アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第10話『告白』【感想コラム】

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第10話『告白』【感想コラム】

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第10話『告白』 あらすじ  

アカと裏アカがねいるの秘書と共にいる場面を目撃したリカは、3人の関係性について詰め寄る。そこで明かされた彼らのとある秘密。さらにはそこへ、桃恵から「男子に告白され、デートをした」との連絡が入る。

突如舞い込んできた恋バナに興奮気味のアイたちだが、桃恵はなぜか浮かない様子だった。そして日常の裏では、エッグの世界での戦いが激しさを増していき……。

女の子としての自分

話も終盤に差し掛かってきた第10話。 前回はねいるの秘書・美咲がアカたちとつながっていることが判明するなど、物語が大きく動き始める回となりました。クライマックスが近づいてきた感がひしひしと伝わってきます。 第10話でも物語が大きく、そして意外な方向へと進んでいきます。 アイが登校し始め、リカが親と少し近づき、ねいるが友達と決別するなど各キャラクターたちにスポットを当ててきましたが、今回はいよいよ桃恵へとスポットが当たります。 普段は、男の子と間違われるほどイケメン女子の桃恵ちゃん。

開幕から女の子らしさをだして、というか元々すごくかわいらしい女の子なのですが、今回はとびきりおめかしをして、どうやらデートを向かうご様子。 意外と恋や恋愛について、一番興味があってオープンなのって桃恵ちゃんなんですよね。 すごくおしとやかな雰囲気全開で、お弁当まで作り、映画デートでは手が触れ合うなど…なんとも甘酸っぱい…青春を……と思っていましたが、単なる理想デートの夢。 桃恵は女の子として普通に男性と恋愛することを夢見ている女の子。夢の中に出てきて服がクローゼットの中にぽつんと飾られてるのがまた切ないですね。

話は戻ってきて、前回の続きであるアカと裏アカに美咲とのつながりを指摘するリカたち。

意外にもそれをあっさりと認めたアカたち。そこに登場したのは髪型を変えたねいるでした。 ねいるの口からは「アカ、裏アカたちはジャパンプラティの創設者」であることが明かされます。つまりねいるは元から知っていたということになりますね。 それはあえてスルーしているのか…?あまり重要なことではないのでしょうか? しかも、アカたちは本来の肉体を捨てて脳だけの存在になったんだといいます。

それでも、ねいるの髪型に夢中になるアイとリカ。そんな重要なことより、ねいるが髪型を変えたことに話題を持ってかれてしまうあたりが、なんともワンエグらしさというか…。 さらに、そこに飛び込んできたのは、「桃恵が男子に告白された」というビッグニュースでした。 そこに現れた桃恵は自身の夢の中と同じ恰好、同じ髪型をした姿でした。まさにデートにいく女の子といった姿。 桃恵は今日デートしてきたんだと話を切り出します。

デートは桃恵自身の夢ではなく現実でのお話だったようです…。 相手はSNSのフォロワーで、初めて会っていきなり告白するという大胆なやつ…。

しかし相手は、“女の子らしさ”を出した桃恵をみてドン引き…。相手の男子は桃恵を“男の子だと思って告白した”というのでした。

ゲームクリア

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第10話『告白』【感想コラム】
画像引用元:©WEP PROJECT

このあまりの出来事に桃恵は自身の見た目や性について悩み始めてしまいます。 桃恵は普通の女の子。ボーイッシュな見かけで度々女の子から本気で恋をされてしまうことがありましたが、今回はまた別のケースで桃恵を傷付けてしまいました。 単に女の子として男の子と恋がしたい桃恵。

ただ好きな人と一緒になりたいだけなのに、見た目で飼って男の子と判断され、勝手に振られて…。自分自身の存在とはなんなのか…。 どんなに落ち込んでていても、ハルカを救うためにエッグ少女との戦いに身を投じていきます。 今回のエッグ少女は薫。

桃恵と同じようにボーイッシュな見た目をしており、桃恵に対してタイプだと言い放つちょっとキザな一面を見せる少女。 そんな彼女を見て桃恵は「ハルカと一緒なんだ…」つまりは「Lってこと」とやり取りをします。ここでいうLとは、LGBTでいうレズビアンのL、女性同士の同性愛者ってことですね。 しかし、薫は今までの少女とは違いました。彼女は『僕…心は男子なんだよ』といいます。LGBTでいうT、トランスジェンダーの少女でした。

そこへ、薫のトラウマの相手・ワンダーキラーが現れます。 薫のワンダーキラーは、剣道部の顧問であり薫は信頼をしていたものの、薫を押し倒して妊娠させたというかなりのゲスやろう…。 トランスジェンダーの薫からしてみれば、心が男なのに強制的に自分が“女”であることを思い知らされたわけですから、常人じゃ計り知れない苦悩があったのでしょう。

そんなワンダーキラーも桃恵を男の認識して敵意を向けてきます。 『私は、女子だぁー!!』と心の底から叫ぶ桃恵。申しないがその姿はものすごいかっこよさを感じた… 戦いを終えて、薫は「次に生まれ変わったら今度は僕が君を守ってあげる」と言いますが桃恵は「勘違いしないで。女子の誰もが守られたいって思ってるわけじゃないよ」と返します。 薫を本当に男子と認めているからこその返し。

