アニメ「 BNA ビー・エヌ・エー 」第2話『Rabbit Town』【感想コラム】

アニメ「 BNA ビー・エヌ・エー 」第2話『Rabbit Town』【感想コラム】

アニメ「 BNA ビー・エヌ・エー 」第2話『Rabbit Town』 あらすじ  

自分が『人間』だったことを士郎に明かすみちる。しかし「そんなことはあり得ない」と信じてもらえない。証明するために身分証明書を取り戻そうと奔走するみちるは、メスのギャングたちが根城にしているスラム街・『ラビットタウン』に向かい、ボスのグラングランマと出会う。

財布を返す代わりに、スラムの子供たちに読み書きを教えることになるみちるだが、グラングランマは街全体を取り仕切るギャングと揉め、子供たちの人身売買で金を作ろうとしていた。輸出されるギリギリでみちるを救い出した士郎は「女子供は俺が守る」などと宣う。

獣人の世界が想像以上の『オス至上主義』だとを知ったみちるは、「こんな街とっとと出てってやる」と士郎に宣言する。

獣人のルール

アニメ「 BNA ビー・エヌ・エー 」第2話『Rabbit Town』【感想コラム】
画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

自らが元・人間であると告白したみちるだったが、当然ながらそれを受け入れられることはない。 そして獣人のルールのようなものとして、普段は街の中でも獣人であることを隠し、人間のような姿で過ごすことが一般的なことのよう。

検査を受けても正真正銘・獣人であると認められたみちるだが、自身は1年前まではれっきとした人間だったという。 しかしそれを証明することができず途方に暮れてしまう。 翌日、あらためてアニマシティを回るみちるだったが、そこかしこで人間の街とは違うさまざまなルールに戸惑う。

アニマシティは獣人たちは自身の力を誇示して勝ったほうが正義というむちゃくちゃな街でさらに辟易してしまうみちるだったが、市役所で財布をすった猿の獣人と遭遇する。

しかし追ううちに再び逃げられてしまい、再会したミンクの獣人・マリー伊丹から「無くしものなら“ラビットタウン”にある」と伝えられ、みちるはラビットタウンを目指すことに。

獣人世界の現実

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

ラビットタウンにたどり着いたみちるだが、獣人のギャングたちのルールでは“獣人化は喧嘩の合図”ということが通説なようで、まだコントロールのできないみちるはみごとにトラブルに巻き込まれてしまう。 ラビットタウンのボス・グラングランマから財布を返す条件に身寄りのない子どもたちに読み書きを教えてほしいと頼まれる。

行き場を失った獣人たちで形成されたスラム街の現状を知ったみちるは、その条件をのむことに。 読み書きを子どもたちに教えていると、子どもたちから“銀狼様”の伝説を教えてもらう。 それは獣人たちが本当に苦しい目にあったときに救いをくれる銀の狼であり神様なのだという。

一方で、グラングランマの元に“ラビットタウン”の元締めであり、ラビットタウンの安全を保障をする代わりに金をせびりにくるヤクザのフリップが現れる。 グラングランマはフリップの条件を飲み、みちるとともに子どもたちを売り飛ばそうと画策する。 「弱いものが弱いものを踏みにじる」という街のルールを目の当たりにし、それでも「自分の手を伸ばして自分で掴み取らないと」と生き延びようと必死に抵抗するみちる。 なぜか腕が伸びて結果として、脱出に成功したみちる…だったが逃げる前に捕まってしまう。

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

そんなピンチに駆けつけたのは“銀狼様”ではなく士郎だった。 どんな理由があれ獣人を人間に売りさばく行為は彼にとって許せることではなく、いっきに制圧。 なんとかみちるも無事で、グラングランマたちは警察に連行されていく。

みちるも子どもを売りさばく行為が許せず「獣人でも心は人間じゃないの!?」と問いただす。

それを聞き、グラングランマはそんな考えのやつは獣人にはいないと答えると「アニマシティで女が生きていくことがどんなに難しいことか」と街の現実を語り連行されていった。 みちるの怒りは収まらず、ギリギリまで子どもたちを助けなかった士郎にまで及ぶ。

士郎も「女子供は俺が助ける」と上から語るその発言にみちるはさらに怒りをあらわにするのだった。

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

浮かびあがってくる謎の数々

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

まず今回の作品では、人間と獣人という深い溝があり獣人は迫害され追いやられているという設定です。 その獣人たちが集まった街であるアニマシティの中でも、さらに迫害、差別があるという世知辛い設定のようで、決してアニマシティというのがユートピアではない殺伐として街という側面が垣間見えた回でした。

獣人たちは普段から力を誇示しあい、順番すら守らないまさになんでもありの法外な街。 さらにルールとして、普段は獣人としてではなく人間の姿でいるという点。これはなぜなんでしょうか。獣人の姿=戦いの合図という風に語られていましたが、獣人たちの街で獣人であることを隠す必要はない気がするのですが…。

さらに、みちるの存在。 人間から獣人になったという点でそもそもが特異な存在ではありますが、腕が伸びたりシッポがめちゃくちゃ膨らんだりと、普通の獣人とはまた違うような感じもします。

そして今回でみちるが、正義感にあふれてどんなことにもまっすぐに突き進む熱血漢という人物像が確立しました それに対して冷静で合理的に物事進めていく士郎という存在が対比になっていて物語にアクセントになっている感じがしますね。

すでに6話まで公開されていますが、果してこの先どうなっていくのでしょうか、楽しみです。

BNA ビー・エヌ・エー アニメ情報

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