第2話「坊ちゃんと執事と迷い猫」
腰を痛めて療養中だった執事のロブが屋敷に帰ってきた。病み上がりなのにテキパキと仕事をこなす姿に坊ちゃんも一安心……と思いきや、ロブにはある重大な欠点が隠されていた……! 数日後、心の休まらぬ坊ちゃんのもとに今度は本邸で暮らす妹のヴィオラがやってきた!はたして彼女が屋敷を訪れた目的とは?
第2話以降の展開は…?
呪いで触れるものすべてを死に至らしめる死神と揶揄された坊ちゃん、そして彼に逆セクハラもとい寄り添い続けるメイド・アリス。
第1話では二人の悲しい関係性をユーモラスにそしてちょっぴりエッチに描いた本作。
2話以降ではどのような展開がされていくのか。
帰ってきた執事・ロブ
「死神」と揶揄され、他者との関わりを拒絶されてしまった坊っちゃん。今日も今日とて、彼に物怖じしない大胆メイド・アリスに振り回されている。
そんな二人が住む屋敷にロブと呼ばれる執事が、腰痛から復帰して戻ってくる。
飄々とした性格のような気もするけど、二人の関係性を微笑ましくも見守っている感じがしますね。
ロブは本邸に居た頃からの執事で、たった一人自分に付き従ってくれた坊っちゃんにとって親代わりのような存在
さっきまで庭にいたと思ったら、今度は紅茶をくんでいるなど、まさに“超人”とも言える活躍ぶりを見せるロブ。
しかし、そんなバリバリと働いているロブですが老眼の影響かアリスと坊っちゃんを間違えるというミスも…。やはり働かせすぎもよくないのか…。
しかも、復帰早々ふたたび腰をやらかすという、結局すごいのかすごくないのか分からない人物のようだw
一癖も二癖もある妹・ヴィオラの登場
坊っちゃんの普段は、音楽とともにある。
昔から誰かに褒められることなんてピアノくらいしかなかったという坊っちゃんにとっては、ピアノが夢であり唯一の希望でもある
掃除という名のセクハラを仕掛けてくるアリスだったが、アリスにとって坊っちゃんのピアノは癒やし…普段口下手の坊っちゃんの気持ちを汲み取ることができるツール。
そんな坊っちゃんたちの日常に割り込んでくる人物が現れる。それは坊っちゃんの妹・ヴィオラ。
性格的には坊っちゃんとは似ていない、ちょっとハイツインテの似合う生意気な感じのポジション…。
スイーツやら恋バナやら女子女子したものが大好きで、たまに軽い息抜きのつもりでここに遊びに来る……と兄は思っている。
家族からも拒絶され、孤独に生きているという坊っちゃんだったが、ヴィオラとはそこまで仲が悪くない様子。
ではありますが……、ちょっと“毒舌”というか思ったことを“ストレート”に言葉にする子のようで…アリスとは違う意味で振り回されている坊っちゃん。
黒目が大きくなったり、三白眼になったりジト目になったりとコロコロと表情の変わる女の子。
恋バナ好きということもあり、すぐに兄がアリスに恋をしていることに感づいたヴィオラは…余計なお世話もとい、アリスと兄をくっつけてあげようと画策するのだった
しかしそんなお節介だったが、結局「顔が悪い」と一括…。こんな妹ちゃんが結局なにをしにきたのかというと…。
執事のロブに“ほの字”なのだ。まさかのおじさま好き。
それでも、「早く呪いをといて戻ってきたらいい」と兄を心配している様子もあった。実際のところ坊っちゃんと家族の関係性はどうなっているのだろうか。
そんな折、どこかから猫が屋敷へと迷い込む。
動物に触れたくても触れられない坊っちゃんだったが、どうやらその猫が捨て猫だと判明すると、その猫に自分を重ね合わせてしまう。
孤独な自分と猫を重ねて、干渉に浸る坊っちゃん。
月夜の晩、普段は誰もつかわないダンスホールでたそがれているとそこへアリスが現れる。
実は、そこで坊っちゃんのお祖父様とアリスのお母様が夜な夜なダンスの相手をしていたという…そこはもう運命なんだと、二人は触れ合うことのできないダンスを踊るのでした。
新キャラたちが濃くてあきない
新キャラクター・ロブと妹ちゃんのヴィオラが登場した回でした。いろいろなキャラクターが濃くておもしろいですね。
適度にシリアスもいれつつ基本はポップに仕上がっているので見やすいですし、家族から疎まれているという設定でしたが、きちんと坊っちゃんの周りにはいろいろな人間いるのであまり重さを感じません。
あの手この手でセクハラを仕掛けてくるアリスと、坊っちゃんの今後の展開と呪いの解除方法も気になりますが、あまりシリアスすぎる展開にはならないでほしいなあと思うばかりです