結衣は涙を隠して、八幡の背中を押すように見送った。
そして、平塚先生は「君を信じている」と昔を懐かしむ。
プロム自粛という実質的な中止。雪乃が望まない手助け、八幡は自分の意思を問われる。
TVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』第5話あらすじ
プロム自粛が生徒や保護者に広まり、否定意見が勢いづくのも時間の問題だった。
手助けすることは、雪乃の「自分でやりたい」という意向に背いてくことになる…
それでも、八幡は面と向かって雪乃と話し合う…この状況を打開するために。
大人になる為の通過儀礼
「雪ノ下も何かを変えようと足掻いてる。自分に課した試練の様なものなのかもしれんな」
平塚先生はそんな彼女を応援したいと言いながらも「どう関わるつもりだ?」と尋ねる。
「少なくとも関わらないって選択肢はないと思います」
迷いなく答える八幡。反対されるのかと思いきや「君を信じている」と背中を押す平塚先生
プロムを手伝うだけが雪乃の助ける訳じゃない。大事なのは関わり方…アドバイスを送る。
「今まで自分達が積み上げてきたものを、もうちょっと信じてあげてもいいと私は思うよ」
八幡のするべきことが決まり…「プロムはあくまで自粛なんですよね?」と念押しする。
めんどくさい人達の責任
八幡を生徒会室に入れようとしないいろは。何も言わず八幡の腕を引っ張り別の教室へ。
「今、先輩が来ると話こじれそうだなーと。雪乃先輩にめっちゃ拒否られますよ」
まったく信用してない様子…。拒否られてもするんですか?としつこく尋ねるいろは。
”責任がある”
「話がこじれてるのも依存がどうこうとか、そういうのも俺が招いた責任だ」
いろはは八幡の答えに「めんどくさい人達だな」と呆れていた。でも…
「私としては奉仕部が協力してくれるのが一番面倒がないんです!」
そう言って、いろはと八幡は雪乃と話し合うため生徒会室へ。
奉仕部のやり方は変わらない
プロムを実現するため、相手の要望を取り入れた案を練っていた雪乃といろは。だが八幡は
「企画を潰すために難癖つけているのだ、実現するために要望を出しているわけではない」
そこに付け入る隙があると考えていた。「プロム、俺が手伝ってもいいか」と切り出し…
自分は別の案を提示して、雪乃の指示に従うだけ「助けたいと思ってる」と伝える。
雪乃は「ありがとう。でももういいの」と笑顔で拒否されてしまう。すると八幡も笑う…
「お前も手伝ったりしない。だが、対立しないとは言ってない…」
八幡がしかけた勝負。「勝った方が何でも言う事を聞かせる」という条件付きで雪乃は勝負を受ける。
そのやり取りをいろはは、くちびるを噛みしめて悔しさを堪えていた…
”こんなのほとんど告白だ…本当にちゃんと責任とってほしい…”
”責任だなんて言い訳みたいに軽々しく言わないでほしい。本当にめんどくさい”
疎外感が拭えないまま、責任”がいろはの心に刺さる
八幡に”責任がある”って言われたら、いろはも何も言えない…ずるいですよね。
雪乃や結衣みたいに積み重ねてきたものは、少なくてもその分だけアプローチした…
あざとくしても八幡は、本当の意味で揺れないから…なるべく本心を口にしてきた。
いろはが「責任とって下さいね」って言った、あの時もあざとくみせた本心…。
だから、余計に八幡の”責任“という言葉の意味が痛いほど分かってしまう。いろはもつらい。
そして、平塚先生も「選んで挑んで諦めて選び直し」その繰り返しで大人になるのだと。
八幡と雪乃の”関わり方”繰り返し積み重ねてきたものがある。ナイスアドバイスでした。
もしかすると、彼女も奉仕部へ八幡を引き入れた”責任”を取りたかったのかもしれません。
八幡も少し変わりましたね。”本心を言える”ようになった…でも彼の良さは変わらない。
卑屈でいて計算高く、問題を解決するためなら自己犠牲いとわず、嫌われてもいい。
本心を言っても拒否されることすら、想定済みと言わんばかりのニヤリと笑う八幡カッコよかったです!
雪乃と八幡の真っ向勝負。奉仕部で初めて出会ったあの頃の様にぶつかり合う。
彼女は「プロムは成功する」断言した…その真意は?
一言だけ…
平塚先生の「もらってくれる?」が可愛くて…八幡もまんざらじゃない。めっちゃ爆笑した。
文章:あそしえいつYH