『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』感想!夏目と田沼の友情エピソードが好きな人は必見!!

『夏目友人帳』の新作エピソード『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』が劇場版として公開されました。

こちら、観てきましたので、映画の紹介と原作コミックスの何巻にあたるのか、そして感想などをまとめていきます。

『 夏目友人帳 』はニャンコ先生や妖との触れ合いだけじゃない。人間同士の関わり合いも重要なアニメ!

映画詳細

『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』

「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」2021年1月16日より 劇場にて限定上映!

◆イントロダクション
累計発行部数1,400万部突破のベストセラー「夏目友人帳」新作アニメーション制作決定︕
二つの短編エピソードを2021年初春、劇場にて限定上映︕
2003年の初出当初から多くの読者を魅了してきた 緑川ゆきの代表作「夏目友人帳」(白泉社月刊LaLa連載)。
TVアニメ第一期は2008年に放送を開始、これまでに第六期まで制作され、
深夜アニメとしては他に類を見ないロングシリーズとなりました。
2018年9月にはシリーズ初の長編オリジナルエピソードが描かれた劇場版が公開。
動員数・興行収入・初日満足度ランキングにおいて第1位にランクインし、
興収9億・動員数60万人を超える大ヒットとなりました。
続編を望む声が高まる中、この度、新作アニメーションの制作が決定いたしました。
人と妖(あやかし)、交わらないはずの両者の素朴で繊細な心の機微を描き、一話完結という原作の特性を生かしたオムニバス形式で、ファンに人気の二つの短編エピソード「石起こし」と「怪しき来訪者」を2021年初春、劇場にて限定上映いたします。

◆あらすじ
「石起こし」
森の中で、小さな妖怪・ミツミと出会った夏目。岩鉄という神格の妖怪を、深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒をめぐり、ニャンコ先生や妖怪たちが、起こし役を横取りしようと画策をはじめる。ミツミを気にかけた夏目は、手助けをすることに――。

「怪しき来訪者」
田沼のもとに現れた、不思議な客人。毎日のように訪ねて来ては、少しだけ話をして帰っていく。その正体が妖怪であることを知った夏目は、田沼を心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪は悪さをするつもりはないらしいが、少しずつ田沼の体調が悪くなってしまう――。

【スタッフ】
原作︓緑川ゆき/月刊LaLa(白泉社)連載
総監督︓大森貴弘
監督︓伊藤秀樹
脚本︓大森貴弘 村井さだゆき
コンテ・演出︓伊藤秀樹 大城美幸
妖怪デザイン・アクション作監︓山田起生
サブキャラクターデザイン︓萩原弘光
作画監督︓山﨑絵里 田中織枝
美術︓渋谷幸弘
色彩設定︓宮脇裕美
編集︓関 一彦
撮影︓田村 仁
音楽︓吉森 信
アニメーション制作︓朱夏
製作︓「夏目友人帳」製作委員会

【キャスト】
夏目貴志︓神谷浩史
ニャンコ先生・斑︓井上和彦
田沼 要︓堀江一眞
三篠︓黒田崇矢
ヒノエ︓岡村明美
ちょびひげ︓チョー
一つ目の中級妖怪︓松山鷹志
牛顔の中級妖怪︓下崎紘史

「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」公式サイト
https://www.anime-natsume2021.com

※YouTubeより引用

1週目来場者特典は「緑川ゆき先生描き下ろしB5キャンバスボード」でした。

見どころ

今回のエピソードは劇場版となっていますが、中身は原作のお話です。

感覚的には、アニメ2話分を劇場版公開した感じ。
映画というより、OVAの劇場公開に近いですね。

前半の「石起こし」は、夏目が偶然出会った妖を助けながら、ニャンコ先生や中級たちも巻き込んだちょっとした騒動が展開されるお話。
「石起こし」の役を任された小さな妖と、小さな妖を信じて役目を与えた主の信頼関係が描かれています。

『夏目友人帳』らしい心温まる妖のエピソードですね。

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後半の「怪しき来訪者」は、夏目と田沼の友情を描いたエピソード。
妖と夏目の間で巻き起こるイイハナシだったり、ちょっぴり切なかったり、そういうお話だけが『夏目友人帳』の魅力ではありません。

大多数の人に見えない妖が見える夏目。
それ故に夏目は変人扱いされ、親せきの家をたらいまわしにされ、友達もなかなかできない日々を送ってきました。

けれど、今ではそんな夏目のことを大事に思ってくれる家族や友人がいます。
夏目にとって、彼らはとても大事な存在です。

しかし、大事だからこそ「巻き込みたくない」「心配させたくない」と思い、妖が見えることを打ち明けられなかったり。
そんな夏目にとって、数少ない”妖が見えることを知る友人”、それが田沼です。

田沼にも妖の気配をなんとなく感じるくらいの力はないけれど、はっきりと見ることまでは出来なくて。
夏目も祓い屋のように、自力で妖を対処できるほどの力はなくて。

だからこそ、夏目は田沼を巻き込みたくないと考えますし、田沼は自分が非力故に夏目の助けになり切れないことを悔しく思って。
そんな2人のすれ違いながらも深まっていく友情も『夏目友人帳』の魅力の1つ。

「怪しき来訪者」では、そんな2人がいつもとは逆の関係で描かれます。

騒動に出くわしたのは田沼で、田沼のためにそれに関わろうとする夏目。
2人の友情のエピソードが好きな人にはオススメの回となっています。

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感想

大切な友達だから、心配かけたくないし巻き込みたくない。
大切な友達だから、頼って欲しいし力になりたい。

そんな夏目と田沼の関係は凄く尊いものです。

エピソードの中で語られた、「友達に追いつけないと感じるのは辛い」という田沼の心情。
それは、夏目の力になり切れない歯痒さ、夏目と同じ景色を見れない悔しさからくるもの。

だから、たとえ三篠が自分の中の妖をみていたとしても、夏目の知り合いと知り合えることは特別なこと

そんな田沼の気持ちを汲み取るニャンコ先生の立ち振る舞いもよかったですね。
なんだかんだでニャンコ先生は優しいんですよね。

何巻にあるの?

さて、そんな『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』ですが、該当するエピソードが何巻に載っているのかというと――。

「石起こし」は原作21巻

「怪しき来訪者」は原作24巻

に収録されています。
21巻はアニメ第5期が放送していたころに発売しました。2016年ですね。

アニメは6期までやっているんですけど、ストックは十分あるんですよ。
しかし、原作エピソードをアニメ7期ではなく映画にしてくるということは、7期はないんですかね。

劇場OVA公開を繋ぎにテレビアニメ続編へ繋げるパターンもありますけど、映画公開後に円盤と配信を出した方がもとをとれる場合もありますでしょうし。

どうなんでしょうね。
7期にしても映画にしても、原作のエピソードをもっとアニメで観たいですね。

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