アニメ「BNA ビー・エヌ・エー」第4話『Dolphin Daydream』

アニメ「BNA ビー・エヌ・エー」第4話『Dolphin Daydream』【感想コラム】

「BNA ビー・エヌ・エー」第4話『Dolphin Daydream』 あらすじ  

みちるは獣人でありながら人間のふりをしてSNSをしているシロイルカ獣人・ニナと出会う。ニナはアニマシティを仕切るギャングのボスの娘だが、人間の世界に憧れており、みちるの話を聞きたがる。みちるの人間界を懐かしむ気持ちが高まった瞬間、みちるは獣の耳もしっぽもない、人間の姿に変身。こっそり二人で人間界に遊びに行くことに。

人間と獣人両方の経験をしたことで人間たちのうわべだけの獣人への同情に気付いたみちるは、自分がもうただの人間ではないことを感じ、もっと獣人たちのことをよく知るために、アニマシティで暮らしていく決意を固める。

ニナとの出会い

アニメ「BNA ビー・エヌ・エー」第4話『Dolphin Daydream』
画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

前回の事件で腕が伸ばせたことで、自分に体を変化させる能力があるのではと練習するも上手くはいかないみちる。 そんなみちるに市長からアニマシティへの住民登録が完了したと連絡が入る。 あらためてアニマシティの住人になったみちるだが人間界と獣人界との隔たりが強すぎることに不満を覚える。 ネットなどの情報さえも制限されるアニマシティ。

その歴史上では、人間から獣人は生まれることはあり得ないとされており、ミチルは例外中の例外の存在なのだった。 ネット環境を突破できる違法なSIMカードを手に入れたみちるは、久しぶりに自分のスマホを眺めるとある生配信に目が入る。

それは、インフルエンサーでイルカ獣人であるニナだった。

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

アニマシティからの脱出

ニナは実はギャングのフリップの娘であり、いきなり話しかけたみちるは瞬く間に拘束されてしまう。 ニナはみちるが人間界のSNSを知っていることに感動し、意気投合。ネット上では人間のふりをして配信を行うなど、ニナはアニマシティの外である人間界に強いあこがれを持つ少女だった。 みちるは、ニナが集めた人間界のものを見て、親友であるなずなとの思い出が蘇える。

「元の世界に戻りたい」と強く願う。

すると次の瞬間、みちるの姿は人間に戻っていた。

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

人間の姿に戻ったことでニナは「内地に行こう!」と提案する。「一生このアニマシティしか知らないなんてイヤ」だと語るニナは、SNSの友人のパーティに出席するために父親には内緒で内地へと赴くのだった。

意識の違い

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

久しぶりにアニマシティの外へと戻ってきたみちるは、過去の出来事から人間たちに不信感を持っており、人間は獣人狩りをするという恐怖感があるがニナは逆に楽観的。 父の教えもむなしく、人間たちを怖い存在だとは信じていない様子。 パーティ会場についてはニナはテンションが上がり思わずを獣化してしまうが…意外にも人間たちからは獣人が受け入られる。 パーティの主催者であるリサは「獣人たちは差別を受けてきた、それは私たちには計り知れない!」

実際にはアニマシティで生きてきたニナにとっては、差別というものを受けてはこなかったわけで、両者の間には微妙な意識の違いが生まれる。 一方で、ロゼ市長と士郎はみちるとニナが内地にいることを知り、すぐに連れ戻そうとする。

娘が内地になったことで人間嫌いのフリップが大激怒し、人類相手に戦争を始めようとしているからだ。

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

獣人と人間

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

みちるはパーティー会場の人間たちとの歪な意識の違いに戸惑いアニマシティに帰ろうと提案する。 しかし、ニナはすっかりと自分が人気者だと勘違いし、ここに残ると言いはじめる。 士郎から連絡が入り、すぐにニナを連れ帰るように言われたみちるは、

パーティ会場の人間たちが初めてみた獣人に興味を示しているだけで実際には獣人を受け入れるのは無理だと本音を言っているのを聞いてしまう

そして、事件が起こる。 人間たちに善意とはいえ無理に水槽に閉じ込められたニナが苦しんでいる姿を目撃する。 獣人たちへの理解もなく身勝手に持ち上げられたニナはひどく落ち込んでしまう。それでも人間たちのことが好きだというニナにみちるは安堵する。 アニマシティを出たいと言っていたみちるは「私、獣人のみんなのこともっと知りたい。知らなきゃいけないと思う」と意識を改めるのだった。

人間の獣人に対する根底的な差別意識

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画像引用元:(C) 2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会

今回はアニマシティではなく人間側の悪い側面が垣間見えた回でした。 獣人と人間という間で揺れるみちるにとって、人間たちが獣人たちを差別をしていると思っていない無意識下で差別している現状を知り、あらためて相互理解について考え始めます。

しかし、“差別しているとは思っていない”という無意識下ゆえに悪気なく差別を押し付けているという問題に、みちる自身も「獣人たちへの理解が足りていない」と考えたわけです。 そして、ニナのように人間たちへの危機感ない獣人たちもいることが分かりました。

アニマシティに隔離され人間の情報を遮断し徹底的に人間は悪いやつらだと教え込んでいるアニマシティの大人たちですが、それもまた人間と獣人たちとの関係を悪化させている要因なのかもしれません。

みちるは獣人と人間との懸け橋になることができるのでしょうか。

 

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