すなら、「わたしはパンになりたい」ですな。
文章：kyouei-百百太郎
