マァムはダイ達のところに駆けつけました。
マァム「ダイ、ポップ、私も行くわ。ダイ、ポップ、あなたたちがアバンの使徒だと呼ばれるなら、私はその先輩でしょ。だから私も、先生の遺志を継いで戦うわ。」
ダイ「マァム…」
マァム「詳しい話は後々聞かせて。さ、行くよ。とにかく行こ。」
このページの目次
偽勇者一行登場⁉
夜になり、ロモスの城が見えてきました。
ウキウキ気分で行ったものの、門の前で警備に阻まれました。
警備「ええい、帰れ。すでに王様はお休みになられておる。明日また出直すがよい。」
ポップ「そんな。せっかく遠路はるばるやってきたってんのに、そりゃねえよ。」
警備「すまんが、最近モンスターの襲撃に備えて城の警備が厳しくなっておるのだ。たとえ誰でも夜城に入れるわけにはいかんのだよ。」
ポップ「あのさあ、俺たちこう見えても王様の知り合いなんだぜ。あとでしかられてもしらねえぞぉ。」
しかし叱られて追い返されました。
今日こそお城でおもてなしだと思っていたポップはぶつくさ言いました。
皆は宿屋に泊まることになりました。
宿屋の主人は子供たちだけで大人がいないのが気がかりでした。
ポップ「おっさん、俺たち、こう見えても魔王軍と戦っているんだぜ。俺たちは勇者様御一行っていうわけよ。」
宿屋「そりゃまた奇遇な。実は今もう一組お泊りになっておられるんですよ。勇者様たちが。」
ダイ「ええっ、勇者様が⁉本当⁉」
ダイはマァムが明日にしなさいと止めたにもかかわらず勇者様たちに会おうとしました。
ダイは勇者のいる部屋をノックしました。
聞こえてくる声はどこかで聞いたことのある声でした。
何べんもノックして、出てきたのはエピソード1に出てきた偽勇者でろりんでした。
詰め寄るダイに、タジタジの偽勇者一行です。
でろりん「待てよ、俺たち悪事から足を洗ったんだ。」
ずるぼん「そうよ、いまではちゃあんと罪を清算して真の勇者を目指すべく頑張ってるんだ から!」
ダイ「頑張ってるって、何してるのさ」
でろりん「それはだな、自分より弱いモンスターを倒して褒美をもらうとか」
ずるぼん「魔王軍にやられたお城へ行って残された宝箱を開けるとか」
まぞっほ「あと、適当な武術や魔法を城の兵士たちに教えるのも結構いい金になるんじゃ よ」
へろへろ「そうそう」
一同「わっははは」
ダイ「なんだよ。それじゃ昔やってたこととほとんど変わりねえじゃないか」
ポップ「まったくだぜ。自分より弱いやつとしか戦わねえくせに勇者だなんてよく言うよ な」
マァム「人のこと言えるの?」
でろりん「まあ、過去のいきさつは水に流そうじゃないか」
獣王クロコダイン、ロモス城に行く

クロコダイン「いまから俺は鬼とならねばならん。武人としての誇りも意地も…すべて勝利あってのもの…たとえどんな手を使っても…やつを討つ‼」
クロコダインは雄たけびを上げ、百獣魔団はロモス城に向かいました。
クロコダイン「出てこい、ダイ‼さもなくばロモス王国は今日で壊滅だ‼」
その轟と叫び声にダイ達は飛び起きました。
宿の窓を開けたら、百獣魔団が走ってました。
偽勇者一行も起きてきました。
ダイはたまらずナイフを取って飛び出ました。
百獣魔団は城のものを襲いました。敵はかつてないほどの軍勢で持ちこたえられないです。
城兵「かくなる上は王様だけでもお逃げください‼」
王様「民を見捨てて逃げるわけにはいかん!王の逃亡は敗北と同じ‼わしは非力な年寄りじゃが…断じて逃げるわけにはいかんのじゃ‼戦うのじゃ‼最後の最後まで希望を捨て ずに‼神は逃げ出したものに奇蹟を与えはせんぞ‼」
その時、王様の下にクロコダインが現れました。
クロコダイン「ロモス国王よ、俺はお前の命など全く興味がない。だが俺のターゲットをおびき出すためにえさになってもらう‼」
ダイの後を追わないの⁉ポップ‼
マァム「早く!ダイの後を追わないと!」
ポップ「えーっ、なんでだよ」
