前回のブラクロ。
「漆黒の三極性」(ダークトライアド)であるゼノンと、配下の2人が「金色の夜明け」アジトを襲撃。
副団長となったユノが到着すると、すでにたくさんの仲間が倒れていた!!
半分が死んだ
ユノは「金色の夜明け」の仲間たちと打ち解け、ハモンさんから食事に誘われたり、他の仲間からも「ユノさん、最近笑うようになりましたね」と言われるくらいに親しくなっていました。
しかし、そんな仲間たちが倒されて。
ガデロア「半分くらいは死んでんな。残り半分は虫の息だ。つえぇ奴と戦ってそうなったんだ。本望だろうが!」
ユノは仲間たちを殺したガデロアに対し、風精霊魔法スピリット・ストームを放ちます。
しかし、両腕を岩でコーティングしたガデロアは攻撃をはじきました。
ガデロア「てめぇ風の精霊に選ばれてんのか。おもしれえ!」
ガデロアの攻撃をマナゾーンでかわしながら、まだ息のある仲間たちを回収し助けていきます。
ガデロア「まさか団長クラス以外にも零域が存在しているとはな! 俄然面白くなってきやがったぜオイ!」
ユノ「なぜここを襲った!!」
ユノの問いかけに、ガデロアはゼノンが冥域を求めていることを語ります。
しかしその目的までは知らず、ガデロアはただ、前王を殺し力と戦いの場をくれた「漆黒の三極性」に従うだけ。
世界をおかしくする悪
ガデロア「前王はバカだぜぇ! つえぇ奴がえれぇ! 何もかも強者の自由だろうがよォ!」
ユノ「お前は人を傷つけ命を奪う時、いったいどういう感情なんだ」
ガデロア「はぁ? ぞくぞくして興奮して、サイコーにスカッとしてんに決まってんだろ」
ガデロア「そんだけの力もってんだ! オマエもそーだろ!!」
ユノ「オマエみたいなクズと同じなわけねーだろ」
ユノはエルフの時に習得した風精霊創成魔法スピリット・オブ・ゼファーにより風の剣をつくり、ガデロアを攻撃。
悪魔の力を分け与えられ、鋼より固くなったというガデロアの岩石魔法ですが――
ユノ「よくわかった。お前みたいなやつがいるから世界がおかしくなる。いつまでたっても呪いの連鎖が終わらねー」
ユノ「クローバーの魔法騎士としてでも、スペードの王子としてでもどっちでもいい。オレが断ち切ってやる」
ユノのスピリット・オブ・ゼファーには風化の力があり、ガデロアの岩石を風化させ、そのまま胴体を一閃しました。
レトゥアの羅針盤魔法
一方クラウスも、別の部屋で同じく悪魔の力を分け当てられたフォヤルと戦闘。
霧であたりを覆い姿を隠し、分身まで行うフォヤル。
仲間たちが次々倒れていき、その中にはハモンさんの姿まで。
羅針盤魔法のレトゥア(眼鏡の女性)も、「なんなの、この桁違いの強さは」と焦っていました。
レトゥア「奴の魔法の中ではユースレス・ノースも反応しないし、アナザー・アトラスもこの大きさが限界」
レトゥアのアナザー・アトラスは、自身を覆うくらいが限界でした。
※レトゥアはエルフ編で体を乗っ取られ、エルフのキヴンとして王城を襲撃した人物です。
※108話参照↓
ユースレス・ノースは、敵が分身しようと人質を使おうと、ターゲットを追尾して攻撃するコンパス。
アナザー・アトラスは範囲内の敵の魔法操作を狂わせる強力な魔法。
しかしフォヤルの霧魔法はユースレス・ノースの索敵を阻害する効果があるようです。
レトゥアの中にはエルフだった時の力がわずかにあり、半年の修業でアナザー・アトラスを習得していました。
けれど、エルフほどの魔力はなく、自身を覆う程度で限界なのです。
レトゥア「敵の魔法が強大すぎる!」
それでも、アスタやユノをみてきたクラウスは諦めませんでした。
天才でなくても努力を続ける
そこへユノが来て風で霧を払いますが、
フォヤル「霧創成魔法 霧霊封手(むりょうふうじゅ)」
ユノ「さっきの戦いのダメージが!」
連戦で披露していたため、フォヤルが出した霧の腕につかまってしまいます。
けれど、ユノが霧をはらした一瞬の間に、レトゥアがフォヤルの居場所を掴んで接近。
レトゥア「私自身が動いてアナザー・アトラスへ!!」
アナザー・アトラスの範囲内にさえいれられれば、霧魔法は解除されます。
その隙に、クラウスが攻撃へ。
フォヤル「なぜその体でまだ動ける!」
