アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話『子供の領分』

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話『子供の領分』【感想コラム】

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話『子供の領分』 あらすじ  

14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、不思議な「エッグ」を手に入れる。 「エッグ」を持て余していたアイが、翌日昨夜の場所に再び向かおうと玄関のドアを開けると、そこはなぜか、どこかの学校の校舎に繋がっていた。 不気味な雰囲気漂う校内の様子に戸惑い逃げ込んだトイレで、アイは謎の声に促され、ついに「エッグ」を割ってしまう……。

アニメ・ワンダーエッグ・プライオリティは、原案に往年の名作ドラマ「家なき子」や「高校教師」など多くのドラマを手掛けてきた脚本家・野島伸司さんが原案を務めるオリジナルのアニメーション。 考察しがいのありそうな不思議な世界感、謎が謎を呼んで先が気になるストーリー、キャラクターたちの心情の揺れ動きなどなど…。壮大な世界観を表現する映像美も素晴らしいです…。 まずは記念すべき第1話のアニメ感想をやっていきたいと思います。

少女が手に入れた「卵」

場面は早朝……でしょうか。道端で死んでいたはずの虫を弔ってあげたオッドアイの少女・大戸アイは、その死んだはずの虫から突然話しかけれる。 「これは…夢」 そう思っているアイだったが、その声に導かれるように走り始める。 「君のほしいものが入っている」 本来ならただではない特別なガチャなんだと虫がいっていたのは そして、アイの欲しがっている「友達のガチャ」だと教えてくれる。 目を覚ましたアイはベッドに卵が落ちていたことで、死んだはずの虫と話していた光景や、それまでの出来事が夢じゃなかったと悟る。 いきなりの不思議な始まり方から始まった本作。 夢だと思っていたことは現実だったのか…?卵の正体とは…?卵を渡してきたものとは…?卵を手に入れたものの対価とは…?

夢の世界での攻防とある少女に対する「いじめ」

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話『子供の領分』
画像引用元:©WEP PROJECT

現実でのアイは不登校の少女。部屋から出るのは深夜か早朝のときだけ。 卵のことが気になったアイは再び同じ場所を目指そうと外へ出る…… しかし、一歩家から出るとなぜか学校のような場所が眼前に広がっていた。 その学校では、ある生徒へのいじめが行われていた 机には花瓶が、ロッカーにはいたずら書きがされかなり陰湿ないじめが行われている…がそのいじめている生徒たちの顔はなぜかモザイクがかかってみることができない。 何かを思い出しかのように、思わずトイレに逃げ込むと今度はトイレットペーパーが「早く卵を割れ」と脅しあげてくる。 壁に投げつけた卵はヒビが割れ、中から一人の少女が出現したのだった。 トイレから出ると、今度は顔の見えない生徒と謎の生き物が斧やナイフを持って二人を襲い始めます。

「なにあれ!」と尋ねるアイに、卵から孵った少女・くるみちゃんは「知っているでしょ!見て見ぬフリよ」と答えます。 ロッカーの裏にある隠し扉の先にある部屋に逃げ込んだ二人は、一時の安息を得ますがそこでアイは自分の怪我が治り、少女の怪我だけが治っていないことを知ります。 その少女曰く「この世界はアイにとっては夢の世界で、私にとっての現実世界」であると答えます。 目と腎臓さえ守ればなんとかなるという少女に、なぜこの世界に迷い込んだのかと聞くアイ。それは「エッグを買った」からだと答えます。 再び、「みてみぬふり」に襲われる二人。逃げようというくるみちゃんに、アイは…ごめんと謝りその場にとどまります。

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話『子供の領分』
画像引用元:©WEP PROJECT

結果的に見捨てる形になってしまったアイは屋上へと繋がる扉を発見する。その屋上でかつて屋上から飛び降り自殺した転校生・小糸ちゃんが彫像になっている姿を見つける アイは自身がオッドアイであることなどから、いじめられており誰にも心を開かない少女。そんなアイが唯一心を開いたのが小糸ちゃんでした。

