ごちうさは「年の差など関係ない友情」を、確かな説得力で描く物語。「友達の笑顔を一番に考える、想いあう尊き友情」が満載。
その魅力をおさえつつ、今回もごちうさ3期の感想・考察等をしていきます。
前回のごちうさ感想。
ごちうさ3期『ご注文はうさぎですか? BLOOM』第3話(羽)「世界のすべては私の経験値」出会いが人生を変える【感想コラム】
導入は文化祭準備から
文化祭準備中のココアさんと千夜ちゃん。
「千夜はいろいろ一人で抱え込みすぎ」
とクラスメートに言われる千夜ちゃん。
しかし、ほかのクラスに出し物を先に取られ……。
そこで千夜ちゃんは内装勝負、ココアさんはお嬢様学校から備品を借りることを提案。
そんなこんなでココアさんと千夜ちゃんはシャロリゼの学校に来たのでした。
シャロリゼの学校から備品を持ち帰る途中、チノちゃんにそれを話して。
チノ「にぎやかそうなクラスですね。で、どうしてそれを着たままなんですか」
ココア「みんなに見せたくて」
チノ「もしかして今から戻るんですか」
ココア「文化祭の準備をしなくちゃいけないからね」
チノ「頑張ってください」
というわけで、シャロリゼの学校の制服を着たまま、自分の学校に帰還するココアさんと千夜ちゃん。
2人を見送りつつ、1人になって少しだけ寂しそうなチノちゃん。
ごちうさ3期『ご注文はうさぎですか? BLOOM』第2話(羽)「幼馴染ハート強奪事件」幼馴染を見守る通い妻とシャロさん好きすぎ青山さん【感想コラム】
大切な友達のために
制服は被服部の生徒と仲良くなって借りたもので、ほかにも生徒や校長先生と様々な勝負をして、備品を勝ち取ったという2人。
コミュ力と行動力、誰とでも打ち解けちゃうという点に関しては、ごちうさの中ではベスト3に入る実力者のココアさんと千夜ちゃん。
あと1人はモカ姉ですかね。
ココア「リゼちゃんとシャロちゃん、びっくりしてくれるかな」
クラスメート「お嬢様学校の子だっけ?」
ココア「うん。大切な友達。えへへ♪」
どんな子と聞かれて
ココア「リゼちゃんは銃をもっていて、得意技はCQCだよ」
千夜「シャロちゃんはカフェインで酔うと手がつけられなくなっちゃうの」
という変な説明なせいで、やばい奴らだと誤解してしまうクラスメートたち。
そんな千夜ちゃん、メニューの料理調整前には、ゴムを加えて髪をポニテにして、味をチェック。
こういう仕草にもちゃんとこだわって女子力を出すのがごちうさ。

クラス委員長よりも委員長らしく仕事をする千夜ちゃん。
それを指摘したクラスメートに前で、「でしょ〜? 私の自慢の親友なんだから」と得意げに。
「千夜って、ココアと一緒だとぽんこつになるのか」
と言われちゃったり。
逆に言えば、それだけココアさんの前で素を出して楽しく過ごしているということですね。
一方ココアさんはみんなの妹扱い。
やる時はやるし、みんなの中心にいるけど、普段はお姉ちゃんオーラが薄いのもココアさんの魅力。実際にモカ姉の妹ですしね。
ココアさんは千夜ちゃんのことをよく見ている
2人きりになると。
千夜「さっきのココアちゃん可愛かったわ」
ココア「千夜ちゃんたら、最初の不安吹き飛んでる。これなら甘兎庵社長として、立派に頑張れるよ」

と、いつもの太陽みたいな笑顔。
なんだかんだで友達のことをよく見ているココアさん。みんながココアさんのことを好きなのは、こういうことを言えるココアさんだから、なのかもしれないです。
千夜「ココアちゃんだって、頼もしいわよ。だって、たのしいのはココアちゃんがいてくれるからだもの」
恥ずかしいセリフry。
千夜シャロの想い合う幼馴染の関係も素敵だけど、一緒にいて自然と笑顔になれる・楽しくなれる。そんなココアさんの存在も、千夜ちゃんには大きくて。
このココアさんに言葉に、この返しができる千夜ちゃんも尊い。
2人で手をつなぎ合う。
ツッコミ役がいないので、恥ずかしいオーラむんむん。
大好きな友達が楽しんでくれるために
そして。
ココア「いよいよ明日だね〜〜」
と、ラビットハウスで千夜ちゃんと盛り上がるココアさん。
シャロ「むぅ」
リゼ「楽しそうだな」

