アニメ「 22/7 」第12話(最終話)『ナナブンノニュウジニ』【感想コラム】

アニメ「 22/7 」第12話(最終話)『ナナブンノニュウジニ』【感想コラム】

2020.05.22(金)

アニメ「 22/7 」第12話『ナナブンノニジュウニ』 あらすじ  

22/7への思いを確かめあった8人に、解散会見以来止まっていたはずの”壁”が突如語り出す。これまでメンバーを監視し、その活動の全てが“壁”による実験だったのだと明かされる。実験が次のフェーズに移ったいま、22/7は「用済み」と言われ、自分たちもファンも全て利用されていたと憤るメンバー。しかしニコルだけはひとり、22/7を守ろうと必死に嘆願する。

壁の目的は“実験”

いよいよ最終話。これまで謎とされた問題がいっきに解決へとコミットされていく重大局面! 前回、突然しゃべり始めた“壁”ちゃんに困惑するメンバーたちというところで終わりました。 開口一番、「ようこそ22/7へ」と、一番最初にプレートで吐き出したような言葉を口にする壁。 壁の目的は「選ばれたメンバーたちがアイドルにふさわしいかを観察すること」 そして、その行動や言動は全て観察していたという。

壁の言うとおりに動き、結果として成果を上げたことに対して、壁はさらに 「アイドルという信仰対象を使って、群衆の心を動かすことができるのか?」という『プロジェクトナナブンノニュウジニ』なのだと告げる そして、その計画は“次のフェーズ”に移行していると告げる壁。 さらに メンバーに選ばれた8人は完全にランダムで選ばれたと説明し始める。

アニメ「 22/7 」第12話(最終話)『ナナブンノニュウジニ』【感想コラム】
画像引用元:(C) ANIME 22/7

そんなことで納得がいかないと声を上げるメンバーたち。そらこんなんじゃ視聴者も納得がいきません。。 一番最初に頭を下げたのは斎藤ニコル。 自分本位なようで、実は誰よりもメンバーのことを見ていたニコルはメンバーがどれだけアイドルを続けたいかという気持ちを組み取り、誰よりも率先した頭を下げた。

なんというエモ! しかし、計画が“次のフェーズ”に移行したという壁はその願いを突っぱね、「8人は用済み」だと一蹴してしまう。 そんな自分の居場所を奪われかねない出来事に、何をしでかすか分からない人物・滝川みうが椅子を片手に立ち上がる…。 突如として、椅子を“壁”にぶつけ始めるみう。なんというパワー。

画像引用元:(C) ANIME 22/7

かつて自分を守ってくれた、憧れの背中を再び見るニコル。 ここの自分の前髪だけ見える演出は、第2話のみうが前髪越しにニコルを見るオマージュなんですよね。エモ!! これまでの全てを見てきたという“壁”にみうは、「何も見てなんかいない」。

メンバーはそれぞれに良さがあり、みんながみんなが苦悩し、そしてみんながアイドルをナナニジを愛してる人たちだと。

「アイドルはやりたくないことを無理やりやらされ、自分を偽って、自分を無理やり正当化させる存在」 そう思っていたみうだったが、自分の見てきた“アイドル”は、必死にもがきながらも前も向く存在だった 自分の世界を否定された滝川みうは、“壁”になんか頼らなくても前を向けると一人壁を破ろうとする。 その姿に奮起したメンバーたちも壁を打ち破ろうと一念発起。

メンバーたちは、文字通り“壁を打ち破る”

壁の先の光景

アニメ「 22/7 」第12話(最終話)『ナナブンノニュウジニ』【感想コラム】
画像引用元:(C) ANIME 22/7

壁を文字通り打ち破ったメンバーたちが壁の先でみた光景は、謎の小部屋だった。 まるで写真の暗室のような部屋には無数のカメラとメンバーたちの子供時代の写真が無数に飾られた奇妙な部屋。

そこは、OPの中で佐藤麗華が迷い込んだ謎の部屋そのもの。 そこには壁がメンバーをランダムに選んだ…とは言い難い、明らかに何らかの作為的なものを感じる部屋があり、困惑するメンバーたち だが、そこには誰もいないというのもまた恐怖。いったいしゃべりかけていた壁とは誰だったのか…。謎だけが残る。 壁のその先の、さらに向こうから風を感じ歩みを進めるメンバーたち。

