2008年から2017年まで6期にわたりテレビアニメ化され、2018年9月には劇場版も公開された「夏目友人帳」より普通の人には見えない「妖」を見る能力を持っている少年・夏目 貴志、本当は上級の強力な妖「斑」だが招き猫として夏目の用心棒をしている・ニャンコ先生について紹介します。
夏目は亡き母方の祖母・レイコに「妖」を見る能力が携わっていたことを知り、彼女が妖怪たちと勝負し勝ったことで奪った名を集めた契約書の束「友人帳」に書かれた名前を妖たちに返すことに専念しようと決めます。
妖が見える心優しくかっこいい青年・夏目 貴志

常人には見えない「妖」を見る能力を持っている強大な妖力を持っていたと言われる「夏目レイコ」の孫。
小さい頃に両親を亡くして以来、妖が見えることが原因で怖がられ親戚の間をたらい回しにされていたが、最終的に父方の遠縁の藤原夫妻に引き取られ暮らし始める。
繊細で心優しい性格だが、人の愛情に恵まれず育ったため感情を出すことが苦手で常に自分には否定的で割と頑固。友人のためなら人喰らいの妖怪の中に変装して飛び込むなど、いざという時の行動力もかなりある。
祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、そこに書かれている名を妖達に返すたび面倒事が舞い込むことが増え、せわしない日々を送っている。
多くの妖を従えることを可能にする友人帳を持ちながらも、貴志自身は基本的に友人帳を名を返す時以外で使っておらず祖母の唯一の形見として大事にしている。
普通の人々には落書きにしか見えない友人帳を誰に教わったわけでもなく読み解くことができ、名を奪われた妖に対し、レイコの縁者として友人帳からその名を探し出して返す。ただ名を返すためには相手の顔を知る必要がある。また祖母譲りの強大な妖力を持ち、ゲンコツ一発で妖や式を退けることも。
自分にだけ妖が見えてしまうと怖いし周りからの理解はされにくいのに、きちんと祖母がやっていたことをそのまま受け継いでいるのは真面目で思いやりがあるなと感じたので続けてほしいですね。
イカが好きな猫の姿の最強の妖・ニャンコ先生

本来は巨大で白い獣の姿で飛ぶ力も持つものの長年封印されていたため、体が依招き猫姿に慣れてしまっている妖の間で名の知れた上級の強力な妖「斑」。一人称は「私」。貴志から「ニャンコ先生」、または「先生」と呼ばれる彼の「自称」用心棒。ニャンコ先生時の身長・体重はドッジボール2個分。好物は饅頭などの甘味、エビ、イカ、酒。つまみの中では特にイカ焼きが好物で「イカ焼きいかーがー。イカ焼きウォンチュー」と歌ったりしている。
貴志の用心棒になって以降、あまりにも人間の食習慣に慣れすぎているせいで妖から心配されることもある。趣味は狩り。
攻撃法としては大抵の場合は妖を「光」で撃退する。喰らうことも出来るがよほど悪質な存在でもない限りはやらない。
妖の中でも上級なため、人間や下等な妖に対して常に高圧的で、陽気で短気な性格。夏目とは、用心棒をする代わりに彼の死後に友人帳を譲り受ける約束を交わしている。その言の通り夏目の危機の際に彼を助ける一方、夜中に晩酌に出るなど、用心棒としての仕事ぶりは気まぐれ。かなり食い意地が張っており、貴志を助けた後に「感謝は晩飯で示せ」と言ったり、食べ物が絡むと態度を豹変させる。人も喰う妖であるらしく、何度か寝ぼけて本来の姿に戻り夏目を喰おうとしたことも。元来おしゃべりなせいで事情を知っている者たちの前では能弁。
本当の姿は龍のようにかっこいいし、ぽっちゃりした招き猫姿は温かみがあり愛らしいので私のところにも先生に来てもらいたいです。
人間と妖。種を超えたストーリーは必見です。

夏目のように妖が見える人が他にも増えてくると、妖自身の思いにも寄り添ってあげたいという思いが芽生え名前を返そうかな?と感じています。妖との恋愛エピソードがいくつかありましたが、最後には切なさと虚しさで目頭が熱くなることもしばしば。特に人間と妖での寿命の違いが、ほんとんど必ず愛する人を先に失ってしまう虚無感を考えると、涙が頬を流れる事もしばしば。
そんなときに視聴者を癒やしくれるのがニャンコ先生。ときには優しく、そして時には厳しく、「夏目へのセリフ」は画面を見ている視聴者への問いかけに聞こえます。
「夏目友人帳」を見ている間に流れるゆっくりとした時間は、あなたをきっと癒やしてくれます。
文章:あそしえいつ T.A