『タッチ』はメインキャラが話の途中で亡くなるという当時革命的なアニメだった

『タッチ』は1985年3月24日から1987年3月22日までフジテレビ系列の日曜19時から放送された、『ナイン』『みゆき』の流れを汲んだ、原作者あだち充のアニメです。

双子の兄弟上杉達也と和也と、隣に住む同い年の幼なじみの女の子浅倉南との恋愛と野球を絡めたストーリーです。当時野球といえばスポコン漫画、アニメが主流の中ラブコメでもある爽やかなアニメです。

当時小学生だった筆者にとって大人びた『ナイン』『みゆき』は全く見ませんでしたが、『タッチ』ははまりました。原作コミックを全26巻そろえました。

今でも、GYAO!とTELASAで有料で見られます。GYAO!では第1話は無料です。3つのアニメ映画と2つの2時間テレビアニメ、2つの実写版テレビドラマもありましたが、ここではそのことは省略しています。

メインキャラの上杉兄弟の弟、和也が夢半ばで事故死する

今ではメインキャラが話の途中で亡くなることは、スポーツアニメのポピュラーなストーリーとなっています(MAJOR、シュート!、あだち充原作のクロスゲームとH2など)。

しかし、『タッチ』はその当時つい当日朝まで元気で、しかも地区大会決勝の日に登板するエースの和也が事故でいきなり亡くなるというストーリーは革命的でした。

達也がその遺志を継ぎ、ヒロイン浅倉南を甲子園に連れて行くという、まさにバトンタッチという意味でその話が続くということで、ファンの心をひきつけました。

和也が亡くなる事実が分かるまでを丁寧に描いている

和也が地区予選決勝の朝、自宅のドアから出ていく姿が映って(第25話)和也が亡くなったと南が分かるまで(第26話)丁寧に描いています。一見無駄な描写のようで見ているほうは和也どうしたの?とドキドキしたものです。南は和也がまさか亡くなったとは思わなかったでしょう。その南の気持ちがわかるよう描いたのではないかと筆者は考えます。

和也が亡くなったときは戸惑っているようだった達也と南は、第27話で号泣します。達也は自宅の子供部屋で大音量のクラシックを流して、南は河原の鉄橋で電車が通過するとき、泣き声が聞こえないように。

この第27話は、視聴率は31.1%と高視聴率でした。

画像引用元:© あだち充/小学館・東宝・ADK

和也が亡くなったことにより成長する達也

達也は、和也の遺志を継ぐかのように野球部に入り、もともと持っている野球センスを少しずつ開花させます。2年の夏は地区予選途中で負けましたが、3年になったとき柏葉監督がいきなり明青野球部に入り、鉄拳特訓が始まります。

柏葉監督は、昔の恨みを晴らすためにしごいて野球部をつぶすつもりでしたが、結果的に明青野球部を大きく成長させます。

最後の夏は対戦相手だけでなく、柏葉監督との戦いでもありました。柏葉監督もまた、必死になって戦っている達也達を見て変わっていきます。

ラストは原作と少々違いますが、アニメでは甲子園で投げるシーンがほんの少し出るだけです。甲子園に行くことが目的であってそれ以上はいらないのでしょう。

 

このように、『タッチ』はメインキャラが話の途中で亡くなるというアニメですが、原作者は決して死を軽視しているわけではなく、丁寧に描いてキャラクターを大切にしています。

死が当たり前のアニメが増えていますが、当時はその「死」という表現が、とてつもなく大変なことだったのです。

その「死」というナイーブなテーマと、「青春」、そして「愛」という、文学的要素をすべて上手に取り込んだ作品こそが、アニメ「タッチ」ではないでしょうか。

タッチ(シーズン1)|prime video

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© あだち充/小学館・東宝・ADK
ホームページ:タッチ

この記事のライティング担当:こばまき

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