そこには一体なにが待ち受けるのか。 ひたすらに歩みを進めると光が漏れる扉を発見する。

「大丈夫、これからは私たちが未来を選ぶ。壁なんてもういないだから」 そういうニコルに心を押されて、ナナニジメンバーたちは自ら扉を開いていく。

真のアイドルになるために

アニメ「 22/7 」第12話(最終話)『ナナブンノニュウジニ』【感想コラム】
画像引用元:(C) ANIME 22/7

扉の先に繋がっていたのは、上野恩賜公園野外ステージが元ネタである動物園の野外ステージ。 解散したあとも復帰を待ち続けていたファンたちで埋め尽くされたステージに目を奪われるメンバーたち。 中止を発表されていた1周年ライブを待ち望んでいたファンの前で、自ら歌おうというみう。 みうは「ただ集められたアイドル。全員が望んでアイドルになったわけではないかも知れないけど、私たちはアイドルが好きだと、はっきりと言える」 私たち、という言葉が全てを表しているみうの言葉。

これまでの活動を通して、確実に生まれた仲間との絆、居場所。どんな理由があって集められた8人であれ、1年を経て全員が「アイドルが好きなんだ」と言える。と力強く宣言する。 そして、これからもファンがいる限り「22/7を続ける」と、はっきりと大人たちは“壁”からの命令でなく、自らの意思でアイドルを続けることを選んだのである。 1周年ライブのナンバーは「ムズイ」。

まさかのOPシーンとシンクロする演出。「ラブライブ」の第二期と同じような演出ですが、エモエモのエモ!!!

実は1話目から“壁”の内部やラストのライブシーンが描かれていたわけです。 その全てを見ていた合田。実は、ライブステージへのファンの誘導や照明の付け方まで、事細かに全て”壁”が指示したという幻の1周年ライブステージだった。

しかし、8人がそこに来るように誘導はしてはならないと。 真にアイドルになりたいという気持ち、信じあうファン。全て合わさったときに見せる最高の景色を見せたいという“壁”からの真の指令なんではないのかという合田。 突然の解散宣言も、“壁”を打ち破って自らの意思で決断することも全てを見越しての指令だったのだろうか…。

それでも合田は、そのステージで見た景色は「やらされていた頃よりとは全く違う景色が見える。もう、解散を宣言されて、壁の指令なら絶対…だと無理やり納得するメンバーは一人もいない」と、本当のアイドルとして生まれ変わった22/7に涙を流すのだった。 ニコルはファンに笑顔を向けるみうに、「アイドルみたいな笑顔できないと思ってた」というと、みうは子供のころの記憶がよみがえったような描写を見せる。

10年の時を超えてふたたび巡り合えた二人の人生は、またこれからも歩み始めるのだった。

新加入の3人

すでに発表されている通り、12話までの“はじまりの物語”を超えた、さらなるエピソードとして3人の新メンバーが加入し11人としての「22/7」が描かれます。 

そんな3人は12話のラストに登場。 「あの日の彼女たちday2」を思わせる3人の、それぞれの会話だけで3人の個性がバラバラさが分かります。

果たしてこの3人はなぜ集められ、8人とどういう科学反応をもたらしていくのでしょうか。

ラストまで謎が残った物語、「22/7」の物語には“次のフェース”があるのか?

さて12話の総評です。 精神的にも、肉体的にも“壁”をぶち破り、アイドルとしての扉を自ら開いた「22/7」。そしてその先にはこれまでに見たこともない景色が広がっていた。めでたしめでたし。 1話から通し、一つの物語として見るならばまあまあのオチが付いたといいますか、とても及第点ラストだったと思いますし、特殊オープニングからの「ムズイ」のライブシーンや、壁の向こうがすでにずっとOPに描かれていたのは「そーきたか!」と思ってしまいました。

結局は全て”壁”の指示により話が進んでいたわけですが、壁を壊すことで自立を表現し、壁のその先の扉を開くことでアイドルとしての自分たちの殻を破るという分かりやすい表現もよかったです。 

OP映像は、序盤はそれぞれがバラバラに活動していてお互いを心配そうに見ている描写があり、そこから全員が集合する。というラストになるわけですが。まさしくこの作品全てを揶揄していたOPだったというわけでしょうか。

ま~~~~~~~~~~~~~。 でも疑問はたっくさん残りましたね。 ・“壁”の正体は? ・“壁”の目的は? ・8人が選ばれた本当の理由は? ・「22/7」とは…? というところです。「22/7」という存在や壁の目的が本当に“実験”なんだとしても、8人が選ばれた理由は謎のままでしたね~。なにか意図的なことは明らかですが、まさか謎のまま終わるとは…。

しかし壁は“次のフェーズに移行”と発言しています。 きっとこの先の物語が「22/7」には用意されているのではないのでしょうか!それを期待したいと思います。

22/7 アニメ情報