ココア「どうしてほっぺを膨らませてるの?」
リゼ「えっ、そんな顔してたか?」
チノ「青山さん、解析お願いします」
青山さん「お2人の学校生活の別の顔に、寂しさと嫉妬をしていますね」
さすが青山さん。
小説家にして可愛い女の子が好きな青山さんには、シャロリゼの自分でも気づいていない感情も見抜かれちゃいます。
そんなリゼちゃんに、「えへへ〜」と嬉しそうにしつつ、文化祭の招待状を渡すココアさん。
千夜「私たちね、シャロちゃんたちにも楽しんでもらいたいから頑張ってるのよ」
素敵な友情。
嬉しいような恥ずかしいような、という感じのシャロさん。
ココア「チノちゃん♪」
チノちゃんにも招待状を渡すココアさんと、女の子たちの微笑ましい友情を笑顔で見守る青山さん。

今日もごちうさ界の百合は青山さんによって守られている!!
チノ「ありがとうございますっ」
ココア「期待しててね」
楽しい文化祭
というわけで、文化祭当日。
で店が並ぶ光景に、「ここがココアさんの高校」とチノちゃん。
マヤ、メグ、シャロ、リゼも一緒。
リゼ「盛り上がってるな」
チノちゃんはマヤメグに引っ張られ、シャロさんはリゼちゃんとデート。
と思わせ5人で行動し、ティッピーのかぶりものをするココアさんと出くわします。
ココア「みんなをうちのクラスにご案内♪」
ラビットハウスのバータイムのようなところへ案内。
チノ「うちよりすごい!?」
千夜「オーナーの千夜です」
と千夜ちゃんもお出迎え。
すでにご到着の青山さん&凛ちゃんさん、常連になりたいそうです。
青山さん「この文化祭の活気で執筆活動がはかどります」
シャロ「仕事しちゃってる!?」
凛「明日が締め切りっ、青山先生ファイトーー!」
リゼ「りんごジュースで酔ってないか!?」
千夜「雰囲気で酔うひとなのね」