マァム「さっきのクロコダインの目を見なかったの⁉あいつら復讐のためにダイを殺すつもりよ!助けに行かなきゃ‼」
でろりん「俺たちごめんだからな」
まぞっほ「まったくじゃ。絶対かなわんとわかっとる相手と闘っても何の得にもならんわ い」
ずるぼん「なんたって一番大事なお宝は命よね。」
ポップ「はははっ、おれそれ賛成ー」
マァム「なにふざけてんのよ‼早く‼」
しかしポップはしり込みします。
マァムは私たちが加勢しなきゃとせかします。
ポップはダイがいざとなったらめっぽう強いし、死なないといいます。
マァム「どうしたのよポップ‼あなたダイの友達でしょ⁉仲間でしょ⁉彼がどうなってもいいの⁉」
ポップ「うるせーな‼大体俺は魔王軍と戦おうなんてつもりは元からなかったんだよ‼好きで戦ってきたんじゃねーんだ‼そりゃあダイは一緒に修業した仲間だけどよ、あいつ がいるから敵が次々と襲ってくるんだぜ。…巻き添え食って死にたかねえよ‼」
ポップはマァムに殴られ、吹き飛びます。
ポップは怒鳴りますが、マァムの涙にはっとします。
マァム「ポップ…あなた…アバン先生から何を習ってきたの…ダイもあなたも…先生の仇を討つために命をかけて戦っている、そう思ったからこそ、私ついてきたのに…仲間になったのに…あんたなんか最低よ‼」
ダイ登場‼しかし…

ダイがロモス城に行き、クロコダインとロモスの王様の前に現れました。
ダイ「やめろ‼俺が相手だ‼」
王様「まさか…あの子は…」
クロコダイン「来たなダイ。待ちかねた‼」
王様「本当にダイなのか…なんと頼もしい姿に…神が最後の最後に奇蹟を与えてくださった …」
ザボエラ「キーヒヒヒ‼思う存分戦うがいいクロコダイン‼あの切り札がある限りダイに 勝利はない‼」
クロコダイン「どうした、かかってこい‼さもないと…」
クロコダインは王様を苦しめます。
ダイはナイフを構えてとびかかります。
しかしナイフをおさめ、メラをとなえ、床にぶちまけます。
クロコダイン「先の戦いでは剣だけしか扱えなかったダイが…まさかこの数日の間にメラを 身に着けてしまったのか…男子三日会わざれば刮目してみよというが…こい つがまさにそうだ…このまま成長していけば間違いなく魔王軍にとって最大 の脅威になる」
王様を救ったダイに、兵士とマァムが駆け付けます。ダイはマァムに王様にベホイミをとお願いします。
ザボエラ「ギーヒヒヒヒ‼そうじゃクロコダイン‼半端なプライドなど捨ててそいつを使うん じゃ」
クロコダインはダイの最大の弱点が入っている切り札の箱に手をかけます。
クロコダイン「使いたくなかったがやむをえまい」
クロコダインは箱を壊し、魔法の筒、生き物を封じ込めておける筒を、アバンが作った魔法の弾丸みたいなものを出しました。
ダイはおそらく中身はクロコダインの助っ人だと言います。
クロコダイン「出でよ…デルパ‼」
ダイ「ブラスじいちゃん…」
ザボエラ「ダイの育ての親ブラスはもともとは鬼面道士…島を出て大魔王様の魔力に影響さ れればわが魔王軍の先兵に早変わりする…」
クロコダイン「さあ行けっ、鬼面道士ブラスよ‼」
兵士は戦おうとしますが、ダイが止めます。
ダイ「待って!あれは俺のじいちゃんなんだ‼島に流れ着いた俺を拾って育ててくれたんだ‼悪いモンスターじゃないんだ‼だから待ってよおっ」
ザボエラ「育ての親に手出しはできまい。ダイに対してこれ以上の刺客は考えられんて。キーヒヒヒ。」
ブラスは兵士にメダパニ、精神混乱呪文をかけます。
メダパニをかけられた兵士は、混乱し味方に切りつけます。
ダイ「じいちゃんやめてくれ‼なんでそんなひどいことをするんだ‼」
ブラスはダイに攻撃します。
ダイ「じいちゃん、目を覚ましてよお、俺が分からないのかよおっ‼」
ダイはブラスに殴りかかろうとします。しかし思い出が邪魔をします。
ダイ「じいちゃん…」
ブラス「ダ…ダイ」
ダイ「じいちゃん‼」
ブラス「メラミ一!」
ダイは火炎呪文、メラミをもろに食らいます。
卑劣なり妖魔司教ザボエラ
