アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第2話『友達の条件』 あらすじ
アカと裏アカの声に導かれ訪れた地下の庭園で、エッグを大量に購入する少女・青沼ねいると出会ったアイ。同じ境遇の相手に興味津々のアイだったが、ねいるからは関わりを避けられてしまう。 また独りエッグの世界に挑むアイ。次のエッグの中から現れたのは、レオタード姿の鈴原南という少女だった。戦いに挑むアイに、アカと裏アカは「ワンダーキラーを倒せ」と告げる。
妹のために戦う少女・ねいる

第1話では、自殺した親友・小糸を救うため「エッグ」を使うことを決意したアイ。 そこでアイは「エッグ」を大量に購入する少女・ねいると出会います。アイはねいるに必死に話しかけると、ねいるは「なんのために戦うのか」とか問いかけてくる。 ねいるはアイに対して「親友のためじゃなくて、自分のために戦っている。自分が嫌いだから自分を否定したくなくて戦ってる」と指摘してくる。 そして、自分が死なせたという妹のために「エッグ」買っていることも告白する。
オープニングについて
第2話からはオープニングがつきました。 オープニングはアニメのために生まれた音楽ユニット「アネモネリア」による「巣立ちの歌」。 「アネモネリア」はキャストである大戸アイ役の相川奏多、青沼ねいる役の楠木ともり、川井リカ役の斉藤朱夏、沢木桃恵役の矢野妃菜喜の4人なのですが、合唱形式の楽曲が心地よいですね。 ちなみに卒業式の合唱曲カバーらしいのですが意外と聞いたことがなかったです…。
実写写真を織り交ぜながら、アイが一人歩いていく様子を描いているオープニング映像なのですが映像の中にもヒントがありそうで今後は注目かもしれないですね。
エッグの少女を救うための新たな戦い

前回、「ミテミヌフリ」との戦いで腕を負傷したアイを心配し顧問の先生が家を訪ねてきます。 先生に対して「嫌いではない」と言いながらも決して目を合わせることのないアイ。アイにとっていじめを防ぐことができなかった先生に対してもなにかしらの嫌悪感を抱いているのかもしれません。
その夜、再びエッグの世界にやってきたアイ。今回のエッグから生まれた少女はレオタード姿の鈴原南。南は前回のくるみちゃんとは違いこの世界のことをよく知らない様子。 前回のアイのように訳が分からない様子の南は「ミテミヌフリ」の存在にあまり危機感をもたずにあえて突っ込んでしまう。そこをかばうように守ったアイは再び左腕を負傷してしまう。
小糸を救うために今回も奮闘するアイだったが、新体操をするような格好とスタイルの良さに目を見張ってしまう。どうにもアイは元々、人見知りな性格ではないように感じますね。 そのスタイルの良さは、顧問の先生から「叱られた」ことで維持していると話します。 一度、南は新体操部の朝練をサボろうと意気込んだものの、結局一睡もすることができずそのまま徹夜で練習に参加したというエピソードを話します。
そのために朦朧としたまま練習し、先生からたくさん気合を入れられたと話す南は、自分に自信がもてずに落ち込んでいました。 前回は“チャイムが鳴るまで逃げ切る”という条件でしたが、今度はワンダーキラーを倒せと命令されるのでした。
敵の正体
ワンダーキラーとは、エッグから生まれた少女の持つトラウマの権化であり、そいつを倒すことが小糸ちゃんを救うことへと繋がることが明らかになります。 そんな南のワンダーキラーは新体操部の顧問の先生でした。
見るからにパワハラ体質で威圧的な態度を取るワンダーキラーでしたが、南は顧問のいうことが全てなんだと逆に自分を否定しはじめます 南を救うために戦うアイでしたが一撃であえなく撃沈してしまのでした…。
小糸の過去
小糸の自殺する原因ともなったいじめ。そのいじめの要因がアイをかばったことでいじめのターゲットがアイから小糸に移ったものと予想していましたが、本人いわく沢木先生と仲良くしていることが原因であると明かします。 小糸が男性の先生と仲良くしていることが女子の間で嫉妬され、いじめにつながったといっています。
ある時、アイと小糸はいじめの現場をおさえるべく協力するのですが、アイは自分が仲間外れになることを恐れて協力できずじまいだった過去を思い出します。そしてそのことを今でもひどく後悔しているのでした 再び仮想世界に戻ってきたアイは、体育館でワンダーキラーから暴力を受け続ける南を発見します。
しかし、南はひたすらに「全ては自分自身が悪いから」と自己否定を繰り返します。しかし、アイはそれこそが「自分を誰かに肯定してもらいたい」という願望の表れなんだと一蹴。 あーなんとなくわかりますね。
女子のいう「私ってかわいくないしー」っていうやつですね。 だからこそ南を放っとけないというアイですが、実力差は埋まらず何度も何度も吹っ飛ばされます。 アイは、自分の持っているボールペンではなく南の持っていたリボンを武器に変えて戦闘することを思いつきます。
しかし、アイは敵の攻撃で視界ふさがれてしまいます。 絶体絶命の状況の中、南が顧問の先生に逆らいアイと協力することを選びます。 「もうトサカにきたぜ!!」アイの一閃が、南のトラウマであるワンダーキラーを倒すことに成功するのでした。 全てが一件落着し、「私のことを時々思い出してくれる?」という言葉を残し、南は煙とともに消えてしまうのでした…。
現実世界に戻ってきたアイは仮想世界で負った傷で再び病院へ。そこへ同じく仮想世界で負傷したであろうねいるも運ばれてきます。 アイはたびたびねいるの元を訪ねてはあらためて「友達になろう」と告げるのでした。
エッグの少女は何者なのか

今回はストレートに分かりやすく、パワハラに悩む少女を救うというダークで社会派な問題に切り込んだ話でした。 そしてなによりめちゃくちゃ動く動く!!! ストーリーやメッセージ性がメインなアニメではありますが、作画がとんでもない綺麗で2話目もすごかったですね。特に体育館でリボンを取りに一歩を踏み出すシーンや振り回されるシーンは必見ですし、先生が変身?するシーンも地味にグロくて注目です。
今回で生まれた疑問、まず第一にエッグから生まれた少女はすでに自殺した少女なのか。
1話でアイはカナブンに『くるみちゃんも自殺したの?』と聞くと、『ノーコメント』とはぐらかされています、なので実際のところ真意は不明ですが、2話の南はひどくパワハラを受けている少女で消える間際に「もっと早くアイに出会っていたらな…」となんとなくすでに現実世界ではもういないかのような言葉を残しています。 仮にエッグの少女=トラウマを抱えて自殺した少女 だとすれば小糸ちゃんもそのうちエッグの中から現れるのでしょうか? 彫刻になる条件がまだわからないのでこれ以上は考えられませんが、ちょっと気になる事項ですね。
そして、くるみと南では「自分の置かれた状況を理解しているのと理解していない」で差異が出ていることが判明しています。 おそらくですが、エッグから生まれた少女は正しくワンダーキラーを倒さないと何度もあの世界ループする仕様なのではないのでしょうか。
くるみは何度も何度もあの世界を経験している? 前回のくるみ、今回の南と共に消える際に「私を忘れないで。思い出して」と言っているところもなにか裏がありそうですね…。 そしてそして小糸の自殺の原因ともなったとされる先生の存在。アイの家にも訪ねてきているわけですが、わかりやすく怪しいです。
今後も少しずつ小糸ちゃんのことが明らかになっていくのでしょうか気になるポイントですね。