名字も性格も違う？ふたりのアスカ
新世紀エヴァンゲリオン、ヱヴァンゲリヲン新劇場版に登場する「惣流・アスカ・ラングレー」と「式波・アスカ・ラングレー」。５月にNHKBSプレミアムにて放映された「全エヴァンゲリオン大投票」では見事キャラクター部門で１位となりました！
彼女はテレビアニメ版では「惣流」、新劇場版では「式波」と名字が違い、そして性格もちょっと違っています。
今回は筆者なりに「惣流」と「式波」の違いを考察してみました。
惣流・アスカ・ラングレーについて
帰国子女であり、国籍はアメリカ、エヴァとのシンクロの際は基本的にドイツ語で思考しているようです。アニメ第８話から登場しています。
プライドが高くいつも自信満々といった感じで、事あるごとに自分の能力の高さをアピールする場面が見られます。実際にエヴァの操縦テクニックはとても優れており、学力も日本に来た時点で既に大学を飛び級で卒業していたほどです。
同じエヴァのパイロットで、訳あって一緒に暮らしているシンジに対してはいつも小馬鹿にしたような態度を取っていますが、「キスしようか」と突然提案し彼にキスをしたり、ビデオ版の追加シーンの彼女の精神世界では、アスカが好意を寄せている加地という男性の影にシンジを見つけ戸惑うシーンもあり、1997年の劇場版「Air/まごころを、君に」で描かれた精神世界でも「あんたが全部私のものにならないなら、私、何もいらない」とシンジに詰め寄るシーンもあります。
精神的に不安定な部分もあり、これは彼女が過去に母親を失ったトラウマが強いのだと思います。
アスカの母親はとあることから精神的に壊れてしまい、人形をアスカだと思い込むようになり、最終的にはその人形と心中してしまいます。
使途との戦いの中でそのトラウマを掘り返され、エヴァともシンクロ出来なくなり廃人同然となってしまうアスカ。劇場版ではエヴァの中に母親の存在を見出し、一時的に復活しますが、その後現れたエヴァ量産型に……ショッキングな場面ですので、視聴の際はお気をつけください！
式波・アスカ・ラングレーについて
見た目や帰国子女であること、プライドが高いところは惣流のときと変わりありませんが、ユーロ空軍のエースであり、階級は大尉。「新劇場版・破」から登場し、惣流のときよりも若干クールで、いつも携帯ゲーム機をいじっており、あまり他人と一緒にいることを好みません。自室では女の子のパペットを使って一人で会話をする場面もあります。
使途との戦闘後にシンジの寝室で会話をしたあとは少し打ち解けたのか、少しずつ柔らかい表情を見せるようになります。３号機のテストパイロットを引き受けたのも、テスト当日がレイがシンジと彼の父親であるゲンドウとの食事会の予定があったためでした。テスト直前にミサトと会話をしたときも「誰かと話すのって心地いいのね」と呟きます。そして３号機に乗り、「そっか、私、笑えるんだ」と安らいだ表情を浮かべます。ですが、その後３号機は暴走してしまい、彼女は一命は取り留めたものの一時的に隔離されてしまいます。
その後、「新劇場版・Q」では前作から作中では１４年が経過していますが、彼女曰く「エヴァの呪縛」により見た目は以前と変わりありません。
ガラス越しにシンジを殴ったり、「バカシンジ」という呼び方から「ガキシンジ」「バカガキ」へと変わり、少々ピリピリした印象があります。
しかし、最終的には絶望したシンジを叱咤しながら荒れ果てた大地をレイのクローンと共に歩いていきます。
二人の違いは？
まず挙げられるのが、「加地のことが好きかどうか」。
「惣流」は加地とよく出かけたり、抱き着いたり、彼への好意を隠すことなく過ごしてします。
一方「式波」は作中にて加地と一緒にいても特になんの行動も起こしません。
次に、性格の違い。
「惣流」は社交的で表情も豊かで、ですが内面には「愛されたい、早く大人になりたい」という病んだ感情が潜んでいます。
「式波」はクールであまり他者との交流を好みませんが、不器用な優しさを持っています。彼女の過去はまだ明かされていないので、トラウマがあるのか？両親はどうしているのか？と謎につつまれています。
ヤンデレとツンデレ…！？
とてもざっくりと説明すると、「惣流」はヤンデレ、「式波」はツンデレ、と言えるかもしれません。
「惣流」のシンジへの感情は嫉妬、愛情、独占欲、など様々な病み要素が強く表れています。
「式波」は素直になれない、ついついカッコつけてしまう女の子、という印象がありますね。
あなたはどちらのアスカがお好きでしょうか…？アニメと新劇場版を観て、比べてみてくださいね♪
新劇場版の最後となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開は延期してしまいましたが、また彼女たちの活躍が見られることが楽しみです！