鬼岩城で、ハドラーは報告を受けました。
あくまのめだま「我らが主妖魔司教ザボエラ様より連絡がありました。百獣魔団長クロコダイン様との共同作戦でダイと交戦中…勝利は目前とのことです」
ハドラー「わかった、下がれ。 ザボエラがクロコダインと結託…⁉それにつけてもダイめ…早くもクロコダイン一人の手に負えんほどになったのか。だが案ずることもあるまい。ザボエラが知恵をかしているのであれば。ヤツは魔王軍の中でも最も狡猾で残酷な頭脳の持ち主。油断も隙もない男故な。フフフハハハ」
ロモス城で、ダイはブラスのメラミに傷つきました。
王様「君!わしは大丈夫じゃ!ダイを助けてやってくれ‼」
こう言われたマァムはとどめを食らおうとされるダイを寸でのところで助けました。
クロコダイン「くっ、また貴様かっ‼」
マァム「こっちもメラミをお見舞いしてやるわ」
ダイ「だめだ!マァム、じいちゃんに当たっちゃう」
マァム「でも、このままじゃやられちゃうわ」
ダイ「お願いだよ、俺の、たった一人の家族なんだ…おれのじいちゃんなんだよお‼」
マァム「クロコダイン!あなたそれでも戦士なの⁉誇りだのなんだのと言ってたからもう少し正々堂々とした男だと思ってたのに…何が獣王よ、笑わせないでよ!」
兵士A「そうだそうだ、こんな少年相手に人質をとるなんて!」
兵士B「武人の風上にもおけぬヤツよ!」
兵士C「恥を知れ恥を!」
クロコダイン「ぬううううっ…だまれえいっ‼…武勲のない武人など…張子の虎も同然‼何とでもいうがいい、誇りなどとうに捨てたわああっ‼」
ザボエラ「キイヒヒヒ!言うた言うた!よう言うたわいクロコダインよ!その心がけさえあれば勝利は確実にお前のものよ!」
部下A 「さすがはザボエラ様。一軍団長を手ごまに変えてしまうとは。」
部下B 「これでクロコダイン様が勝利をおさめればザボエラ様の株もあがあがるというも の。」
ザボエラ「これだけワシがお膳立てを整えてやればいくらクロコダインが力しか能の無い大 マヌケでも勝てるじゃろうて」
ダイ「魔法の筒だ…あれを奪ってもう一回じいちゃんを封じ込める。マァムはじいちゃんを 押さえて!その間に俺が奪う‼」
マァム「わかった!」
ブラス「メラミ!}
そのすきをついてマァムはブラスをクロコダインから引き離しました。
ダイはクロコダインの腰の魔法の筒を…
しかしダイはクロコダインの膝蹴りを食らいました。
クロコダイン「残念だったな。うまい作戦だったが、さっきのメラミのダメージでお前のスピードは半減していた…。」
ダイ「ち…畜生…」
クロコダイン「もう終わりだ、ダイ‼」
クロコダインはダイを吹き飛ばしました。
クロコダイン「それ以上苦しまぬようひと思いに葬ってやる…この獣王クロコダイン最強の秘技でな‼」
クロコダインは右腕に全エネルギーを…闘気を集中させました。
クロコダイン「獣王痛恨撃‼」
閃光は壁を貫き、宿のポップにも見えました。
皆倒れてしまいました。
クロコダイン「勝った…‼」
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』シーズン1、エピソード8「百獣総進撃」感想
今回もまた濃厚な内容でした。
偽勇者一行のくずっぷりに、ポップまで賛成しちゃうところがなんとも・・・味方なのにこういうキャラクターがいるのが、ダイの大冒険の話にエッセンスを加えるんですね。
そんなポップを怒るだなんてマァムは強い女の子ですね。
また、ロモスの王様はすごく正義感にあふれる素晴らしい王様だと感じました。
対してザボエラの残酷さは非道でした。
勝利に飢えるクロコダインの目を曇らせるほどでしたから。
痛恨の一撃、思い出します。一気にHPを奪い取り、文字が緑になったり赤くなったりします。
ちなみに筆者はDQ3,4しかやったことがありません。
それでも通じるところが30年も前の漫画を原作にしているからですね。
奇麗なアニメにしてくれてうれしい限りです。