食事から分かるキャラクター事情
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」では劇中に食事シーンが度々登場します。
主人公の碇シンジがみんなにお弁当を振る舞ったり、アスカやレイが料理に挑戦する場面もあり、「食で人と繋がっていく」という描写が印象的でした。
そして、テレビアニメ版のエヴァにも食事シーンがいくつか存在します。
食事をする…なんてことのない当たり前の行動ですが、意識して見るとキャラクターの性格なども垣間見えてきて楽しめると思います。
今回はTV版エヴァから筆者が印象に残っている食事シーンをご紹介していきます!
ミサトが作ったカレー

第伍話「レイ、心のむこうに」に登場。
ミサトの友人でありNERVの技術開発者であるリツコがミサト宅に訪れた際に振る舞われました。
リツコとシンジがカレーを一口食べた瞬間、「!?」と渋い表情になる二人…
「これ作ったの、ミサトでしょ?」と味で彼女が作ったことを見破るリツコ。過去にもミサトの手料理を食べて苦い経験をしたのでしょうか…
一方ミサトは、カップ麺にカレーを入れて美味しそうに食べています。ミサト曰く「最初からカレー味のカップ麺じゃこの味は出ない」だそうです。
ちなみにミサトが飼っているペンギンのペンペンのその日の夕飯もミサト作のカレー。彼も恐る恐る一口食べ、その場で倒れます。
レトルトカレーを原料にしているそうですが、どうやったらそこまでの凶悪な兵器が出来るのか…エヴァの謎がまた増えましたね。
「今度呼んでいただけるときは、シンジ君が当番のときにしていただけるかしら」とリツコが言っていましたが、筆者も是非その日はお呼ばれされたいです。
屋台のラーメン

第拾弐話「奇跡の価値は」に登場。
使徒を殲滅するため、危険な任務を任されるレイ、アスカ、シンジ。「無事に終わったらステーキを奢ってあげる!」と言うミサトにシンジとアスカはあからさまに喜ぶ振りをしますが、ミサトが去ったあと「御馳走と言えばステーキで決まり、か」「今どきの子供がステーキで喜ぶと思ってるのかしら」とこぼす二人。
どこにしようかグルメ雑誌を眺めるアスカでしたが、レイは行かないと言います。「肉、嫌いだもの」とレイの肉嫌いが発覚します。
それから使徒との戦いを無事終え、4人が向かったのは屋台のラーメン屋でした。
「ミサトの財布の中身くらいわかってるわ!優等生(レイ)もラーメンなら付き合うって言うし」と言うアスカ。ミサトの経済状況、レイの好き嫌いを考慮した結果でした。
アスカが頼んだのは「フカヒレチャーシュー大盛り」、レイは「にんにくラーメン、チャーシュー抜き」でした。ちなみにレイのこの台詞
は担当声優の林原めぐみさんのアドリブだそうです!レイの苦手な肉をちゃんと抜くところがこだわりポイントですね。
筆者は黙々とラーメンを食べるレイがなんだか新鮮な感じがして好きなシーンです♪
そういえば、ミサトとシンジは何ラーメンを頼んだのか…またもや謎が増えました。
かつおだしのお味噌汁

第拾六話「死に至る病、そして」に登場。
朝食を食べるミサトが味噌汁を口にし、「シンちゃん、おだし変わった?」「ええ、かつおだし。リツコさんのお土産」と会話するミサトとシンジ。
この会話から、普段からシンジがお味噌汁を作っているということ、ちゃんと「だし」にこだわっていること、リツコのお土産チョイスのちょっと生活感溢れる感じ…などがわかってきますね。
中学生でありエヴァのパイロットもしているというのにここまで出来る14歳…一家に一人欲しい!
そしてミサトもそこまで味音痴ではなく、だしが変わったことにちゃんと気付けるのもちょっと安心できる点ですね。
新劇場版でもシンジが作った味噌汁でレイの心が動くシーンもあり、シンジとお味噌汁は切っても切り離せない関係ですね…!
まさかの商品化!?
「葛城ミサトのカレーラーメン」「にんにくラーメンチャーシュー抜き」「シンジ君のお味噌汁」は実際に発売もされていましたね。
筆者は「シンジ君のお味噌汁」を過去に購入し飲んでみましたが、とてもやさしい味だった記憶があります♪
このお味噌汁を毎日飲めるミサトとアスカが羨ましい…と思ってしまいました。(笑)
「新劇場版:Q」では食事の描写があまりなく、ペースト状の謎の食べ物が出てきていました。未来的…?とも思いましたが、個人的には美味しそうなご飯をみんなで食べる姿を見ていたい、と思いました。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では劇中にどのような食事が出てくるのか?公開されたらそこも気にしながら楽しみたいですね!