アニメ「魔女の旅々」第6話『正直者の国』【感想コラム】

アニメ「魔女の旅々」第6話『正直者の国』【感想コラム】

アニメ「魔女の旅々」第6話『正直者の国』 あらすじ  

正直者の国――そこは国王が持つ不思議な剣の力で、嘘がつけなくなる国。一見普通だが、住民は静かで、殺伐とした空気が漂う街に疑問を抱いたイレイナは、嘘をつくための法則性を調べることに。そこでひとりの魔女と再会する。

うそのつけない正直者の国

アニメ「魔女の旅々」第6話『正直者の国』【感想コラム】
画像引用元:© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

今回イレイナが訪れたのは、半年前に「正直者の国」という名前に変えたその名の通り、うそつきがいない国という不思議な国。領土に入るとたとえ魔女であろうと「うそがつけない体」になってしまう国。その目的、その国の住人たちとは―。

国王が持つ剣の魔力によってうそがつけない結界がはられており、イレイナもおもしろそうと入国することに。 住人や、国の中はいたって普通にしか見えずためしに「私は美しくない」というイレイナらしい“うそ”をついてみても体が拒絶反応を起して正直なことを言ってしまい、本当に国の中に結界がはってあることを再確認する。 しかし、住人たちは妙に静かで買い物ですら言葉を発しないというある違和感に気付きます。

「正直者の国」というイメージから清らかなイメージをもっていたが実際はどこかよそよそしさを感じる国という少し違った印象に戸惑い始めるイレイナ。 その国では、文章ですら正直なことしか書けないほど徹底しており、街中では喧嘩もおこっても国民たちは楽しそうに眺めている始末…。 そんな騒動を止めるために現れたのは魔法統括協会から派遣されてきた炭の魔女・サヤでした。

サヤと久しぶりの再会を果したイレイナですが、サヤにつかまってしまい共に魔法統括協会からの魔女を捜している依頼者の元へ向かうことに。 その依頼者・エイフェミアは、どうにも“言葉を失った”と話、全てを筆談で伝えようとしてきます。

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画像引用元:© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

元々王宮で働いていたという流砂の魔女・エイフェミアは国王から「うそつきを排除し、本音で語り合える人だけを傍に置きたい」という命を受け、その方法を模索するうちに城にあった剣を媒介に結界を張る方法を思いつきます。

しかし膨大な魔力が必要となるその結界は、代償としてエイフェミアの声を奪います。さらに魔力を失ったことで王宮を追い出されたエイフェミアは、「この国を元に戻してほしい」と依頼してきたのでした。

かくしてはじまった「結界破壊作戦」。うそをついて王宮に潜入することも難しい状況で、イレイナはどのようにして王宮に忍び込むのか―。

“本当”が本当に良いことなのか

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画像引用元:© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

門番のいる正面から王宮へ入ろうとする一行は当然、許可がないと止められるものの…。なんと「国王の命により入ることを許可する」という文字が書かれたスケッチブックを見せ見事に入ることに成功。

仕組み自体は案外簡単で、文章を一つの文章として捉えるのではなく区切った文章を書かせることで入国を許可するという文賞をでっちあげたのでした。 正面突破に成功するも当然ながら兵士たちに囲まれるイレイナたち。兵士たちはあの子が可愛いだの…めんどくさいだの本音がダダ漏れでなんともしまらないシリアスなシーンへ。

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画像引用元:© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

イレイナは「正直者たちを集めて本当に良い国になったのか?」と国王に問いかける。 悪人が全員うそをつくとは限らず、悪意ある人間に本当もうそもないこと、そしてうそつきが全員悪とは限らないこと。善意のうそはときとして必要悪であること。 “正直”で真実を包み隠すことこそが“うそ”であると、剣を破壊することに成功したイレイナ。

結界はやぶれ「正直者の国」はなくなりました。 国王はうそをつけない国にしてしまった非を正直に認め国民たちに謝罪し、国民は以前のように正直なこともうそも織り交ぜながら会話を取り戻し良い関係を築き始めます。 それが本当に良いことなのか、悪いことなの判断はできないけれどイレイナはまた違う国へと旅立つのでした。

サヤはイレイナに再会したときのために有り金をはたいてネックレスを購入しており、金欠だからと今回の仕事を受けそこでイレイナに会えたという運命めいた繋がりを感じたと言います。

それでも別れは訪れるもの。イレイナとサヤは指切りで再会を誓い、それぞれの道へと歩むのでした。

正直者の国でのキャラクターたちの性格も見どころ?

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画像引用元:© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

良かれと思ってやったことが実は逆効果だった。以前もそんなお話がありましたが、今回もそんな考えさせられるお話でした。

実際、本音がダダ漏れの世界よりも多少、虚実が入り混じったほうが世界は平和に保たれるというのは言われるとハッと気づかされますね。

正直に言うことがよいこともあれば、うそをつくこと良い場面もある。それが本当によいことなのか、悪いことなのかという性善説や性悪説というのは置いておいて。

しかし、サヤはこの国に来て、よりイレイナへの思いが変態的に増していましたが、イレイナはいつもの感じで「お前は24時間オールタイム正直に生きているんだな」というのも感じられて、それぞれのキャラクター性も面白い形で出る回でおもしろかったですね。

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