お互いを男女だと改めて認識し合った二人は、最期のキスを交わして薫は消えてしまうのでした…。 前回の戦いのあとと同じようなシチュエーション。でも薫とのキスは前のキスとは全く違うものでした。 そして、そんな桃恵の前に現れたのは、生き返らせるために奮闘してきたハルカの姿。

しかしハルカは桃恵をすり抜けどこかへ消えてしまう。 桃恵は見事にゲームクリアを達成したんだとアカが告げるのでした。

アイの失恋

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アイは、まるでデートを楽しむ女の子のような恰好して家を飛び出します。初期の引きこもりキャラから随分と変わりました。 向かった先は先生の個展会場。そして、そこに飾られていたのは、アイの大人になった姿が描かれた絵だった。 先生は、アイが大人になった姿と同時にアイを通して、アイの母親の姿を描いていた。最初からアイの事などみていなかったのだ。

どんなことがあっても、アイの母親を愛してるという先生に対してアイは涙を流しながら失恋したことを悟ると、アイの目からは大粒の涙が流れる。 おそらくアイがここまでおしゃれをして個展に来たということはアイは先生に告白をするつもりだったんだろう。

アイは核心とも言える質問をぶつける「私聞きたいことがあるんです。小糸ちゃんはなぜ死んだんですか?」

アカと裏アカの目論見

アカと裏アカは、「僕たちの目論見が外れた」と相談しあう。 ゲームクリアしたはずの桃恵は“圧倒的な死の恐怖”を感じてしまった…と。そして「タナトスとエロス」という単語が飛び交う。 ゲームクリアし、ハルカを復活させた桃恵の前に現れたのは「ハイフン」と呼ばれる、これまでにない生命体。

蝶のような顔と制服姿の体を持ち、圧倒的な力でお助けアイテムのワニ「パニック」を粉砕。肉片をそのまま桃恵にくわせるというエグいことを行い。すっかりと桃恵はそれがトラウマとなってしまう…。

それはゲームクリアの代償なのか…たびたび言及される“死の恐怖”とは?「ハイフン」とは何者なのか。

大きく動き出した物語…どこまで回収される?

アニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第10話『告白』【感想コラム】
画像引用元:©WEP PROJECT

とんでも展開になってきたなーというワンエグ第10話…。 今回明かされたのは、アカや裏アカはねいるも所属する「ジャパンプラティ」の創始者であり今は肉体を捨て脳だけの存在として生き続けているということ…。 ルパン三世の映画「マモー」を思い出す展開ですね…。

桃恵のゲームクリア、謎のキャラクター「ハイフン」の登場。そして、アイもいよいよ核心に迫った質問をぶつけるなど、大きく大きく物語は動き始めました。 と、その前に今回は桃恵にスポットを当てた回。テーマ的にはLGBTとか思春期の性についてって感じでしょうか。 桃恵ちゃんが恋をされる相手は、これまでたいていが女の子を好きになる女の子という“同性愛者”ばかりで、桃恵的にはうれしいことではあるけど、悩まされていることでもありました。

今回、いよいよ桃恵にとって理想の男の子が見つかったと思いましたが、その相手がまさかの「同性愛者の男の子」。桃恵を男の子と勘違いして恋をしていた男の子でした。 さらに、エッグ世界で出会った少女・薫は体は女性でありながら男性の心を持つ、いわばトランスジェンダーや性同一性障害の少女といったところでしょうか…。 そして薫のトラウマの対象とも言えるワンダーキラーは、薫を襲った張本人でありながら桃恵を男性と認識したうえで「改めて君を指導したい」と好意のようなものを寄せる、バイセクシュアルのような描写がありました。

今回はこのようにLGBTを扱った社会的なテーマで展開していきました。世間的に注目を集めているテーマとはいえ、まだまだ認知度や理解度はマイノリティーの粋を脱していません。 桃恵自身はLGBTの枠組みの中のどれかというわけではないのですが、薫とは「男女という見た目で判断されたくない」という、どこか共通点のようなシンパシーを感じる部分があったのでしょう 最期にはキスをして消えていったのですが、以前も桃恵は女性とキスするような描写がありましたが、やはり嫌悪感をもっていました。

しかし、今回は心から嬉しさを感じているような女性として薫にときめいたような以前とは違う反応を見せていました。 それが桃恵にとって、恋愛感情なのかはさだかではありませんが桃恵とってのターニングポイントになったことはたしかでしょう。 そして、そこからのすべてを一気にドン底に叩き落とすかのような「ハイフン」の登場。パニックが攻撃したところを見るとやはり敵であるという認識なのでしょうか…。

もう一つ、アカと裏アカの会話に出てきた「タナトスとエロス」という単語。 ざっくりとググったところタナトス「攻撃、自己破壊に向かう死の本能」エロスが「性本能・自己保存本能を含む生の本能」を指すそうです。 人間にはこの真反対の本能が表裏一体で心のうちにあると精神医学者・フロイトが提唱したことだそうな。 この度々言及される“死への恐怖”であったり、前回のねいるの一件もそうですが、このアニメ自体に”生と死”を考えさせられる場面がたくさん出てきますが、最終的にはそのメッセージ性のような部分まで明かされていいくのでしょうか…。

残すところあと数話となったワンエグですが、これから4人の運命はどういった方向へと向かっていくのか…というかキレイに終わることができるのか!?

期待しながらみたいと思います。

 

ワンダーエッグ・プライオリティ アニメ情報

(C)WEP PROJECT
ホームページ:ワンダーエッグ・プライオリティ

この記事のライティング担当:あそしえいつ

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