2018年4月から放送していたプリティーシリーズの『キラッとプリ☆チャン』が、2021年5月に最終回をむかえました。
プリチャンを全話観みたので、「プリチャンはこんなアニメだった」というのをまとめてみようと思います。
前作『プリパラ』と比べて
プリティーシリーズのアニメは、前シリーズのキャラクターが少しだけ登場します。
苗字と設定は少し変わるので前シリーズを見ていなくても楽しめますが、知っているともっと楽しめるというファンサービスですね。
プリチャンではなる、ゆいがこれに値します。
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そんなプリチャンですが、前作『プリパラ』に出演している声優も多く、時々狂ったようなギャグをやるという共通点もありますが、
・『プリパラ』よりはギャグは薄め
・『プリパラ』より曲の平均的な対象年齢をあげてきた
という印象でした。
各シーズンの終盤に感動路線をやってくるという共通点もありました。
けれど、最終シーズンとなる3年目は、感動成分よりノリの良さの方を重視している感じはありましたね。
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やってみなくちゃわからない
プリチャンのアニメは第1話からセリフとして登場している「やってみなくちゃわからない」「わからなかったらやってみよう」が軸にあり、テーマとして機能していました。
うまくいくかはわからないし、やってみても失敗することだってあるし、成功するには正しく努力することが必要でもある。
けれど、やってみなくちゃわからないし、やってみないことには始まらない。
だから、やってみる。
その踏み出す1歩の大切さが全編を通して描かれていました。
主人公のみらいがプリチャン(3年目ではバーチャルな世界でしたが、当初はなんでも配信できるYouTube的なものでした)でアイドルをはじめたのも、友人のえもが「やってみなくちゃわからない」といったから。
プリチャンで活躍し人気アイドルになったみらいに憧れた虹ノ咲さんに、踏み出す勇気を与えたのも「やってみなくちゃわからない」の信念。
プリチャンの物語は「やってみなくちゃわからない」から始まり、最終話でも一歩を踏み出せずにいる子供たちの背中を押すという、「やってみなくちゃわからない」で終わりました。
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憧れは憧れだけでは終われない
憧れた世界に踏み出す勇気を与える、「やってみなくちゃわからない」という言葉。
そして、憧れだった人と対等の立場になったり、憧れの人とぶつかり合うような関係になったり。
そういった王道のスポコン的な展開もプリチャンでは多く描かれました。
1年目では、みらいにとって憧れの存在だったアンジュさんが、自分はトップに上り詰めたので後を後輩に任せ引退しようとしました。
けれど、みらいはアンジュさんとライブで対決し、憧れの人と対等にぶつかりあう関係になり、アンジュさんの引退を止めました。
2年目では、逆に自分に憧れているけれど踏み出せないでいた虹ノ咲さんの背中を押しました。
高め合うライバル
「やってみなくちゃわからない」の他に大切なプリチャンの要素と言えば、ライバルの存在。
「ミラクルキラッツ」「メルティックスター」「リングマリイ」などなど。
プリチャンに登場するユニットたちは、時に競い合い、時に助け合い、認め合っているからこそぶつかり合って高め合う、最高のライバル同士でした。
とくに「メルティックスター」は、メンバー同士でも競い合い高め合うような関係でした。
ちなみにこの高め合うライバル同士という関係。
同期の女児アニメであった『アイカツフレンズ!』でも描かれていました。
百合要素も豊富
プリチャンは百合要素も豊富でした。
高め合うライバル同士であるえもとあんな。
とくにこの2人は百合が濃かったですね。
会うたびに喧嘩したり張り合ったりするけれど、互いの実力を信じているし、だからこそステージでは全力でぶつかり合うし、時には一緒に組むこともあって。
あんなは初登場の1話から高根の花的存在でしたが、そのころからあんなにとってえもは数少ない自分と対等に接してくれる存在でした。
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その他にも、かっこいいと可愛い、違うからこそいい「リングマリィ」のまりすず。
かっこいいのすずの方が年下で、可愛いのまりあの方が身長が高いというギャップ。
年上らしくまりあが引っ張ることがあれば、かっこいい担当らしくすずがエスコートすることもあって。
公開結婚式にしか見えないライブ演出も尊かったですね。
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3年目では、ソルルという性別不明だからこそどっちにも対応できるキャラクターも登場しました。
ソルルナは百合なのか、そうではないのか。
楽しみ方の自由度も高かったです。
まとめ
まとめると、プリチャンは
・挑戦と高め合うライバル同士を描いた、百合力も高いアニメ
でした。
プリチャンのアニメは終わりましたが、プリチャンは『プリティーオールフレンズ』に引き継がれ、プリティーシリーズのアニメは新作へと移行していきます。
次はどんな作品になっていくのか、楽しみです。
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