「ジョナサン・グレーン」ただの敵じゃ…ない!
1998年にWOWOWにて放送されていたアニメ「ブレンパワード」はガンダムシリーズで有名な富野由悠季さんが監督を務め、今でも根強い人気を誇るアニメです。
人気の理由のひとつとして、クセのある独特なキャラクターたちの存在が強いと思います。
その中でも特に注目を浴びるキャラクター「ジョナサン・グレーン」…彼の数々の印象的な台詞は強く頭に残り、何度でも観返したくなる…そんな不思議な魅力を持つ彼について語っていきたいと思います!
ライバル的存在
20代の男性で、金髪と青い瞳、体格の良い体つきで見た目は普通のハンサムなお兄さん、といった感じです。
作中の敵勢力「オルファン」に所属しており、「グランチャー」と呼ばれるアンチボディ(作中に登場するメカ)に乗っています。
口調はとても独特で「死ねよやぁ!」「なんだ、この『げっそり』する感覚は!?」などの言い回しがちらほら登場します。
戦闘中に主人公の「伊佐未 勇」と口論するシーンは特に有名で、勇の姉との肉体関係を匂わす台詞を言ったかと思えば、それ以上に意外な人物との関係を暴露し、勇に多大なショックを与えることに成功しています。
それ以外にも勇が所属する「ノヴィス・ノア」に単身で潜入し、自身の体に爆弾を着けた状態で老人や子供を人質に取るなど、手段を選ばない性格が垣間見えます。

『ママン』について
ノヴィス・ノアの女性艦長「アノーア・マコーミック」はジョナサンの実の母親です。父親は存在せず、試験管ベビーとしてジョナサンは生まれました。
彼女は仕事が忙しくあまりジョナサンに構ってやれなかったため、ジョナサンは寂しい子供時代を過ごしており、そのことからジョナサンは家を出て自分の姓も変えました。
ジョナサンがノヴィス・ノアに潜入した際、二人は再会します。ですがジョナサンは自分の鬱憤をこれでもかというぐらいに「ママン」にぶつけます。
しかし人質にとった少年「クマゾー」はジョナサンに対し、「お兄ちゃん、お母ちゃんのおっぱい、欲しいんだも?ママのおっぱいが欲しいんで、ここに会いに来たんだも?」とジョナサンにとって痛恨の一撃となる台詞をぶつけます。
後にクマゾーを連れて逃げ出すジョナサンでしたが、アノーアが銃を持ち立ちはだかります。そこでジョナサンは再度彼女を責め立てます。
ママンからのクリスマスプレゼントをずっと待っていた、と言うジョナサンと、「そんなに忘れてる…」と立ち尽くしてしまうアノーア。
母親からの愛を待っていたジョナサン、子供への愛をただ想うだけで伝えなかったアノーア。悲しいすれ違いですが、つい視聴者も共感してしまうシーンでもありますね。
何故ここまで愛されるのか?

上記のことを踏まえ、箇条書きすると
・独特な口調がクセになる、つい真似したくなってしまう
・レスバトルの強さに憧れてしまう
・ママンへの愛憎に共感し、応援したくなる
・ふとしたときの弱さを見て更に応援したくなる
…といったところでしょうか。
ジョナサンの声優を担当する「青羽剛」さんの迫力と狂気を感じる演技が絶妙にマッチしていた点も愛される理由だと思います!
いかがでしたでしょうか?
ブレンパワードを視聴済みの方もそうでない方も、この記事で少しでもジョナサンの魅力に触れて、彼を見守っていきたい!と思ってくれたなら幸いです。
ブレンパワードにはその他にも濃いキャラクターがたくさん登場するので、濃厚な人間ドラマを楽しみたい方におすすめですよ♪