クラウス(到底かなわない天賦の才を持ったものが立ちふさがった時思う。この先私がどれほど修練を重ねても、その者を超えることはできないのかもしれない)
クラウス「だがそれでも私は魔法騎士として! ただかたくなに貫くだけ!!」
クラウスの鋼魔法による一撃がフォヤルの胴体を貫きました。
クラウス「なぜまだ動けるか? 私は鍛えているからな」
ゼノンの力
こうして勝利したユノたちでしたが、天井が崩壊し大量の骨が出現。
ヴァンジャンス団長は骨につかまっていて、それをやったゼノンが現れました。
レトゥア「ヴァンジャンス団長……?」
クラウス「バカな……」
ゼノン「まだ生きている奴がいたか」
ユノ「お前は……」
ユノはゼノンの姿から、スペードの王城を襲った人物であると気づきます。
ゼノンは倒された部下に対ししょせんは40%、と吐き捨てました。
そして、大量の骨でユノたちを攻撃。
ユノは再びスピリット・ダイブをして骨をさばきますが、クラウスとレトゥアは串刺しに。
ユノ「貴様ーーーー!!」
ユノがスピリット・オブ・ゼファーで斬りかかりますが、ゼノンの骨は風化を上回る勢いで再生し続け、斬ることができませんでした。
ゼノン「零域か。なら少し見せてやろう。オレの悪魔の力を」
ゼノンは自身につく悪魔の力を55%まで解放し、おぞましい空間の中に自身とユノを閉じ込めました。
ゼノン「お前が弱いのではない。オレがはるかに強いというだけだ」
ユグドラシルの芽吹き
そして。
レジスタンスのラルフが到着すると、骨の剣を突き立てられ、無残な姿で横たわるユノの姿がありました。
ベル「ユノ……嫌だよ……離れたくないよ……」
ユノがやられたことで消えかけている風の精霊。
ラルフ「ユノ様……あなたは今から……たくさんの!」
しかしそこで、ヴァンジャンス団長が事前に仕掛けていた世界樹回復魔法ユグドラシルの芽吹きが発動。
崩壊したアジトに巨大な木が咲き、ユノ、クラウス、レトゥアの傷が治りました。
アレクドラ「ご自身も深手を負っていたのに、我々のためにこれほどの魔法を」
けれどヴァンジャンス団長の姿はなく、またシレンやハモンさんなど多くの仲間も失ってしまいました。
ダヴィド「瀕死だった者は救えても、すでに死んでいた者はいかにヴァンジャンス団長の魔法でも……」
ユノ「半数が……死んだ……オレが……もっと強ければ」
ユノは悔しさから叫ぶのでした。
今回のポイント
というわけで、ゼノンの襲撃により
・「金色の夜明け」アジト崩壊
・シレン、ハモンさんを含む半数が死亡
・ユノは生きているが敗北
・ヴァンジャンス団長は拉致られる
という敗北に終わったのでした。
夕方アニメですが、串刺しのレトゥア&クラウスや、死んだと思われたユノのシーンなど、グロ描写はがっつりでした。
原作は
ユノVSガデロア→クラウスたちの戦い→ユノが刺されたところ→回復魔法
という風に4話使っています。
なので、ユノ勝利時にはクラウスの生死は不明で、ユノ敗北時にユノの生死不明で1週間待たされたんですよね。
アニメはその辺りのもやもやはなくなっていますが、アニオリでハモンさんたちの描写を多めにやっている分、死のダメージは大きくなっています。
今回のポイントとしては
・キヴンの羅針盤魔法ならフォヤルにあっさり勝てたかもしれない
・レトゥアは元々アナザーアトラスを使えなかった
・エルフ転生組の中には、その時の感覚や力が残っているものもいる
(ただし魔力は失っているので、ユノも魔力に関しては弱体化しています)
・ゼノンは80%まで悪魔の力を介抱できるが、55%でユノは負けた
・ゼノンの骨魔法は再生速度もはやい
・ゼノンの悪魔の力は空間に関するもの
・ヴァンジャンス団長は仲間をかばいながら戦い負けた
(ただし仲間を気にせず全力で戦えたとしても、勝てたという保証はない)
といったところ。
また、今回ユノが言っていたように、力でねじ伏せてくる「理不尽な悪」という存在がスペード王国編におけるテーマの1つであるように思われます。
天才ではなくとも努力を続けるクラウスも、より強大で理不尽な悪の前ではどうしようもなく。
そんな理不尽すぎる悪を前にアスタたちはどう戦うのか。
ブラクロはまだまだ盛り上がります。
次回はヴァニカとダンテも動き出します。