自殺の原因は「私が裏切ったから」だと責めるアイ。 そこに、「みてみぬふり」に襲われるくるみちゃんを見つけると、アイは『横断歩道はみんなで渡っても怖いんだ。もう見て見ぬふりはしない』と戦う決意を固めます。 「トサカにきたぜ!!」 手にしたボールペンは武器へと変わり、「みてみぬふり」を撃退することに成功。 しかし、同時にくるみちゃんも煙のように消滅するのでした。

親友を生き返らせる

「親友を取り戻したいなら元気を出さなきゃ」と何者からの声に我にかえるアイ。 そして、くるみちゃんを守ったことで小糸ちゃんの彫像が少し暖かくなったことに気付きます。 現実世界に戻ってきたアイは、夢の世界で受けたダメージが逆に現実世界では現実になることで入院してしまいます。 怪我の具合も早々に、アイは小糸ちゃんを蘇らせるために「ワンダーエッグ」買いに走り始めます。

そして、虫からは「くるみちゃんはどこかの世界で彫像になっている」ということ「彼女の友達がその世界にたどり着かないとそのまま」であることが語られます。 さらに穴のような場所を辿った先に向かったアイは、同じように「友達ガチャ」であるワンダーエッグを買いあさるある少女と出会うのだった…。

ファンタジーに見せかけて「いじめ」というテーマを扱った社会派作品

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1話『子供の領分』
画像引用元:©WEP PROJECT

うーーーーーーーーーーーーーん。いろいろすげえ作品だ!と思わず感心してしまいました…。

「ワンダーエッグ」とは何か。 なぜくるみは「ワンダーエッグ」に入っていたのか。 くるみは自殺していたのか。

アイを導いた人物の目的とは。 小糸ちゃんはなぜ彫像になっているのか。 夢の世界とは。 謎はまだまだ尽きないですが、非常に面白い作品だと思います。 自分も野島さんのドラマを見て育ってきた世代ではありますが、ドラマでは絶対できないような表現に挑戦している作品ですよね 「みてみぬふり」という人の悪意の塊をナイフを持った悪魔のような姿で可視化しているわけですよ。もうバリバリ血とか出てくるし扱うテーマもいじめとかなり鬱々しい内容でした。 なんとなくわかるコンセプトとしては、「エッグの殻を破ること=自分自身の殻を破ること」であること。 いじめが原因で不登校だったアイはエッグを割ったことで一変します。

「もう見て見ぬふりはしない」と武器を手に立ち向かっていきます。 おそらく小糸が自殺する原因となったことから「みてみぬふり」をしたアイは、今度はくるみを救うために立ち向かったわけです。 考えられるのはいじめられているアイに、かわいそうだと声を掛けた小糸が逆にいじめのターゲットになったのではということ。そして唯一の親友だったアイはそれを「みてみぬふり」をしてしまったんです。

また印象的な『横断歩道はみんなで渡っても怖いんだ』というセリフ。 むか~しに「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉をビートたけしさんが流行らせちょっとした問題になったりもしました。 「悪いことでも集団意識が働けばなんとなく悪い意識も薄れる」ということをブラックジョークにした言葉ですが、このセリフはモロにこの言葉の反対を言っている言葉ですよね。 このセリフはアイちゃんの性格を表している言葉です。学校という場はまさにそんな「集団心理が働く」場なんです、みんなと同じことをしてみんなと同じごはんを食べる。

逆に言えばその「集団」から外れたものが特異なものとして扱われてしまいます。 アイちゃんは、みんなやっているからという集団心理に逆らって我が道を行ってしまった、集団から外れてしまった少女。

だからこそいじめられてしまったのかもしれません。 なんとなく「欅坂46の楽曲」のような現代社会へのアンチテーゼも含まれている作品のような気がしますね。

 

ワンダーエッグ・プライオリティ アニメ情報

(C)WEP PROJECT
ホームページ:ワンダーエッグ・プライオリティ

この記事のライティング担当:Uemt

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