『勇者特急マイトガイン』は、4作目にしてシリーズ有数の人気作!
谷田部勝義監督から、ダ・ガーンで演出チーフだった高松信司氏に監督が交代。以降、6作目の『黄金勇者ゴルドラン』までの3作を担当されることになります。高松氏はこのマイトガインが初監督作品でした。
ストーリーは正統派ヒーローの活躍を描いたものになりますが、基本1話完結の物語の中にビターエンドを迎える話も存在し、後発のゲームなどでその救済が行われることもあります。
現在でも人気が高く、2019年にバンダイの食玩ブランド・スーパーミニプラが商品化希望アンケートを行った際、全年齢で10位以内にランクインするという圧倒的な人気を見せたとのことです。また、2017年発売の『スーパーロボット大戦V』、2018年発売の『スーパーロボット大戦X』、2019年発売の『スーパーロボット大戦T』のVXT3部作全てに参戦。原作で悲劇的な最期を遂げた、ブラックマイトガインを助けて仲間に加えられる要素もありました。(VとTでは隠しキャラです)
今回の主人公は、完全無欠の嵐のヒーロー!
物語世界は化石燃料の枯渇の影響を受け、電気を利用する超高速鉄道がくまなく張り巡らされており主要な輸送・交通網となっています。そんな鉄道社会において、世界経済の中心を担う旋風寺コンツェルンの若き総帥・旋風寺舞人は世の中にはびこる悪と戦うため、無国籍救助隊“勇者特急隊”を結成し、その隊長として最前線に立ち続けます。
その相棒が、勇者特急隊のリーダー・ガイン。舞人の乗るマイトウイングとガインに支援メカのロコモライザーが合体することでマイトガインが完成。舞人がメインパイロット、ガインはサポートAIとなって共に戦いに赴きます。
癖の強い敵キャラ達もマイトガインのポイント
メイン舞台であるヌーベルトキオシティには複数の悪の組織が存在し、悪事の阻止に現れる勇者特急隊を打倒すべく様々なロボットを繰り出してきます。この各組織の首領達がまた個性の塊みたいな連中。
ドイツ人のマッドサイエンティストで、世界最強のロボットを造り出すことを目的とするウォルフガング博士。技術者としての腕は非常に高く、ジョーの搭乗する飛龍と轟龍はマイトガインやグレートマイトガインと互角以上に戦える性能を発揮します。
ショーグン・ミフネは歌舞伎役者風の化粧と、戦国武将的な衣装を身に付けるアメリカ人。古き良き日本文化を取り戻すという目的のために、忍者達によって構成される影の軍団の頭領として数々のテロ行為に及びます。
アジアンマフィアのボスであるホイ・コウ・ロウは、武器の違法取引や密輸などによって多大な資本力を持つ死の商人。ガインの超AIを完全に複製し、ブラックマイトガインを造り出したのもこの人です。
女性だけの国際的窃盗団ピンクキャットのボス、カトリーヌ・ビトンは自分のワガママを通すために様々な犯罪を犯しますが、行動原理が常人と違うので舞人やガインから「訳の分からない女」と言われたりします。
そして舞人の最大のライバルとなるのが雷張ジョー、かつては正規軍のパイロットでしたが上官の命令に逆らって脱走した経歴の持ち主。ウォルフガング博士の製作した飛龍や轟龍の性能を引き出し、勇者特急隊を何度も危機に追い込む猛者です。
スーパーロボット大戦では4つの組織が統一された状態で出てくることが多いのですが、これは仕方ない気もしますね…
あの人やこの人も出演!
主人公の舞人を演じるのは檜山修之さん、幽☆遊☆白書の飛影役で人気が出ている最中の初主演作品になります。桧山さんは、この後勇者シリーズ最後の『勇者王ガオガイガー』でも主人公の獅子王 凱を演じられることになります。
ジョーを演じるのは緑川 光さん、こちらもSLAM DUNKの流川 楓役で人気があった最中の出演です。ジョーと流川、そしてガンダムWのヒイロが緑川さんのクールキャラ役のイメージになっていったと言われています。
そして勇者特急隊のレスキュー要員であるダイバーズのリーダー・ファイアダイバーと、彼らの合体したガードダイバーを演じるのが置鮎龍太郎さん。置鮎さんは、ここから3年連続で勇者ロボの声優を担当することになります。
伏せてる部分も多いのですが、マイトガインの特徴をピックアップするだけで結構な量になりました…魅力的なヒーローに加え、インパクトのある悪役達もこの作品の魅力のひとつでしょう。
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