『ワカコ酒』は主人公の『村崎ワカコ』26歳の女性が庶民的な居酒屋で一人酒を楽しみ、酒と肴について心の中で感想をつぶやくアニメです。出てくる酒の肴はご飯にも合うので、お酒の飲めない人も楽しめますし、なんとなく役に立っちゃったりします。
村崎ワカコの『酒の飲み方』と『こだわり』
村崎ワカコは丸顔で楕円形の大きな目と丸い瞳が特徴で酒を飲むと「ぷしゅー」と息をもらす、酒と肴をまったり楽しみたい酒飲みなので、居酒屋でいきなり初手でご飯と言う声を聞くと興がさめるというこだわりのある酒飲みです。
焼き鳥は串から肉を外さず串に刺さったまま食べるべきだと思っています。「炭水化物」否定派ですが、炭水化物でもポテトサラダを頼むのは良いというやや矛盾したところがあります。しかも、ポテトサラダを食べて使っているジャガイモが『インカの目覚め』と言う高級ジャガイモと判るぐらい舌が肥えています。
飲む酒は日本酒の冷やと燗、ビール、銘柄も判らない焼酎のウーロンハイと麦焼酎の水割りと、あまり甘くない物をのんでいます。飲む店も庶民的な居酒屋がほとんどで、カウンター席専門です。
村崎ワカコ自身もチープ、B級、庶民的をほめ言葉として使っています。
チェーン店では無いのにウーロンハイが200円、インカの目覚めを使ったポテトサラダ300円の値段のとても安い、かなりの酒飲みばかりが来る店にも出現します。
服装に気は使っていますが、かなりの酒飲みなのが良くわかります。酒の肴が1000円を越えると気軽にたのめないと、安くおいしく酒と肴を楽しみたいと言う酒飲み特有の考え方をします。
アニメ『ワカコ酒』を見た後の楽しみ方
見ているとお腹がすいてくるアニメで、出てくる酒の肴はどれもご飯のおかずになる物ばかりです。アニメに出てきた食べ物を実際に食べると言うアニオタ向けの楽しみが簡単に出来る作品です。
アニメに出てきた酒の肴を再現する事も出来ますし、料理が苦手な人はスーパーやコンビニなどで総菜を買って再現することも出来ますよ。
料理するのがとても難しそうな、かに味噌とあん肝は、両方とも缶詰で手軽に手に入れることが出来ますよ。
村崎ワカコのモノローグを純粋に楽しむ作品
このアニメは主人公の村崎ワカコが飲み屋のカウンターで酒と肴を食べながら、酒と肴のおいしさを『自身の胸の内でモノローグする』のが特徴で、他人との会話はほとんどないアニメです。
カウンターでモノローグはまるでハードボイルド作品みたいなスタイルですが、この作品は平和に穏やかに一人酒を飲み肴を楽しむという、いたってほのぼのとした作品です。
つまり、このアニメは、飲食シーンと村崎ワカコのモノローグを単純に楽しむ作品なんですね。
原作漫画は連載中(2020年9月現在)で単行本も出版されています。WEBの『コミックぜにょん』で複数話読めますよ。