ハドラー「気が変わった。やはりアバンの弟子は一人たりともこの世に残しておけんわ。」
ハドラーが放ったベギラゴンがダイ達を襲います。ダイ達はやられたかに思えました。
しかしダイたちは無事でした。アバンが背中で防いだのです。
ダイ「先生!!」
アバンの最後の戦い
ブラス「アバンどの‼」
アバン「大丈夫ですか、みんな」
みんな無事でした。アバンを除いて・・・
アバン「よかった。ベリーナイスタイミングでしたね。」
ハドラー「ちっ、まだあんな余力があったか」
ダイはアバンを気遣いましたが、アバンは背中が痛いといいます。でも痛がっている場合じゃないのです。ハドラーのパワーは魔王だった時以上。さらにハドラーの上には大魔王バーンがいます。今のアバンたちの戦力では勝てないのです。アバンはハドラーだけは倒そうとします。アバンは、大魔王バーンを倒してくださいとダイ達に言います。
アバンはアストロンをダイ達にかけます。体を鋼鉄にしてあらゆる呪文を跳ね返す防御呪文です。しかし、これでは動けません。
ハドラー「愚かだな、アバン。残された魔法力を弟子のために使うとは。」
アバンは胸からアバンのしるし、卒業のあかしを出し、一週間のうち3日しか修行していないダイにかけます。あとは自分で修行して真の勇者になって下さいと伝えます。ポップは泣いて嫌がりますが、アバンはポップにもアバンのしるしをかけます。
アバン「ブラスどの、ゴメちゃん、お世話になりました。」
ブラス「アバンどの。早まってはいかん‼」
アバン「大丈夫です。私は絶対に負けませんから。」
アバンはハドラーとの戦いに挑みます。しかし、ハドラーは格闘技だけでも十分にアバンをバラバラにできるパワーがあるといいます。アバンはみぞおちにハドラーの鉄拳を食らいます。そのすきにアバンはハドラーの頭に指を突っ込みます。その時に魔法を使います。
ハドラー「呪文⁉バカな‼貴様の魔法力は尽きていたはず・・・」
アバン「この呪文はほとんど魔法力を使わない。その代わりにおのれの全生命エネルギーを爆発力と変えて、敵を討つのだ。」
ハドラー「まさか、この呪文は・・・やめるんだ‼」
アバン「ポップ、ダイ、後は頼みますよ。…メガンテ」
ダイ、目覚める
爆発した後は、アバンの剣とダイ達が残りました。しかし、ハドラーが地面から現れました。ハドラーは生きていたのです。ハドラーは勝利を喜びます。
ハドラー「貴様らアバンの弟子も根絶やしにしなければな。」
ブラス「大丈夫じゃ。まだアバン殿がかけてくれたアストロンの効果が残っておる。どんな攻撃もはね返せるわい。」
しかし、身動きがとれません。ハドラーはメラの呪文を唱えます。
ハドラー「俺のメラは地獄の炎。相手を焼き尽くすまでは決して消えん。放っておけば貴様らはアストロンが解けた瞬間に黒焦げじゃ。」
ダイは考えます。先生は俺たちを助けるために、生き残らせるために死んだんだ。ここでやられちまったら、何のために先生は命を捨てたんだ。俺のこの命は先生からもらった命なんだぞ‼
ダイは自らアストロンを破ります。ハドラーはメラゾーマを放ちます。ダイはヒャダインを放ちます。呪文同士が相殺して消えます。ハドラーは拳でダイをやっつけようとします。しかし、ダイの拳にやられます。
ダイの額にはドラゴンの紋章が現れます。ハドラーはうろたえます。こんなガキがドラゴンの騎士とでもいうのか。いかにメガンテの影響があるとはいえ、いかに相手ががアバンの弟子とはいえ、こんなガキに俺様が押されるわけがない‼
ハドラーはダイと闘います。残りの全魔法力を注いでイオラを放ちます。ハドラーが勝ったかに見えました。しかしダイは無事でした。
ハドラーはダイに立ち向かいます。しかしダイはアバンストラッシュを繰り出しました。ハドラーの両腕は切れ、捨て台詞を残し、キメラの羽根を使って逃げ去ります。
戦いが終わり、アストロンの呪文が解けます。ポップはアバンの死を悲しみます。
戦いののち
光の魔法陣はアバンのいなくなった後でもデルムリン島を守り続けていました。
ブラス「ダイよ、おまえはどうする。これまでのようにわしの下で魔法の修行を続けるか、それとも・・・」
ダイ「俺は・・・先生に頼まれたんだ。いつか大魔王バーンを倒すって。だから、俺は」
鬼岩城ではハドラーが治療にあたっていました。ハドラーは大魔王バーンに、勇者アバンを葬った功績を考えれば名誉の負傷といったところだといわれます。しかしハドラーはアバンより恐ろしいのはダイであると考えます。アバンから受けた傷よりダイから受けた傷の方が治りが遅いのです。
ハドラー「叩きつぶせねばならん。まだひよっこのうちに。偉大なるわが魔王軍とともに。」
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』シーズン1、エピソード5「アバンのしるし」感想
アバンはやっぱり勇者ですね。自分の死と引き換えに弟子の身を守ろうとは。
死がハドラーの死につながらなかったのは残念だったけど、ダイが強い意志を持ってアストロンを破り、竜の紋章の力でハドラーを逃げ帰らせたのはすごかったです。
アバンの登場は少なかったけれど、強力な印象を残しました。
いきなり恐ろしい敵と戦ったけれど、恐れずに闘ったダイはカッコ良かったです。