前回のブラクロ
ヤミ団長・マグナ到着。
ダズーとボゥの百合(?)
ボゥに出会ったばかりのダズーは、ボゥの部屋で、薬を調合する彼女を見て凄いと思っていました。
魔力が少なくろくに魔法が使えずとも、努力し続けるボゥ。
ボゥにとっても、同じ境遇に立ち、自分を心から認めてくれるダズーの存在は大きく……。
互いを支えにしあい、肩を寄せ合うダズーとボゥ。
ダズー(ずっとひとりぼっちだと思ってた。だけど、ひとりじゃなかった)
まるで百合カップル!!
夕方から濃厚な大人百合を流すとは!
団長たち登場
現在。
ヤミ団長とマグナが現れ、
ヤミ「デビルビリーバーさんよ。ちょっと話をしねーか」
とヤミ団長は言うも、人々は魔法騎士団の団長を警戒し、恐れていました。
「みんなでスペード王国へ!」
と、再び動き出す民衆。
ヤミ「おいおい。俺たちは捕まえに来たわけじゃ」
そこでアスタは隙を突き、セクレ、手錠をかけられたノエルを奪還。
ダズー「まだ五つ葉のグリモワールがある」
と、アスタのグリモワールだけは死守したいダズー。
と、そこへノゼル団長とフエゴレオン団長もやってきました。
魔獣
フエゴレオン「みな! 我々の話をきいてほしい!」
人望たっぷりのフエゴレオンでも、魔法騎士団そのものに不信感をいだく者たちにとっては信用における存在とは言えず。
ダズー「魔法騎士の話など!」
ダズーは反発し、触媒魔法で集まってくれた数百人(?)の人々から魔力を集めました。
しかし、そこに怪獣のような巨大なモンスターが現れて……。
マグナ「おいおい……」
フエゴレオン「おそらく奴の触媒魔法は、周囲にも影響を与えるのだろう」
ノゼル「すぐ近くには強魔地帯。そこに住む魔獣を呼び寄せてしまったわけか」
マグナは魔獣に攻撃を仕掛け、アスタはダズーへと突っ込みました。
グリモワールを奪われると思ったダズーでしたが、アスタとノエルは飛んできた岩の破片からダズーを守ります。
ダズー「グリモワールを取り戻しにきたのではなく、私たちを助けたの?」
差別を経験しているヴァンジャンス
巨大な魔獣は、3人の団長の連携によってあっさりと退治されます。
「なんて強さだ」「これが魔法騎士団か」
集まった人々は団長の強さに恐れ、
ダズー「これほどの大勢の魔力を集めても……」
ダズーも勝てないことを理解します。
ヤミ「お前らなにか勘違いしてねーか」
ヤミ団長は、民衆を捕まえに来たわけではないのだと説明します。
そこへ、空間魔法によりヴァンジャンス団長とダムナティオ議長も到着。
ヴァンジャンス「君たちを罪にとうつもりはない」
集まった密集は、実際はまだ何もしていないので、罪に問わないとのこと。
ヴァンジャンス「我々魔法騎士団も、君たちの境遇は理解しているつもりだ」
解決のための時間をくれというヴァンジャンスですが、王族と貴族ばかりの魔法騎士団には理解できない、と反発する民衆。
そこで、ヤミ団長。
ヤミ「俺の団なんて元囚人に故郷を追われたやつ、はぐれものに家族に見放された野郎。ずっと1人ぼっちだったもんもいりゃ、下民だっている。かくいう俺は異邦人だ」
フエゴレオンたちも、必ず問題を解決すると約束します。
そして、ヴァンジャンスは仮面の下の痣を見せて、「私も君たちと同じだ。この顔のせいで差別を受けてきた」と、隠していた境遇を民衆に告白。
そんなヴァンジャンスを受け入れてくれた魔法帝ユリウス。そして、今度はヴァンジャンスがみんなを受け入れていく、と。
団長たちの話を受け、民衆はもう一度だけ魔法騎士団を信じてみることにしました。
国外追放
けれど。
フエゴ「お前たちは別だ」
ダズーとボゥを中心としたデビルビリーバーの首謀者組は、テロ・誘拐・殺人と、罪をいくつも犯しています。
ダムナティオ「貴様たちは断罪されなければならない」
ダズー「捕まって処刑されるくらいなら!」
ダズーは薬品を投げようとしますが、ヤミ団長にとめられます。
ダムナティオはその場で断罪すると言い、「国外追放する」と宣言しました。
つまり、結果的にはダズーたちの求めていた海外への脱出を許可するということ。
ダムナティオにしては甘い判決です。
結末
それを受け、ダズーはアスタにグリモワールを返し、アスタも「俺、いつか魔法帝になります」と宣言。
みんなが笑い合える国をつくる、と約束するアスタ。
ダズー「私もあなたのようになれたらよかったわね」
グリモワールも人質もない。
それでも、ダズーとボゥはスペード王国入りを諦めていませんでした。
恋人繋ぎで手を繋ぎ合い、国境を目指す2人と、ほかのデビルビリーバー組。
ダズーは、エルフ転生騒動に巻き込まれたあの日、瀕死の夫たちに役立たずと言われ、彼らの死を心から願いました。
ダズー(ずっと屈辱に耐えたこの心の傷は、決して癒えることはない。なによりあいつらが死んでも、この心に燃える復讐の炎は消えはしない)
結局、ダズーは悪魔の力による復讐をあきらめず、ボゥと共にスペード王国を目指すのでした。
というわけで、アニオリ長編でした。
アスタたちが弱体化したり、団長動いてもなかなか事件が解決しなかったり。
つっこみたいところはあったものの、エルフ転生事件の裏側で被害に合った国民、差別されている魔力の低い人々、という原作ではあまり触れられてない部分に斬り込んだのは面白かったです。
個人的には、ダズーとボゥの百合っぷりも好きですね。
ブラクロっぽくはなかったですが。
しかし、手段を失ったダズーとボゥが強魔地帯を超えるのはほぼ無理でしょうし、仮にこえたところで、スペード王国で悪魔の力に関わるものたちに殺されず、力を分けてもらえる可能性は……。
見逃されたけど、事実上の死刑宣告みたいなものですね。
それでも、ダズーとボゥにとっては、2人で一緒にいられるのだからある意味幸せな終わり方だったのかも??
というわけで、次回からハート王国の修業編みたいです。
12月にはスペード編にはいってほしいなあ。