平塚先生は八幡だけに最後の授業を始める。
こじらせすぎ、目が腐っている、八幡の印象は最悪なものだが…全部ひっくるめて「スキ」と伝える
想いは一言だけでは伝えられない…でも触れた熱だけが確かに伝えている。
このページの目次
TVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』11話あらすじ
「君なりの答えを紡げばいい」平塚の言葉を胸に、結衣の前で八幡自身の願いを口にした。
そして、ダミープロムが原因となり、再び雪乃の母と陽乃と呼び出された雪乃と平塚、八幡。
問題だらけの提案に「する意味がない」と突き返す…八幡は勝算が無くとも確信していた。
夕暮れの公園 願いを返す願い

「もし本当にいいなら…本当に本終わりなら私のお願いちゃんと言うから。本当に大事なお願い」
ベンチに並んで座り、奉仕部が終わると話題をふった結衣は八幡に真剣な眼差しを向ける。
奉仕部は終わる…それは彼も納得していた。しかし、結衣の「じゃあさ…」という言葉を遮り…
「あいつが何かを諦めた代償行為として、妥協の上でごまかしながら選んだんだとしたら…俺はそれを認められない」
”俺が歪ませていたならその責任を”
ここだけは納得できないと言い切った。その願いを聞いて、結衣も自分の願いを打ち明ける。
「全部ほしい。ヒッキーとゆきのんがいるところに私もいたいって思う」
結衣は八幡と別れた後で”私は、私達は初めて本当の恋をした”もう枯れたはずの涙を流す。
メリットのない交渉 勝算より確信があった

ダミープロムを動かした事で雪乃の母親から呼び出され、八幡以外プロムをやる意味がないと否定する
「俺も納得はしてないんです。だって、俺の立てた企画の方がどう考えても上でしょう」
あくまで有志の活動と主張。だが、うるさい保護者を黙らせた手前があると陽乃はこう返した。
「うちの問題に口を挟む意味分かってる?」
「分かってますよ。その辺の責任もまあ取れるなら取るつもりです。」
時間的にも不可能だと指摘されても、雪乃なら実現可能だと言う。八幡の筋書き通りに話しが進む…
(俺の交渉相手は最初からただ一人…雪ノ下雪乃だ。正直…成功させる自信はない)
その無理難題を雪乃も「乗ってあげるわ。私負けず嫌いだから」と引き受け、陽乃達も納得した。
たった1つの本物ために、俺の青春を終わらせる

「何でもない放課後に、お前がいてほしいってそう言われてな」
雪乃に結衣の願いでもあると説明し、こうでもしないと関係をうまく保てる自信がないと言う八幡。
怒って帰ろうとする雪乃の手を握り”手放したら…二度と掴めねえんだよ”と引き留めて…
”俺は関わり続けたいと思ってる。義務じゃなくて意志の問題だ”
”だから…お前の人生歪める権利を俺にくれ” ”もろもろ全部やるからお前の人生に関わらせてくれ”
面倒だったら忘れてくれ、返事も別にしなくていい…八幡なりの言葉を紡いでいく。
”私は…ちゃんと言うわ。あなたの人生を…私にください”
八幡に寄りかかりながら、雪乃も告白で返すのだった。
「スキ」って伝えるだけ。でも言葉にはしない…不器用すぎる雪乃達らしさが全部ひっくるめてスキだ。

3人の関係に”本物の答え”が出てよかったと言うべきか、この時が来てしまったと言うべきか…。
「お前はそれを待たなくていい」言われた時、結衣は涙を堪えて「ぜんぶ欲しい」という言葉で八幡の背中を押して雪乃が関わる理由をあげるとか切ない……。
雪乃を選ぶだろうなと予想してたけど、やっぱり報われて欲しかったなーと思ってしまいました。
俺ガイルの夕暮れはいつも感情を揺さぶれます。
雪乃と八幡は「好きだ!付き合ってくれ!」とかありきたりな告白ではなく、遠回りしまくりで拗らせすぎてお互いに告白というよりプロポーズみたいでした。
とくに八幡が自分を気持ちを伝え、平塚先生の言葉を織り交ぜて雪乃を受け入れるが良かった。
告白中、なかなか雪乃が目を合わせないところも可愛かったです。
この2人には、あーもうめんどくさい人達だなって言葉が一番のしっくりきます。
最後に一言だけ…
材木座達にはあたりが強いいろはで爆笑してたのに、ガハママの何も言わず抱きしめる優しさで泣いた。
文章:あそしえいつYH