青山さんは人気作家だけど、誰も触れていないところを見るに、顔はあまり知れ渡っていないのか。
ココアさんの交友関係は幅広いんですけどね。
みんなが同じ教室で
チノちゃん、ココアさんのクラスメートに下宿先の子だと見抜かれ、「だめ姉がお世話になってます」とお辞儀。知らないひととも話せるようになったチノちゃん。
姉扱いされて嬉しいココアさん。
その後、ココアさんのクラスメートと打ち解けるシャロリゼ。
お店の服も貸してもらい、着てみたり。
スケジュール調整ミスで人手が足りなくなれば、シャロリゼが手伝うことになったり。
マヤ「チマメ隊も出動するよ」
青山さん「ずっと座っていたら鈍ってしまうので」
とチマメ、青山さん凛ちゃんさんも参戦。
もしみんなが同じ学校にいたら――な光景に。
チノちゃんはティッピーの被り物をかぶり、クラスにいる子供たちの人気者に。
チノ「みなさんがお店を盛り上げたい気持ちよくわかります」
と宣伝を協力。
被り物をすると、いつもより勇気が出るチノちゃん。
委員長「手伝ってくれたお礼に、ここの制服着てみない?」
ということで、シャロリゼはココア千夜の学校の制服を着ます。
シャロリゼもまたココアたちを想う
一方宣伝活動中のチマメ。
マヤ「この学校の空気があってるのかな」
メグ「こっちの学校もたのしいもんね」
と、いつもより活発なチノちゃんのことを想うマヤメグ。
シャロ「千夜たち、素敵な友達をもっていてちょっと安心しました」
リゼ「そうだな」
こっちも友達のことを想っていて。
高校生組は高校生組だけど、ほかの出し物を見て回ります。
シャロ「私たちが2人のクラスメートだったら、大変そうですね」
リゼ「クラスメートか……私は1つ年上だけど」
シャロ「誕生日が一ヶ月と少し遅かったらリゼ先輩と同級生ですし」
今度はシャロさんからリゼちゃんへ、誰かが誰かを想いやる流れ。
ごちうさは年の差など関係ない友情もテーマの1つですね。
変わらない、と言われ「そうか。変わらないか」と嬉しそうなリゼちゃん。
このときの反応の間も、ごちうさアニメの魅力の1つ。
定着した呼び方
リゼ「変わらないのに先輩よびか?」
と、今度はシャロリゼからリゼシャロへ攻守逆転!!
さんづけ→ちゃん付け→呼び捨て――チャレンジするも、恥ずかしくなっちゃうシャロさん。
リゼちゃん的には、本当はもっとフレンドリーに呼ばれたいのだろうけど、シャロさん的には一度定着した呼び方は変えづらいのかもしれないです。
青山さんもそんな感じありますね。
ココアさん→初対面時のみ敬語
千夜→はじめからフレンドリー(実はココアさんより早く青山さんと知り合っている)
だけど、当初は下の名前を明かしていなかったので、「翠」ではなく「青山さん」呼びで定着してしまっているんですよね。
ココアさんはこのあとのエピソードで凛を「凛ちゃんさん」と呼ぶので、青山さんに対してもはじめから名前を知っていれば、「翠ちゃん」と呼んでいたはずなんですよね。
青山さんは名前でよばれることにこだわっていないようだったので、ココアさんと千夜ちゃんも今更よび方を変えようとはしないのかも。
という余談は置いておいて。
『ご注文はうさぎですか??』青山さん誕生日おめでとう!百合(?)ラーメンやバースデープレートなど、2020年もあにばーさるカフェでお祝いだ!!
高校を決めるチノちゃん
チノちゃんはそんなシャロリゼやココアさん千夜ちゃんの楽しそうな姿を見つけます。
そして、思い出を撮影するという写真部の呼びかけを見つけて。
チノ「ちょっといいですか」
夕方。
帰り道のチマメ。
チノ「文化祭の雰囲気、とても気に入りました。いろんなひとがいて、わくわくして、きっと楽しく過ごせるだろうって」
マヤ「ココアと一緒がいいのかー」
メグ「そんなにココアが好きか〜」
と、チノちゃんの気持ちを汲み取りつつ、にぎやかにさせる2人。
これも1つのおもいやり。
マヤ「でもチノ1人で大丈夫?」
チノ「大丈夫です。子供じゃないんですから」
チノ「私決めました」
とチノちゃん。
もし4人が同じ高校だったら
一方2人で帰る途中のシャロリゼも、「ココアたち本当に楽しそうでよかった」と、自分たちが楽しかっただけではなく、そういう言葉が出てくるのがごちうさ。
そして、2人はチノちゃんから受け取った封筒を取り出して。
ココアさん千夜ちゃんも教室で。
もし4人が一緒の学校だったらこうだったのかな、なんて想ってみたり。
そんなココアさん千夜ちゃんの手にも封筒があり。
その中に入っていたのは、ココア千夜シャロリゼの、同じ制服を来て楽しそうにしている姿の写真でした。

その夜。
チノちゃんはココアさんの部屋で、壁にかかっているココアさんの制服を手に取り。
チノ「似合うかな」
チノ「カーディガンは何色にしよう」
なんて自分にあててみて。
それを目撃し、ぎゅ〜〜しちゃうココアさんでした。
というわけで、ごちうさ3期の4話でした。
楽しかったことのあとに
リゼ「ココアたち本当に楽しそうでよかった」
という言葉が出てくるのがごちうさで、みんなそんな風に友達のことを想いあっているのがごちうさの魅力。
ごちうさは「歳の差など関係ない友情」も描くところが魅力だけど、
シャロからリゼに想いやった後に、すぐにリゼからシャロへ。
ココアから千夜に想いやった後に、千夜からココアへ。
と、双方の思いやりと、友達の心情をすばやく察する姿も描かれています。
「テーマ性に説得力を持たせる描写」
これが物語には重要です。
ただ高校生組、チマメ、青山さん凛モカ姉がいるだけじゃない。
考えてみれば当たり前の要素だけど、それを丁寧にかつ自然に描けているかどうかが重要。
それが出来ているのが、ごちうさの魅力なのです。
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