この世にアニメやマンガ、ゲームを一度も見たことがない、やったことがないという人はほとんどいないかと思う。少なくともこれを見ている人はそれなりにヲタクとして人生を歩んできた人たちばかりであろう。そこで今回、オススメするアニメは「ヲタクに恋は難しい」。
「ヲタクに恋は難しい」はpixivに投稿されていたオリジナル漫画を原作としたアニメで2018年に放送されていた。略称は「ヲタ恋」。
腐女子を隠し切れない貧乳の桃瀬 成海(ももせ なるみ)、ハイスペックなのに重度のゲームヲタクの二藤 宏嵩(にふじ ひろたか)、巨乳で有名コスプレイヤーの小柳 花子(こやなぎ はなこ)、ライトオタクな強面上司の樺倉 太郎(かばくら たろう)の四人を中心に織りなす物語なのだがアニメがそこまで好きでない人でもそこそこ楽しめる。しかし、アニメが好きならばもっと楽しめる作品になっている。
まさにヲタク度診断!溢れ出るヲタク用語
「タイムライン警備」、「物欲センサー」、「パーペキ」などヲタ恋には様々なネットやゲームの用語がちりばめられている。わからない人のために説明しておくと、「タイムライン警備」とはTwitterやLINEのタイムラインにすぐに反応できるように見続けることで、「物欲電サ―」とは「モンスターハンター」などのゲームで欲しいアイテムを探しているときに限ってまったく出ない状態に陥る事、「パーペキ」とは「パーフェクト」と「完璧」を掛け合わせた言葉で意味は変わりない。また、「40秒で支度」というふうな比較的分かりやすい「天空の城 ラピュタ」のネタから「夜戦ルートの完全回避」という「艦隊コレクション」のネタまで、ヲタクであればあるほど楽しむことができる。
甘酸っぱい恋愛に目が離せない!

ヲタ恋のもう一つの特徴はキャラクターたちの恋愛模様である。成海と宏嵩、花子と太郎、さらに宏嵩の弟で非ヲタの二藤 尚哉(にふじ なおや)と彼の大学の同級生で宏嵩と同じく重度のゲームヲタクである桜城 光(さくらぎ こう)。
成海と宏嵩は序盤で交際することになるのだが、共にヲタクでお互いの趣味に理解があるため、仕事終わりに居酒屋に行ってゲームしたり、成海の同人誌作成を手伝ったりするなど充実したヲタクライフを満喫している。(なお、普通のカップルのように一度だけ遊園地に遊びに行くのだが)
一方で花子と太郎は二人が高校のバレー部の主将だったころからの付き合いで、太郎が卒業する時から交際している。有名コスプレイヤ―の花子が太郎に持ち前の技術で女装させたり、二人で成海と宏嵩の遊園地デートを尾行したりするなど楽しいヲタクライフを送っている。
尚哉と光は正式には交際してはいないのだが、社交的で無自覚に周囲に笑顔を振りまく尚哉と人見知りでコミュニケーションが苦手な光の二人がすれ違う様子もなかなか微笑ましくなってくる。
『ヲタクに恋は難しい』まとめ
個性豊かなキャラクターが登場するため、それぞれのヲタク度や場面に合わせて共感することが出来る。ヲタクを隠して生きているなら桃瀬 成海、オンラインゲームのヘビーユーザーなら二藤 宏嵩、コスプレイヤーなら小柳 花子、ライトなヲタクなら樺倉 太郎。
みんなのヲタクライフがどのキャラに近いのか、どのキャラにあこがれるのか友達と話を咲かせると面白いかもしれない
文章:佐倉ミリア